ナレーション
わずかに残った
仲間とともにエグバードを目指すアルトリウス。
だが、戦力を欠いた王国軍の前に帝国軍が立ちはだかる!
編成前
シナリオ開始時
アルトリウス「くそ、まだこんなに
敵が残っているのか……」
マリー「信じましょうアルトリウス。
必ずたどりつけると」
シナリオ中
●ヴェローナ援軍到着時
アイギール「く、もう戦いが
始まっておったか」
シモン「民の動揺を鎮めるのに、いささか
時間がかかりすぎましたね」
ユミルナ「でもまだセルディックさんは
無事なようですよ〜」
アイギール「いやいや、
それは違うぞ、ユミルナ」
ユミルナ「え?」
アイギール「やつは今、アルトリウスと
名乗っているらしい」
アイギール「くくく、そんな名前をつけるのは
マリーじゃな。
あやつもよくやるのう」
シモン「セルディックでもアルトリウスでも
かまいません」
シモン「さあ、王国軍に合流しましょう!」
●アルトリウス⇔アイギール
アイギール「アルトリウス、まだ無事か!」
アルトリウス「アイギール!
ああ、まだ何とか生き残っているよ」
アルトリウス「まさか、
アイギールまで来てくれるなんて」
アイギール「ふん、別におぬしが
心配じゃったわけじゃないぞ」
アイギール「おぬしは妾たちをだましていた
大罪人じゃからな。
目を離すわけにもいかん」
アルトリウス「……ありがとう」
アイギール「お、おぬしに礼を言われる
筋合いなどないわい!」
アイギール「そんなこと言ってる暇があったら
さっさとエグバードを
取り返さんかい!」
●アルトリウス⇔ユミルナ
ユミルナ「大丈夫ですか〜
まだ生きていますか〜?」
アルトリウス「ああ、何とかね。
ユミルナまで来てくれるなんて、
嬉しいよ」
ユミルナ「お礼ならアイギールさまに
申してください」
ユミルナ「私はヴェローナに帰ってからと
いうもの」
ユミルナ「疲れでそのまま寝てしまい
危うく来られないところ
でしたので」
アルトリウス「あ……そうなんだ……」
アルトリウス「うん、アイギールには
お礼を言っておくよ……」
●マリー⇔シモン
マリー「シモン、
あなたも来てくれたのですか?」
シモン「はい、私は
マリーさまをお守りすると
誓いましたから」
シモン「アイギールさまにはいろいろと
無理を聞いていただきました」
マリー「ふふ、むしろあなたが
アイギールさまの無理を
聞いたのではないですか?」
シモン「むむ……
主人を悪く言うわけにはいかない。
それには答えられません」
シモン「それにしてもアルトリウス、ですか
彼を恨んだりしないのですか?」
マリー「影武者でありながら、
兄さまの代わりに
死ねなかったことを」
マリー「恨んだことはありました」
マリー「でも、そんなこと。
アルトリウスだって思ったに
違いありません」
マリー「だったら、私のやるべきことは
アルトリウスを責めることではなく
信じること、そう思います」
シモン「ふむ。どうやら私が
お役ご免になる日は近そうですね」
マリー「そ、そんなことは!」
シモン「はははは。それでは、せめて
この戦いが終わるまでは」
シモン「あなたの騎士として
戦いましょう」
●アルメリア援軍到着時
エルマ「お、ヴェローナのやつらがいるぜ」
エルマ「俺たちが一番乗りだと
思ったんだけどなあ」
アリオス「せっかく帰ったんだから、
もうちょっと研究させてくれても
いいのに……」
セルマ「何言っているんですか!
先生のせいで
こんなに遅くなったんですよ!」
セルマ「王国軍が全滅してたら
どうするつもりだったんですか!」
アリオス「大丈夫だよ、セルマ。
彼らなら負けないさ」
セルマ「またそんな根拠のないことを」
アリオス「君は根拠がないと
彼らを信じられないのかい?」
セルマ「そ、そんなことはないですが……」
アリオス「だったら信じてやりなさい。
そして力になりましょう」
セルマ「はい!」
エルマ「うだうだ言ってねえで、
さっさと行くぞ!」
●アルトリウス⇔エルマ
エルマ「よう、まだ生きてるか?」
アルトリウス「ああ、何とかね」
エルマ「そうか。
それじゃ、俺は必要なかったか」
アルトリウス「いや、もうそろそろ疲れて
動けなくなりそうだよ。
きみの力を貸して欲しい」
エルマ「けっ、調子いいな。
ま、いいけどよ。
それじゃ、さっさと行くぞ」
アルトリウス「ありがと、エルマ」
エルマ「ふん、てめえのためじゃねえよ」
アルトリウス「エルマが優しいのは
よく分かってるよ」
エルマ「違うって言ってんだろ!?」
●マリー⇔セルマ
セルマ「マリーさま、ご無事ですか?」
マリー「ええ、あなた方のおかげです、
セルマ」
セルマ「もう少し早く
来られたはずなのですが……」
セルマ「こんなに遅くなってしまって
申し訳ありません」
マリー「よいのですよ。あなたにも
あなたの事情があるのでしょう?」
マリー「アルメリアに戻ってから、
いろいろと大変だったと思います」
セルマ「いえ、議会の説得には
時間がかからなかったのですが…」
マリー「ですが?」
セルマ「…………」
マリー「……わかりました。
それ以上は聞きません。
お疲れ様でした。セルマ」
セルマ「ありがとうございます……」
●
イグレイン⇔アリオス
イグレイン「あら、アリオスも来たの?」
アリオス「当然だよ」
アリオス「私にはアルトリウスくんの体を
すみずみまで調べるという
重大な使命がある」
イグレイン「そんなことさせないわ。
アルトリウスは
レインのものなんだから」
アリオス「しかし彼は今、
別の女性にご執心じゃないかな」
イグレイン「アリオスまでそれを言うの?」
イグレイン「他の人の気持ちなんて
何も分かってなさそうな
あなたが!?」
イグレイン「うう、ショックだわ……」
アリオス「まあまあそう悲しまずに」
アリオス「気晴らしに
私がきみの体を調べるというのは
どうだろうか」
イグレイン「傷心のレディにかけるには
最悪の言葉ね……」
シナリオ終了時
アルトリウス「よくもまあ、俺なんかのために
集まってくれるよな」
マリー「そういうのはなしです」
アルトリウス「え?」
マリー「『俺なんか』。
そんなのはずるいですよ」
アルトリウス「……そうだな」
アルトリウス「さあ、エグバードはすぐそこだぞ!」
最終更新:2007年08月31日 21:44