編成前
ガラハッド左
ガラハッド「まさかこの老いぼれの身で
戦いに出向くことになるとはのう」
ガラハッド「だが、こやつら
を見捨てるわけにもいかん」
ガラハッド「さて、どうしたものか」
ガラハッド「姫さま、最後にもういちどだけ
お会いしたかった」
セルディック左
セルディック「まともな兵は少ないみたいだな」
アイギール右
アイギール「中原方面へ兵を集めていたのが
裏目にでたようじゃな」
アイギール「まさか、邪教徒どもが
蜂起するとは」
イグレイン右
イグレイン「セルディック」
セルディック「どうしたんだ、イグレイン?」
イグレイン「彼らの中には、やむを得ず
戦いに加わった人たちもいるはず」
イグレイン「そういう人たちには
あまりひどいことを
しないでほしいの」
セルディック「うーん」
イグレイン「だめ?」
セルディック「イグレインはやさしいな」
セルディック「わかった。
戦いだから約束はできないけど、
できるだけやってみるよ」
イグレイン「ありがとう!」
シナリオ開始時
なし
シナリオ中
ボス倒したあと
教団宣教士左
教団宣教士「も、もうだめだー!」
イグレイン左
イグレイン「セルディック」
イグレイン「あの人たちは見逃してあげて……
おねがい」
イグレインのお願い達成時
イグレイン右
イグレイン「約束を守ってくれたんだね、
セルディック!ありがとう!」
セルディック左
セルディック「礼を言われることじゃないさ」
セルディック「イグレインが教えてくれなきゃ、
戦いを望んでいない者がいることも
分からなかったんだから」
イグレイン「セルディックは優しいね。
これ、お礼にあげる」
セルディック「これは?」
イグレイン「ふふ、プ・レ・ゼ・ン・ト」
隣接会話
アイギール左⇔イグレイン右
アイギール「おい、そこの小娘」
イグレイン「レインのこと?」
アイギール「そうじゃ。
お主、アンラ教徒じゃな」
イグレイン「そうだって言ったら
どうするのかしら、
お飾りの女教皇さま」
アイギール「ふん、お主に
どんな企みがあるか知らんが」
アイギール「セルディックに手を出すのであれば
ヴェルンの名において、
妾が黙ってないぞ」
アイギール「この街を見よ」
アイギール「まったく、アンラ教徒というのは
人の迷惑になることしか
しないやつらじゃからな」
イグレイン「みんな、安らぎを求めているだけだわ」
イグレイン「他の人間を傷つけてまで、なんて
思ってるのは一部の教徒だけ」
イグレイン「自分の部下に
国を乗っ取られたくせに」
イグレイン「まだ、みんながみんな
同じ考えを持ってると思ってるの?」
アイギール「む」
イグレイン「だいたい、
最初にアンラ教徒を弾圧したのは
ヴェローナじゃない」
イグレイン「『汝、人を傷つけることなかれ。
それは罰となり、汝を傷つける』
だったかしら」
アイギール「妾はそんなことしておらんぞ」
イグレイン「だからお飾りなのよ」
アイギール「なんじゃと!」
イグレイン「なにかしら?」
アイギール「…………」
イグレイン「…………」
アイギール「……ふん、
今日のところは見逃してやろう」
イグレイン「まるっきり、悪役の台詞ね」
アイギール「うるさい!」
イグレイン左⇔ガラハッド右
イグレイン「あ、おじいちゃん!
おじいちゃん!」
ガラハッド「むむ、
その声、そのお姿は姫さまか!」
ガラハッド「すこし見ぬ間に、ずいぶんと
大きくなられましたのう」
ガラハッド「まだまだ発展途上と
いったところですが」
イグレイン「何のことを言っているのかしら」
ガラハッド「背のことですよ、背」
イグレイン「……ま、いいわ。
それで、おじいちゃんは
なにをしてるの?」
ガラハッド「皆の世話をしていたら、
いつの間にか巻き込まれてのう」
ガラハッド「戦場にまで出てきてしまった
始末というわけで」
イグレイン「それじゃ、
裏切っちゃえばいいじゃない」
ガラハッド「軽く言いますな、姫さま」
イグレイン「望んで戦おうとしてるのは
どうせメフレイユにそそのかされた
人たちだけでしょ」
イグレイン「戦いたくないひとには
ひどいことしないでって」
イグレイン「セルディックに言ってあるから
大丈夫よ」
ガラハッド「セルディック……
ブレトワルダ王太子殿下、ですか」
イグレイン「レインの思った通り、
いい子よ」
ガラハッド「では、姫さまについていくとしますか」
ガラハッド「頭さえつぶせば、皆も
戦いの愚かさにきづくでしょう」
アリオス左⇔ガラハッド右
アリオス「ご老人、あなたは
アンラ教団の方だとか」
ガラハッド「うむ、その通りじゃが」
アリオス「ということは闇魔術に
造詣が深いのかな?」
ガラハッド「無論じゃ。
……もしや、闇魔術について
聞きたいのかな?」
アリオス「うん。教団には、
アルメリアでは
失われてしまった知識が」
アリオス「今なお継がれているという
話を聞いてね」
アリオス「ブラヴォードの未来のために、
是非その知識を私に教えて欲しい」
ガラハッド「教えるのは構わんが……
条件がある」
アリオス「それは?」
ガラハッド「かわいこちゃんをひとり
紹介することじゃ」
アリオス「私の弟子に
エルマという子が
いるんだけどどうかな。
口は悪いが顔はいい」
ガラハッド「エルマちゃんか。
口が悪い子がたまに見せる
優しさがたまらんのじゃ」
アリオス「それは後で伝えておこう」
ガラハッド「それは楽しみじゃのう」
セルディック左⇔ガラハッド右
ガラハッド「これはどうも、セルディックさま。
わしもあなたの旗の下で
戦うことにしました」
セルディック「教団を裏切って大丈夫なのか?」
ガラハッド「怒られはするでしょうな」
セルディック「怒られはって、そんな
生やさしいものでもないだろう」
ガラハッド「まあセルディックさまの気にすることではない」
ガラハッド「わしは姫さまのおそばにいられれば
幸せですからのう」
セルディック「姫さま?」
ガラハッド「イグレインさまのことです」
ガラハッド「あの方は教団でも
闇の純血と言われ、
大切に育てられました」
ガラハッド「……宝石を扱うように、丁重に」
セルディック「宝石を扱うように、か」
ガラハッド「そんな姫さまが不憫で
いろいろ話してさしあげていたら」
ガラハッド「おじいちゃんと
慕われるようになりましてのう」
ガラハッド「どうせならお兄ちゃん!
と言われた方が嬉しいのですが」
ガラハッド「いやはや、すこしばかり
年の差があり過ぎですからな」
セルディック「なるほど。
あなたが『おじいちゃん』か」
セルディック「これで、ひとつ
分かったことがある」
ガラハッド「なんでしょう?」
セルディック「イグレインに
あんな言葉を教えたのは
お前か、この野郎!」
ガラハッド「わしの姫さまに近づくのが
いけないのですよ!」
ガラハッド「セルディックさまも
お気をつけくだされ!」
セルディック「こ、こいつ……!」
ガラハッド「冗談はさておき、
姫さまはお寂しい方」
ガラハッド「どうか、姫さまを
お守りくださいませ」
セルディック「ああ、もちろんだ」
ガラハッド「建前ですが」
セルディック「建前かよ!」
シナリオ終了時
アイギール右
アイギール「これでアンラ教徒どもを
無事鎮圧することができたのう」
セルディック左
セルディック「アイギールさま、
俺はようやく分かりました」
アイギール「何がじゃ?」
セルディック「俺も、帝国軍も、アンラ教徒も、
流れる血の色は同じなんだって」
アイギール「……ふん、当然じゃろう。
同じ人間じゃからな」
セルディック「なら、何で同じ人間が
争うんですか?」
アイギール「あやつらが、闇の力を
あがめているからじゃ」
アイギール「闇はすべてを終わらせる力、
そんなものを許すわけにはいかん」
セルディック「でも……」
アイギール「セルディック!
疑問を持つな」
アイギール「疑問を持ったら、
戦えなくなるぞ」
セルディック「それでも俺は、
おかしいと思います」
アイギール「…………」
セルディック「…………」
アイギール「きっと、
お主が正しいのじゃろうな」
セルディック「え?」
アイギール「さあ、帰るぞ」
セルディック「は、はい」
最終更新:2007年09月03日 20:59