ナレーション
「紛い物の人形」
その言葉を耳にし倒れた
セルディック。
皆が見守る中、セルディックは
一向に目を覚ます様子を
見せなかった。
そんな中、
イグレインはひとり、
セルディックの意識の中に
飛び込んでいく。
編成前
セルディック(左)「う……ここはいったい」
イグレイン(右)「ここはセルディックの心の中よ」
セルディック「心の中?」
イグレイン「そう」
「自分のことを知りたいのなら、
セルディックは
先に進まなきゃいけない……」
「でも、つらかったら、
逃げてもいいんだよ?」
「誰も、セルディックを責めないよ」
シナリオ開始時
シナリオ中
セルディック
「お前は偽者の王。
ただ、傷ついて倒れていたところを
私に拾われただけの存在」
「なのになぜお前は
そこに立っている?」
「何をもって
己を本物だと証明する?」
アリオス
「キミは
光と闇の力を併せ持っている」
「光はブレトワルダの王家の血…
じゃあ闇は?」
「行き過ぎた闇の力に対する
抑止力でありながら」
「闇の力を持っているキミは
いったい何者なんだろうね?」
「興味がある。
調べさせてもらうよ」
アイギール
「お主はセルディックではない。
それが分からぬほど
妾の目は節穴ではない」
「だというのに、なぜお前は
そこまであやつに
似ておるのじゃ?」
「なぜおまえは
聖剣を使えるのじゃ?」
「おまえは本当に
ただの影武者なのか?」
マリー
「兄さま……
いえ、兄さまの姿をした誰か。
「あなたはここまで
よくやってくれました」
「だから、その剣を納めて(原文ママ。誤植)。
もう休んでよいのですよ?」
主人公
「よお、俺。どうだ、
自分が何者か分かったか?」
「……分からねえよな。
だから俺が教えてやるよ」
「お前は、
セルディックを元にして創られた
ただの人形」
「だからそんなに
セルディックに似てるし」
「一応、王家の血を引いてるから
聖剣も使える」
「どうだ、笑えるだろ?」
「お前はセルディックじゃあないし
そして他の誰でもないんだ」
「そんな人形が、
何を望むって言うんだ?」
「大陸の統一?
誰もお前なんかに統一されることを
望んじゃいねえよ」
「そんなの分かってんだろ?
……それでもやるって言うのか」
「いいぜ、なら俺が
お前を止めてやる」
イグレイン
「これで分かったでしょ?
セルディックのこと」
「セルディックが
苦しむ必要なんてない」
「だから、剣を捨てて、
今からでもいいから
戦いをやめるの」
「今、ガウスのもとには
闇の剣があるわ」
「聖剣は、持ち主をいやがおうにも
闇と戦う運命に巻き込む。
セルディックは何も悪くない!」
「だから
そんなことする必要ないの!」
「お願い、引き返して……」
シナリオ終了時
イグレインの説得を振り切ってマップ上端からクリアした場合
主人公
「ごめん、イグレイン」
「やっぱり、俺は俺であることを
やめられないよ。
剣は、捨てられない」
イグレイン
「セルディック……」
主人公
「でも、約束する」
どんなときでも
絶対にあきらめないって」
皆が残してくれた命なんだから、
せめてそれくらいは守らないと」
イグレイン
「ホント、
セルディックは馬鹿だね」
「レインの言うことなんて
ひとつも聞いてくれないの」
主人公
「反抗期かな?
でも、やっと分かった。
思い出したよ。
「ずっと、
見守ってくれてたんだね。
……ありがとう、イグレイン」
マップ下端到達でクリアした場合:覇道ルートBADエンド
ヴェルン暦383年。
神聖ブレトワルダ帝国による
グラン=メルー帝国への侵攻は、
突如として中止される。
兵を引き上げる神聖帝国に追い
縋るようにグラン=メルー帝国が
攻撃を仕掛けるが、
この攻撃はもはや兵力の残って
いなかったグラン=メルー帝国に
致命打を与えるだけに終わった。
ヴェルン暦384年。
グラン=メルー帝国崩壊。
軍事力で纏め上げた国家ゆえ、
戦争に負ければ瓦解するのに
そう時間は必要なかった。
そして同年。
神聖皇帝セルディックが
突然、姿を消す。
理由は不明。
その後の消息も杳として知れない。
神聖皇帝は
ヴェローナ教皇アイギールが兼任。
セルディックの帰還を待つも、生涯、
その願いが叶う事はなかった。
アイギールは死ぬ間際に
「これが妾の罪なのだろう」と
述懐したと伝えられている。
人々に惜しまれながらも、
セルディックの名は
ブラヴォードの歴史の中、
永く語り継がれる事となった。
そして、その影にいた
名もなき青年の事は、
ついには知られる事はなかった。
最終更新:2007年09月12日 12:58