
「恵まれない子どもたちに愛の手をー」
今日は化石と街頭募金活動中だ。仲良くなったボランティアの人たちに誘われたんだが……うう、寒い。
「マスタマスタ、だいぶたまったやで」
化石が白い箱を上下に振って笑う。箱からはチャリチャリと音がする。
ああ、この小銭をもらえたら明日の晩飯がちょっとは豪勢に……。
「……マスタ、きいとる?」
「あ? すまん」
ちょっとトリップしているうちに話しかけられていたらしい。
化石は風に吹かれて赤くなった頬を膨らませる。
「もう、うちらが集めたお金で小さい子が助かるんやね、って言うたやねんのに」
ボランティアさんから聞いた話だろう。
やけに張り切ってると思ったが……単純な奴だな。
「でも、俺たちにもちょっと分けて欲しいよな。こんなに集まるなら……」
冗談交じりに言った俺に、化石は真顔で首を傾げた。
「病気してる子がたくさんおるんやろ? うちは貧乏でもマスタと一緒に元気に暮らしとるやねん、ええんやで」
化石はそう言うと、真っ赤な頬で笑った。
「……」
急に恥ずかしくなって、俺は前を向いた。
「マスタマスタ、これが終わったらおばちゃん達が豚汁振舞ってくれるんやて」
俺は自分を善人なんて全く思ってない。
「そうだな」
だけど。
「楽しみやねんな」
せめてこいつの目には自慢のマスターとして映るように。
「そうだな」
俺は化石と同じくらい頬を赤くして、まっすぐ前を向いた。
今日は化石と街頭募金活動中だ。仲良くなったボランティアの人たちに誘われたんだが……うう、寒い。
「マスタマスタ、だいぶたまったやで」
化石が白い箱を上下に振って笑う。箱からはチャリチャリと音がする。
ああ、この小銭をもらえたら明日の晩飯がちょっとは豪勢に……。
「……マスタ、きいとる?」
「あ? すまん」
ちょっとトリップしているうちに話しかけられていたらしい。
化石は風に吹かれて赤くなった頬を膨らませる。
「もう、うちらが集めたお金で小さい子が助かるんやね、って言うたやねんのに」
ボランティアさんから聞いた話だろう。
やけに張り切ってると思ったが……単純な奴だな。
「でも、俺たちにもちょっと分けて欲しいよな。こんなに集まるなら……」
冗談交じりに言った俺に、化石は真顔で首を傾げた。
「病気してる子がたくさんおるんやろ? うちは貧乏でもマスタと一緒に元気に暮らしとるやねん、ええんやで」
化石はそう言うと、真っ赤な頬で笑った。
「……」
急に恥ずかしくなって、俺は前を向いた。
「マスタマスタ、これが終わったらおばちゃん達が豚汁振舞ってくれるんやて」
俺は自分を善人なんて全く思ってない。
「そうだな」
だけど。
「楽しみやねんな」
せめてこいつの目には自慢のマスターとして映るように。
「そうだな」
俺は化石と同じくらい頬を赤くして、まっすぐ前を向いた。
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