イロスマ:オールドランド

オールドランドとは、イロスマXシリーズに登場する敵組織である。

●目次

【概要】

オールドランドの王であるオーズンが率いる国家。
人間に捨てられた玩具たちが集まって構成されている。
現在はとある空き地を支配下に置いているが、その空き地に人間の業者によるマンションが立つことになったために次の領地を求めてイロスマ島を狙っている。

目的のためなら罪のない人形たちがいくら犠牲になろうとも構わない暴力集団。
人智を超えた体術と異能の数々から生物的にはイロスマメンバー達を大きく突き放し圧倒する個の暴力の体現者達。 真っ向からのタイマンではバートたちには一切勝ち目はない。

しかし欠点もあり、一応オーズンへの忠誠心こそ共通だが、オールドランドの幹部同士のチームワークや結束力は無いに等しく仲は非常に殺伐としている。 仲間同士の罵りあいはしょっちゅうであり、時には自分の目的のために味方を踏み台にしたり犠牲にする者すらいる。 まあぶっちゃけその辺はイロスマメンバーもあんまり変わらないが
基本的に単体で戦う彼らボスキャラを、友情やチームワークで勝るイロスマメンバーたちが知恵と技術を振り絞り、激闘の末に撃破していくのがイロスマのテーマの一つとなっている。

【組織構成】

8章シーン11の時点ではオーズンの方針により人間に捨てられ行き場を無くした玩具たちを受け入れていった結果、388名ほどの人形が所属しており、コレクターズとの戦争の経験から国民は全員兵士として扱われる。
オールドランドの軍は12の部隊に分けられ、その部隊の隊長は獣似隊(じゅうにたい)というチームに配属されオーズンや四天王の直属の部下として扱われる。

オーズンの意向から「オールドランドに敗北は許されない」というのが組織の方針となっており、失態を犯した部下には容赦のない制裁が待っている。
四天王や獣似隊といったオールドランドの幹部クラスでも例外なくオーズンの作戦のための捨て駒のように扱われているらしく、敵の手によって仲間がいくら排除されようとも構わないという姿勢を見せている。

雇うのに何億という資産がいる8人殺しを大金をはたいて雇ったりと、資金的にも人数的にも規模はかなりデカい。その割にはウサギシの給料が時給630円だったり雑魚敵は給料はもらえなかったり妙にケチ臭い描写もあるが。

【オールドランドの生活】

前述の通りオールドランドの住民として暮らすには兵士になる事が絶対条件であり、その手続きを終えた後に教官である獣似隊の部下として扱われるようになる。

だが、オールドランドに入国したての新入りでも突然オールドランドを30週ランニングさせられたり、腕立てと腹筋を100回もやらされ、そのうえ上官の命令が守れなかった人形はトレーニングの量を倍にさせられるという容赦の無い洗礼を受ける。

ある程度見習いとして慣れてきた人形は同僚との組み合いの稽古が始まり、同僚を全員倒せるほどの敵無しの実力を得た者は軍曹へと昇格できる。
フィンターも一応軍曹へと昇格できたらしいが、サールや同僚からいじめられていたのでめっちゃ可哀想
出世できるとメニューも変わるらしく、荷物運びなどの雑用をさせられるようになる。

そして王であるオーズンに認められるほどの功績を得た人形は「メモリーレンズ」を渡され四天王へと昇格できる。

ここまでいくとオールドランドは結構過酷な生活らしく、兵士になることが出来たとしても途中で辞退したり逃亡する人形が絶えないらしい。
逆に兵士になるのを拒否して不法侵入した人形はフィンターの「人体実験」として扱われ、彼の新技の餌食にさせられる。
平たく言えば処刑であり、彼の人体実験として扱われて生存した人形は一人もいないとの事。

【人物一覧】

◇王

オールドランドの王であり、イロスマXからのストーリーにおける全ての元凶ともいえる存在。
三つに割れた髪型と、右目に骨、左目の下に三つの逆三角形のような刺青が特徴で二本の髭を生やした王様の人形。
部下思いで仁義溢れる性格だが、リア博士を除いて身内の人形以外に対する態度は酷薄で、裏切り者のカンタローを排除しようとしたり、8人殺しを捨て駒のように扱うなど残虐な本性を併せ持つ。
初登場は出番が多かったが、最終章まではオールドランドで王の作戦を実行すべく暗躍していたので四天王に比べると出番は少なかった。

オールドランドのマスター。人間が捨てたパソコンを改造した兵器。
一度取り込んだ能力をすべて記憶することができ、自在に操ることができるインストール能力を持っている。
オーズンは彼にマスターバートを吸収させることで、島を手に入れようとしている。

◇四天王

オールドランドの王直属の配下であり、オーズンから直々に力を与えられた四人の精鋭集団。
オールドランドの大臣的存在であり、イロスマXからのメイン悪役。
基本的に共通点としては、四色のイメージカラーと目の下にあしらわれている刺青?と火、雷、緑、風、氷と言った自然物を使役する能力を持ち、カンタロー以外のメンバーの名前の由来は季節から来ている。
四天王は全員作中でもトップクラスの実力を持つが、実はリア博士が作ったとある生物の成れの果ての結晶を分解したコンタクトレンズを装着した事で常人離れしたパワーが身に着いた。
四天王が装着しているコンタクトレンズにはそれぞれ感情をエネルギー源にして、自然の力を操れるらしいが、副作用としてその感情とは反対のものを生み出してしまうとエネルギーが逆流して持ち主のボディが壊れて死亡するというリスクがある。
バーマーは「怒り」、サールは「喜び」、グリングは「楽しみ」、フィンターは「悲しみ」の感情をエネルギー源としている。
当初はリーダー格であるバーマーがその出番の大半を担っていたものの、最後の四天王のフィンターが登場してからは彼に悪役としての出番を奪われがちである...
サールとグリングも初登場以降かなり出番が少なかったが、一応サールが敗北し、物語がイロスマEXに入ってからはポツポツと出るようになった。それでもグリングは棒立ちするだけで何もしていないことが目立つが

四天王の一人でリーダー格。四天王の怒り担当。
頭からツノを生やした、全身赤づくめのコートを羽織った男。
炎属性使いで、作中でイロスマメンバーを初の全滅に追い込んだ実力者。
イロスマ島の結界装置を破壊したのも彼であり、イロスマメンバーとオールドランドの闘いを生み出した張本人。
怒りっぽく、よく口癖のように「燃えカスにしてやる!」と吐き捨てる激情家。
初期はシリアスで冷静な悪役としての印象が強い人物だったが、イロスマEX以降は激情家かつ基本常識のないイロモノ揃いなオールドランドの仲間に振り回される苦労人ポジのキャラになった。
敵に対しては容赦が無いが、部下やオールドランドの国民でなくても作戦に協力してくれた人形への情は厚い好漢である。

四天王の一人。通称『オールドランドの喜びの象徴』
黄色の稲妻の模様が描かれた服を着た、4つに分かれた逆立った金髪が特徴の青年。ギタリスト。
雷属性使いで、ギタリストとしての特徴を活かした戦闘スタイルが特徴。
バーマーとは対照的に、普段は陽気でコミカルな感情表現の豊かな人物で、趣味は戦うこと。
ただし不機嫌になったりいったん怒らせると残虐になる。作中ではとあるキャラを闇堕ちさせる元凶になった。
作中では敗北したりと何かと失態を演じることが多く、フィンターからは「クソザル」と罵倒されている。
イロスマXのラスボスを務めた。
部下からはスターのような人気があり、黄鳥やウマナガなど彼を崇拝する者が多いが、その一方で格上の存在であるオーズンやフィンターからは過去の出来事やイロスマメンバーに敗北したという失態からかかなり煙たがられており、同僚であるバーマーやグリングからもその事で非難されるなど上司や幹部クラスでは鼻つまみ者にされている。

四天王の一人。おそらく四天王の楽しみ担当。
緑のドレッドヘアーと茶色の服が特徴の、木と見まごう程の巨体を持つ男。
唯一扱う属性が明確ではないが、外見とは裏腹に四天王の中でも随一の身体能力を誇る。
悪役らしからぬ穏便な物腰で自然を何よりも愛するが、同時に敵対する人物のことは「緑の敵」と一方的に決めつけて考える過激なエコロジスト。 一度怒りに火がつくととんでもなく激昂し暴れまわる。
最初は四天王の中でも平和主義者のように描写されていたものの、イロスマメンバーと敵対関係になってからは、自身はあまり興味は無いらしいが一応他の同僚達と共に王の作戦に参加する場面が見られた。
と言っても他の四天王に比べると愚痴るだけで殆ど他人任せにしているが
まあ、オーズンからの命令でサールのフィギュアを運搬する仕事をしていたが。

四天王の一人。四天王の悲しみ担当。
四天王の中では最も新参だが、その圧倒的な実力により同格の四天王を押しのけて一気に『次期王の候補』まで上り詰めた。
青色を基調とした結晶の模様が描かれた和服を着用した男。青色のロングヘアーが特徴で右目は長い前髪で隠しており、腰には自分の目の模様と似たようなデザインをした刀を提げている。
氷属性使いで、その実力は同じ四天王であるサール程度なら画面外でワンパンしてしまうほど。
自分以外を誰一人として信用しない冷酷非道なエゴイストであり、「仲間」や「信頼」といった言葉を頑なに拒否するなど仲間想いなバートやカンタローとは正反対の思想を持つ人物。
次期王の候補だけあって自分の強さにも絶対の自信を持つ実力主義者であり、他の四天王や部下の事も傲慢に見下している。
四天王の中でも相当な切れ者であり、周到に陰謀を巡らせて相手を絶望に陥れるなど狡猾な謀略家。
EXからは彼の陰謀により、主要人物の殆どが殺害されるなど窮地に追い詰められている。
だが、想定外のアクシデントが起こると動揺する面もあり、部下であるトネパースやレイドラが倒された時は、落ち着きを失って激昂していた。
相手のチームワークを乱すことを得意とし、敵味方問わず人間関係を壊す姿からついた異名は『絶望の覇者』
どういうわけか四天王であるにも関わらずオールドランドを憎んでいるような描写があるが、それは彼の過去に理由があり...?

獣似隊(じゅうにたい)

オールドランドの十二ある部隊の隊長のみで編成されたチームであり、四天王直属の部下たち。
干支がモチーフで、イロスマのキャラらしくコミカルでクセの強い印象のメンバーが多い。たまに妙に生々しいクズさを覗かせることも
一応四天王に次ぐ最強の軍隊らしいが、その割には雑用係を任されていたり部下からナメられることもあったり...。

また、作中の描写から四天王の指揮下にある兵士の教育は、その部下である獣似隊のメンバーが担当しているらしい。

その名の通り12体存在しているが、異常に集まりが悪くチームとしてイロスマに登場して集結したことは一度もない。
最終的には大将以下の11名はイロスマメンバーとの死闘の末に戦死。生き残っていた頭猪秀亥もイロスマ島でカズキたちを追い詰めるも裏切った8人殺しの手によって返り討ちとなり、彼の死を以て獣似隊は事実上全滅した。

獣似隊の1番隊長。バーマーの部下。
高熱の電磁波を放ち敵を焼き焦がす攻撃が得意。

獣似隊の2番隊長。バーマーの部下。
巨大なオノを振り回すだけの物凄い怪力を持つが知能に問題がある。つまりバカ

獣似隊の3番隊長。サールの部下。
口からビームを吐くなど雷属性の多彩な技を持っており、獣似隊の中で最もスピードが速い。
よく名前を間違われている。

獣似隊の4番隊長。グリングの部下。
得意の話術で獣似隊に就職したが、実力はその辺の雑魚敵以下。
オールドランドの低賃金重労働に嫌気が差しており...?

獣似隊の5番隊長。フィンターの部下。
2億年前に絶滅したドラゴンをフィンターが復活させ、失踪した獣似隊5番隊長に配属させた。
知能らしきものはないが、口から氷柱を吐き出したり身体を再生させるなど強力な氷属性の力を持っている。

ウマナガの後釜として配属された獣似隊の7番隊長。フィンターの部下。
三頭竜を改造して作られたキメラ。多分イロスマの敵の中では一番出オチ

獣似隊の7番隊長。サールの部下。
巨大な刀である『斬馬刀』を武器にしている。
筋肉フェチだったり歴史オタクだったり同性愛者だったり一人だけやけにキャラが濃い。

オーズンの元側近。グリングの部下。
メアリー王国という所で活躍した過去がある伝説の騎士...らしい。
年齢は88歳で、オールドランドの中でも最年長。とあるキャラの過去編のせいでよく老害扱いされる

三体いる獣似隊の副隊長の一人。バーマーの部下。
キザったらしい性格のサル。
炎属性使いで、副隊長の中ではスピードタイプだが防御力が低い。

三体いる獣似隊の副隊長の一人。サールの部下。
女の子にあんなことやこんなことする野望がある変態。
雷属性使いで、副隊長の中では防御力が高くサポートタイプ。攻撃力は低め。

三体いる獣似隊の副隊長の一人。グリングの部下。
頭に血が上りやすい脳筋。
水属性使いで、典型的な足が鈍いパワータイプ。

獣似隊の創設者かつ獣似隊の大将。オーズン直属の部下。
部下が倒されたことに怒りを燃やす部下想いな人物。
薙刀使いで、オールドランド四天王クラスの実力があると自負する強キャラだが正直戦った相手が悪かった。

アイスドール

フィンターがイロスマメンバーと戦わせるために召喚したイロスマ同人誌の悪役たち。
詳細は個別項目を参照。

オリスマのラスボス。

クラバトのラスボス。

こまブラXのラスボス。

ドルバトXのラスボスの一人。

ガンスマ フェーズ1のボスの一人。

元8ボス。
DXとXで2回イロスマメンバーに倒された後アイスドールとして再び召喚された。

元8ボス。爆弾使い。

元8ボス。フレイル使い。

元8ボス。ロボットを操り戦わせる。

元8ボス。闇属性使い。

◇その他の国民

元8ボス。バーマーの部下。
帽子を使ったマジックが得意。
様々な異世界に転職活動に行った後、オールドランドの中ボスとして就職した。

オールドランドの雑魚キャラ。
雑用係をやらされておりよく待遇の悪さを愚痴っている。

  • テレサ
オールドランドの列車の駅員。
イロスマメンバーとの紆余曲折あってEXでは降格されてしまったらしい。

こまブラのキャラ。
イロスマメンバーにクイズを出題しステージ攻略のお助けをしているがその度にひどい目にあっている。

  • OLDロボ
オールドランドの雑魚キャラ。
顔に「OLD」の文字絵が描かれたロボット。

元「押入れの国」の住民。今はオーズンの推薦で大臣になっている。
オールドランドのやり方に心を痛める温厚な人物。

  • ゴレ
元「押入れの国」の住民。今はオーズンの推薦で大臣になっている。

元イロスマメンバー。
イロスマ本部を脱退しフィンターの弟子になったことにより事実上オールドランドの一員になった。

元8ボス。隠しキャラとしてイロスマメンバーになった。
正体はフィンターにイロスマ本部の監視を命令されたスパイで、土壇場でネタバラシされたことによりイロスマメンバーを絶望させるが最後の最後で...?

過去にオールドランドに住んでいた人形。フィンターの友人。サールの部下。
ヘタレかつ打算的で、生き延びるためならどんなことでもする性格だったがそのことが仇となり...?

◇協力者

オールドランドの住民では無いが、オーズンが資金を与えて雇った人形達。

研究者

オールドランドに必要な兵器を多数作っている女研究者。
「オールドランドのマッドサイエンティスト」という異名を持っているがそんなキャラじゃない気がする
あまり表舞台に出たがらない寡黙な性格で、最終的にはイロスマメンバーと一度も対峙しないままフェードアウトした。

8人殺し

8人で構成された世界屈指の殺し屋組織。
雇うには何億という資産が必要だが、実力は国家の軍隊レベル。
依頼人の裏切りは許さない主義らしく、オーズンが彼らの扱いを間違えたせいでオールドランドに報復を企むようになり、最終的にイロスマメンバーの半味方的なポジションになった。

8人殺しのリーダー。コードネームは「闘」
元8ボスとしても活動していた。
大鎌を武器にしており、いかにも殺し屋らしいシリアス然としたキャラだが、
イロスマメンバーを2回も助け出すなどツンデレっぽい一面もある。

8人殺しのメンバー。コードネームは「銃」
銃使いで、陽気でチャラけてふざけた性格だが、
スナイパーとしては超一流の腕を持つ上に実は素手でもかなり強い。

◆脱隊者

バーマーの元召使い。イロスマでは超珍しい女性キャラ。
心優しい性格で、罪のない人形たちの犠牲を顧みないオールドランドのやり方に反発し、組織を抜けイロスマのオペレーターになった。

オールドランドの元四大幹部。
三度笠を被った侍のような風貌にマントを羽織った青年。
風属性の剣術使いで、作中最強キャラのフィンターと渡り合える屈指の実力者。
強い義侠心と良識を併せ持つ人格者で、イロスマ島を奪おうとするオールドランドのやり方に納得できず、組織を抜け反発するようになった。
しかし、そのオールドランドらしからぬ人格が、最終的に彼にとって命取りとなった…

元8ボス。隠しキャラとしてイロスマメンバーになった。
オールドランドの軍隊に就職したが、弱すぎて人体実験されそうになっていたところを逃げてきたらしい。

  • カンタローの部下の獣似隊
それぞれ獣似隊の5番隊長と6番隊長。未登場。
カンタローがオールドランドを抜けた後、後を追うように彼らもオールドランドを抜けたらしい。

【用語】

  • 王の作戦
イロスマ島を奪うためにオールドランドが進めている作戦。
一度取り込んだ能力をすべて記憶することができ、自在に操ることができるインストール能力を持つマスターオールドにマスターバートの力を吸収させ、オールドランド用にイロスマ島を初めから作り直すというもの。
サールがイロスマ島からマスターオールドの燃料を採掘する技術を唯一持っていたが、その彼が捕虜にされてしまったことで一時期「王の作戦」が実行不可能になってしまった。

【余談】

  • 作中の会話から、オールドランド四天王のモチーフは『ロックマンゼロ』シリーズの『ネオ・アルカディア四天王』らしい。
最終更新:2023年03月27日 14:22