ナレーション
アンラ教団。
闇の力を崇拝し、
かつて、闇の力をもって
ブラフォード大陸を包もうとした
異端の集団。
アルメリアの動乱に彼らが
関わっていることを知った
王国軍は、アルメリア市から
北にあるアンラ教団のアジトへと
向かった。
編成前
セルディック(左)「ここがアンラ教団のアジト……
思っていたのとは全然違うな……」
ケイ(右)「はい、もっとおぞましい場所かと思っていました」
マーガス(右)「おぞましいどころか、
清らかさすら感じます」
セルディック「何か手がかりは
ないだろうか……」
アンラ教徒(右)「……」
マーガス(左)「むっ、なんだこいつら!?
どこからでてかたんだ!」
セルディック(左)「アンラ教徒か!
悪いが、通らせてもらうぞ!」
シナリオ開始時
なし
シナリオ中
セルディック⇔ルキア
ルキア(右)「ふんふふん、
お宝お宝ふんふふん~♪」
セルディック(左)「ルキア、私たちは
略奪しにきたわけじゃ
ないんだぞ」
ルキア「分かってるよ分かってるって
分かってるってば」
ルキア「ふんふふん~♪」
セルディック「…………」
ルキア「ふんふふん~♪」
セルディック「ルキア、私が言ったこと
聞いてたのか?」
ルキア「え、何?
ふんふふん~♪」
セルディック「……だめだこりゃ」
セルマ⇔エルマ
エルマ(左)「へ、ぞくぞくするな」
セルマ(右)「この気配、
いったい何でしょうか……」
エルマ「そんなもん
どうだっていいじゃねーか」
エルマ「面白くなってきたぜ」
セルマ「エルマ、未知なるものには、
いえ、既知のものだとしても
常に興味を持てと」
セルマ「先生は仰っているでは
ありませんか」
セルマ「常に新たな知識に
接しようとしなければ」
セルマ「魔術師として
実力を上げることは
できませんよ」
エルマ「って言ってもよ」
セルマ「言い訳は聞きません」
セルマ「いいですか、エルマ」
セルマ「そもそも魔術師というのは、
この世の心理を
解き明かすために……」
エルマ「ぐあ、そういやこいつは
先生とは別の意味で
うるさいんだった……」
セルディック⇔イグレイン右
イグレイン(右)「大いなる闇よ、
どうかひとびとに安らぎのねむりを
あたえたまえ……」
セルディック(左)「え、こんなところに
小さな女の子が……」
イグレイン「だれかそこにいるの?」
セルディック「わ、見つかった!
え、えーと、
きみはいったい……」
イグレイン「レディに先に名をきくなんて、
ずいぶん失礼なひとね」
セルディック「ご、ごめん。
俺の名は……セルディック。
ブレトワルダの王太子だ」
イグレイン「セルディック?
ブレトワルダの?」
セルディック「あ、ああ。
それで、きみの名前は?」
イグレイン「イグレイン」
セルディック「イグレイン、よろしくな」
イグレイン「じー」
セルディック「ど、どうかしたのか?」
イグレイン「じー」
セルディック(な、なんかやりにくいな)
イグレイン「うん」
セルディック「えっ?」
イグレイン「うん、決めた。セルディック、
レインがついていってあげるわ」
セルディック「な、なんだって?
イグレイン、俺たちがやってるのは
遊びじゃないんだ」
セルディック「きみのような小さな女の子を
つれていくわけにはいかない」
イグレイン「でももう決めたんだもの。
レインはセルディックを
助けてあげるわ」
セルディック「うーん、
それでも戦場に小さな女の子が
ついてくるもんじゃないぞ」
イグレイン「ちいさいちいさいって失礼ね!
レインはもう12歳、
立派なレディよ!」
イグレイン「こう見えても魔術は
得意なんだから。
それに……」
セルディック「それに?」
イグレイン「くるわ、闇が」
セルディック「なんだ、この気配は!?」
マップ上左右敵増援出現
イグレイン「可哀想に、闇に取り入られたのね」
セルディック「なんだって?」
イグレイン「彼らにふつうの武器は効かないわ。
はやく逃げないとあぶないわよ?」
セルディックとイグレイン会話後可能な隣接会話
ケイ⇔マーガス
マーガス(左)「この気配は……
これが闇の力なのか!」
ケイ(右)「知っているのか、
マーガス」
マーガス「いや、知らん。
だが、分かるというか……
感じるんだ。」
マーガス「それにしても、
なんて重苦しい空気なんだ……」
マーガス⇔イグレイン
マーガス(左)「うーん」
イグレイン(右)「?」
マーガス「うーん」
イグレイン「なんでレインをそんなに
みつめるの?」
マーガス「いや、なんでもないよ」
イグレイン「? へんなの」
マーガス「……さすがにまずいよなあ」
マリー⇔イグレイン
マリー(左)「イグレインちゃん、こんにちは」
イグレイン(右)「あなた誰?」
マリー「私はマリー。
ブレトワルダの王女……つまり、
セルディックの妹です」
イグレイン「ふーん。で、その妹がなにか用?」
マリー「あなたはこんなところで
何をしていたのですか?」
イグレイン「どうでもいいでしょそんなこと」
マリー「ただの子供がこんなところに
いるわけありません。
あなたは何者なの?」
「兄さまに近づいて
どういうつもりなのですか?」
イグレイン「へえ」
マリー「な、なんでしょう?」
イグレイン「マリー、嫉妬してるのね」
マリー「!!
な、なに言ってるのですか!」
イグレイン「うんうん、分かるわ。
確かにレインとセルディックは
深い絆で結ばれてるもの」
「そこにマリーの入る隙間なんて
ないわ」
マリー「兄さまのこと、
なにもしらないくせに」
イグレイン「じゃあマリーはどうなの?
ずっといっしょにいたの?
帝国軍がきたときも?」
「セルディックの全部をみてきたの?
全部をしっているの?」
マリー「それは……」
イグレイン「ふふ。ごめんなさい。
マリーは知ってるから
ついてきてるのだものね」
マリー「…………」
イグレイン「こたえてくれないの?
きらわれちゃったかな?」
「でもね、レインはマリーのことすきだよ」
「セルディックが
だいじにしてる人だもの」
「さ、ここは危ないわ。
はやく行きましょう」
コットン⇔イグレイン
コットン(右)「あ、あたいより
ちっちゃい子が!」
イグレイン(左)「……ちっちゃい?」
コットン「そうでしょ?」
イグレイン「ふん、レインは一人前のレディよ」
コットン「あはは、また冗談ばっか」
イグレイン「むー!」
エルマ⇔イグレイン
エルマ(左)「おい、なにとろとろ歩いてんだ。
さっさとここから出るぞ」
イグレイン(右)「あら、あなたが
エスコートしてくださるのかしら」
エルマ「むっ……よく見るとずいぶん
かわいいじゃねえか」
エルマ「ああ、そのエスコートってのをしてやんよ」
イグレイン「そう。でも残念ね。
レインはあなたのような子供には
興味がないの」
イグレイン「他を当たってくれない?」
エルマ「んだと、てめえ!」
アリオス⇔イグレイン
アリオス(左)「へえ、これはこれは。
ずいぶんと闇の力が強い娘だね。
興味深い」
イグレイン(右)「分かるの?
大したものね
アリオス「ああ、そうだ。
私は大した人間だ」
アリオス「アルメリア……いや、全大陸で
もっとも大したものであると
言っても過言ではない」
イグレイン「確かにその通りね……」
シナリオ終了時
セルディック(左)「あれは何だったんだ、
説明してもらうぞ」
イグレイン(右)「闇よ」
セルディック「闇?
聖王アルトリウスが封じた?」
イグレイン「いいえ。聖王が封じたのはあくまで
『形を持った闇の力』。
あれとは違うわ」
セルディック「じゃあ、そこにあったのは
なんなんだ」
イグレイン「だから、闇よ。
本来、闇なんてものは
世界に満ちあふれているの」
「世界を構成する、
死と眠りを司る元素、
それが闇なのだから」
セルディック「つまり、炎や氷や雷と
同じ力ってことか」
イグレイン「そう。それなのにヴェルン教は
闇を否定しようとする。
まったく、ばかげた話だわ」
セルディック(この子、こういう話をしてるときは
ずいぶん大人びてるな……)
イグレイン「?」
セルディック「……まあ、いい。
最初の質問に戻るぞ」
セルディック「あれが闇の力だとして、
何がどうなったらああなるんだ」
イグレイン「それはメフレイユに聞いてよ。
レインは知らないわ」
セルディック「メフレイユ?
ブレトワルダの宮廷魔術師だった
メフレイユか?」
イグレイン「ええ、そうよ」
「教団では気持ち悪いくらい誰にでも
愛想を振りまいていたわ」
「レインにもよく
話しかけてきたけど」
「おじいちゃんに教わった言葉を
言ってあげたら二度と
話しかけてこなくなったわ」
セルディック「なんて言ったんだ?」
イグレイン「この変態。そんな目で見ないで」
セルディック「…………」
イグレイン「ねえ、セルディックは変態なの?」
セルディック「……っ」
(しかし……メフレイユが教団に
関係あるというのなら、
この聖剣は……)
(いや、そもそもあの襲撃自体が
メフレイユの……?)
マリー(右)「兄さま」
セルディック「俺は変態じゃないぞ!」
マリー「は?」
セルディック「いや、何でもない。
どうしたんだ、マリー」
マリー「悪い報せがあります」
「ヴェローナで騎士団の一部が
帝国軍と手を組み……
聖都セインが陥落しました
セルディック「なんだって!」
最終更新:2007年09月09日 15:12