ナレーション
王都を脱出したセルディックが
シャレム首長国連邦の
ダルシンの元に身を寄せてから
一ヶ月あまりがすぎた。
ダルシンとその息子
アンセム、
そしてナ賊のひとびとは、
セルディックたちを
こころよく迎え入れた。
その間、帝国軍の追撃もなく、
セルディックたちは平和な時を
過ごしていた。
そんな中、シャレム連峰の西、
ガレ山にすむ山賊の噂が、
セルディックのもとに
届いていた。
山に潜みて旅人をおそい、
野に下りて村々を荒らす。
その山賊の名を、
フクロウ団と言った。
編成前
ケイ「セルディックさま、
誰かがやってきたようです」
マーガス「おや、あれはダルシンさまの
ご子息、アンセムさまの
ようですね」
アンセム「やあ、シャレムには慣れたか、
セルディック」
セルディック「アンセム殿か。
シャレムはいいところだな。
このまま骨を埋めたいくらいだ」
アンセム「アンセム殿とは水くさいな。
昔はふたりで野を駆け回った
仲じゃないか」
サシャ「どちらかと言えば、若がむりやり
引きずりまわしていたような
気もしますが」
アンセム「ええい、よけいな口を
はさむなサシャ」
アンセム「セルディックも
忘れていただろうに」
アンセム「昔のことは美しい思い出に
すりかえなければならんのだ」
サシャ「……よけいなことを
口にしているのは若なのでは」
セルディック「と、ところで、今日は何の用だ?」
アンセム「ああ、ガレ山に巣くう山賊のことは
知っているか?」
セルディック「旅人や、ちかくに住む村人が
おそわれたりしているらしいな」
サシャ「さいわいにも、まだ大きな被害は
でていないのですが……」
アンセム「だが、
放っておくわけにもいかなくてな」
セルディック「……それならば
私たちにまかせてくれないか?」
アンセム「いいのか?」
セルディック「もちろんだ。きみやダルシンさまに
世話になっている恩を
返させてくれ」
シナリオ開始時
シナリオ中
セルマ「おや、あそこにいるのは
ブルトワルダの軍勢ですね」
「山賊と戦っているようですが……
加勢させて頂くとしましょう」
マーガス⇔ケイ
マ「フクロウ団か……」
ケ「知っているのか、マーガス?」
マ「ああ、聞いたことがある。
ガレ山を拠点にする山賊で、
義賊を名乗っているらしい」
ケ「義賊、か。
村を襲っておいてねえ」
マ「首領がそこらへんにきびしいと
聞いたが、今はいないようだな」
「上の目の届かないところで
はしゃいで手痛いケガをする。
まったく、よくあることだな」
ケ「……誰のことを言っている?」
マーガス⇔セルマ
セ「はじめまして、セルマともうします」
マ「これはこれは、
かわいいおじょうさんですね」
セ「は、はあ」
マ「俺はマーガス。よろしく」
セ「あの、ぼくは男ですよ?」
マ「な、男!?」
セ(そんなにショックを
受けなくても……)
マ「すまない、ひとりにしてくれ」
セ「は、はあ」
マ「とほほ、俺の目も曇ったなあ」
主人公⇔セルマ
セ「ブルトワルダの
セルディック王太子ですね?」
主「ああ、そうだが君は?」
セ「ぼくはアルメリアの魔術師
セルマと申します」
「導師
アリオスの命により、王太子の
力になるべく馳せ参じました」
主「アルメリアの魔術師が
私に協力を?」
セ「セルディックさまにはよく
お世話になりました」
「セルディックさまの危機とあらば、
ぼくたちも黙って見ているわけには
いきません」
主「世話になった、か」
セ「どうかいたしましたか?」
主「……ともかく、協力には感謝する。
よろしく頼むよ、セルマ」
シナリオ終了時
マーガス
「山賊たちは追い払えたようですね」
主人公
「さあ、帰ってアンセム達に
報告しよう」
最終更新:2007年09月07日 13:14