最近、髪がうっとうしい。伸びすぎたかなぁ。
「うーん……」
鏡の前で考え込んでみる……やっぱり長い。せっかく伸ばしたのだからもったいないとか、そういう思いはいっさいない。この際ばっさりカットしてしまおうかなぁ。でもどれぐらいにしようかなぁ。うーん、一人の意見で決めるのもアレだし、どうしよう。
「あーっ」
「痛っ、いや、ちょっ!」
いきなり背後から髪を引っ張られる。こんな悪戯をするのは一人しかいない……というかあたし以外にこの家にいるのは一人だけ。
「ソーダっ、めっ!」
「う……ごめんなさい」
「もぉ、髪を引っ張るのはダメ。ソーダだって痛いのは嫌でしょ、分かった?」
「あぅ……」
昔は叱っただけですぐ泣き出しちゃったけど、今回はちゃんと泣くのを我慢している。だからあまりきつく叱ったりはしない。それがあたしのやり方ってことで。
……そうだ、この際だから聞いてみようかな。
「ねぇ、今度髪短くしようと思うんだけど、どれぐらいがいいかな?」
「? ママのかみぃ、きれーだよ?」
「ママじゃなくて……まぁいいや、ありがと。でもそろそろ切らないと邪魔になっちゃうから」
「きっちゃうの?」
「うん」
「……やー」
あらら、そう来ちゃったか。
「じょせーはかみがいのちなんだよー」
「それは長いからいいというわけじゃなくて……」
「? ママきれーだよ。いのちいのちー」
うぅむ、話が合わない。
「そうだなぁ……じゃあ、あたしが爆弾岩さんみたいな髪型にしたら似合うかな?」
「ううん」
即答……まぁ、正直あたしも似合わないと思うけどさ。
「それじゃあ、ソーダのお姉さんたちの中であたしに似合いそうな髪型の子、いる?」
「てんちゃんっ」
「つ、ツーテールはちょっと……」
「きらちゃんっ」
「雲母ちゃんかぁ。アレもちょっとあたしには……」
「えーとぉ……でんちゃんっ」
「電気石ちゃんのはちょっとやるのが難しいかなぁ」
しかもソーダより少しだけ大きいだけで、みんな子供だからなぁ。可愛らしい髪型はあたしにはどうしても似合いそうにない。
「お姉ちゃんたちのでは、どうかな?」
「おねーちゃんの? それじゃーねぇ……ママおねーちゃんっ」
この不思議な呼び方をされるのは……あぁ、パパって呼ばれてる人のところにいる子だったけ、確か。でも会ったことないからなぁ。どんな子なんだろう。
「ママとおんなじー」
「……それはちょっと」
最近ソーダはお笑いのボケを覚えてきているような気がしてきた。というか決まりそうにないね、これは……。
「二人して何の相談?」
と、いつの間にかリビングに立っている爆弾岩さん。気配すら感じられなかった……。
「せめてインターホンを押して欲しいんですけど……」
「おねーちゃんっ♪」
「細かいことは気にしない気にしない、っと。こんにちはソーダ。で、何の相談?」
「うーん……」
鏡の前で考え込んでみる……やっぱり長い。せっかく伸ばしたのだからもったいないとか、そういう思いはいっさいない。この際ばっさりカットしてしまおうかなぁ。でもどれぐらいにしようかなぁ。うーん、一人の意見で決めるのもアレだし、どうしよう。
「あーっ」
「痛っ、いや、ちょっ!」
いきなり背後から髪を引っ張られる。こんな悪戯をするのは一人しかいない……というかあたし以外にこの家にいるのは一人だけ。
「ソーダっ、めっ!」
「う……ごめんなさい」
「もぉ、髪を引っ張るのはダメ。ソーダだって痛いのは嫌でしょ、分かった?」
「あぅ……」
昔は叱っただけですぐ泣き出しちゃったけど、今回はちゃんと泣くのを我慢している。だからあまりきつく叱ったりはしない。それがあたしのやり方ってことで。
……そうだ、この際だから聞いてみようかな。
「ねぇ、今度髪短くしようと思うんだけど、どれぐらいがいいかな?」
「? ママのかみぃ、きれーだよ?」
「ママじゃなくて……まぁいいや、ありがと。でもそろそろ切らないと邪魔になっちゃうから」
「きっちゃうの?」
「うん」
「……やー」
あらら、そう来ちゃったか。
「じょせーはかみがいのちなんだよー」
「それは長いからいいというわけじゃなくて……」
「? ママきれーだよ。いのちいのちー」
うぅむ、話が合わない。
「そうだなぁ……じゃあ、あたしが爆弾岩さんみたいな髪型にしたら似合うかな?」
「ううん」
即答……まぁ、正直あたしも似合わないと思うけどさ。
「それじゃあ、ソーダのお姉さんたちの中であたしに似合いそうな髪型の子、いる?」
「てんちゃんっ」
「つ、ツーテールはちょっと……」
「きらちゃんっ」
「雲母ちゃんかぁ。アレもちょっとあたしには……」
「えーとぉ……でんちゃんっ」
「電気石ちゃんのはちょっとやるのが難しいかなぁ」
しかもソーダより少しだけ大きいだけで、みんな子供だからなぁ。可愛らしい髪型はあたしにはどうしても似合いそうにない。
「お姉ちゃんたちのでは、どうかな?」
「おねーちゃんの? それじゃーねぇ……ママおねーちゃんっ」
この不思議な呼び方をされるのは……あぁ、パパって呼ばれてる人のところにいる子だったけ、確か。でも会ったことないからなぁ。どんな子なんだろう。
「ママとおんなじー」
「……それはちょっと」
最近ソーダはお笑いのボケを覚えてきているような気がしてきた。というか決まりそうにないね、これは……。
「二人して何の相談?」
と、いつの間にかリビングに立っている爆弾岩さん。気配すら感じられなかった……。
「せめてインターホンを押して欲しいんですけど……」
「おねーちゃんっ♪」
「細かいことは気にしない気にしない、っと。こんにちはソーダ。で、何の相談?」
「へぇ。髪型変えるんだぁ」
「伸ばしっぱなしなのもどうかと思って」
「そっかぁ。それならあたしが一肌脱いじゃおうかなぁ」
一肌脱ぐ? いったいどういう意味なんだろう。
「あたしが貴女の髪型、考えてあげるわ」
「へ? 美容師とかやってたんですか?」
「ううん。ただの趣味」
……なんだろう、すっごーく不安に。
「そんな顔しなくても大丈夫よぉ。センスにはいちおう自信があるから」
「いや、なんか言い知れぬ不安がですね……」
「そんな不安、やってみれば吹き飛んじゃうから。ほらほらー」
「伸ばしっぱなしなのもどうかと思って」
「そっかぁ。それならあたしが一肌脱いじゃおうかなぁ」
一肌脱ぐ? いったいどういう意味なんだろう。
「あたしが貴女の髪型、考えてあげるわ」
「へ? 美容師とかやってたんですか?」
「ううん。ただの趣味」
……なんだろう、すっごーく不安に。
「そんな顔しなくても大丈夫よぉ。センスにはいちおう自信があるから」
「いや、なんか言い知れぬ不安がですね……」
「そんな不安、やってみれば吹き飛んじゃうから。ほらほらー」
というわけで、家の中に簡易美容室完成。というかどこから道具用意したんだか……。
「自分でいい髪型思い浮かばないのよね、じゃああたしに任せてもらっていいわね?」
「は、はい……」
すっごーく不安。
「ちょきちょきごっこー♪」
「うん、ちょきちょきー♪」
「自分でいい髪型思い浮かばないのよね、じゃああたしに任せてもらっていいわね?」
「は、はい……」
すっごーく不安。
「ちょきちょきごっこー♪」
「うん、ちょきちょきー♪」
……なんだか頭の熱が冷めてきた。
「それじゃあー、ここをこうしてからこうしてっと……」
そういえば、どうして正面に鏡がないんだろう。これじゃああたしの髪がどうなってるのかまったく……。
「ちょきちょきー♪」
「違うわよソーダ。ここは切らないでこうして……」
「えっ、ソーダがハサミ持ってるんですか!?」
「持ってないわよ。それより動かないで」
今、絶対あたしの顔青ざめてた。あーこわっ。でも爆弾岩さんの手際はなかなか……もしかしたら意外といい感じになったりして。
「それじゃあー、ここをこうしてからこうしてっと……」
そういえば、どうして正面に鏡がないんだろう。これじゃああたしの髪がどうなってるのかまったく……。
「ちょきちょきー♪」
「違うわよソーダ。ここは切らないでこうして……」
「えっ、ソーダがハサミ持ってるんですか!?」
「持ってないわよ。それより動かないで」
今、絶対あたしの顔青ざめてた。あーこわっ。でも爆弾岩さんの手際はなかなか……もしかしたら意外といい感じになったりして。
二時間ほどで、爆弾岩さんは手を止める。
「できたっと。はい、鏡」
「ありがとうございます。さて、どんな感じ……にっ!?」
鏡に映った私の髪。それは何とも形容しやすい。パイナップルのような……。
「虎目石風にしてみたわ」
「とらおねーちゃんだぁ♪」
「い、いや、これはちょっとないかと……」
「いやぁ、貴女の髪を見てたら無性にやりたくなっちゃって。でも似合ってる似合ってる」
「いのちー♪」
いや、これはその、何というか……玩具にされたのかな、あたし。
「これは真ちゃんにも見せてあげないと。電話電話……」
「いや、ちょっ、人に見せるのは勘弁してくださいよぉーっ」
「つんつんー♪」
「えっ、ソーダっ! ちょっと引っ張らないであたたたっ」
「できたっと。はい、鏡」
「ありがとうございます。さて、どんな感じ……にっ!?」
鏡に映った私の髪。それは何とも形容しやすい。パイナップルのような……。
「虎目石風にしてみたわ」
「とらおねーちゃんだぁ♪」
「い、いや、これはちょっとないかと……」
「いやぁ、貴女の髪を見てたら無性にやりたくなっちゃって。でも似合ってる似合ってる」
「いのちー♪」
いや、これはその、何というか……玩具にされたのかな、あたし。
「これは真ちゃんにも見せてあげないと。電話電話……」
「いや、ちょっ、人に見せるのは勘弁してくださいよぉーっ」
「つんつんー♪」
「えっ、ソーダっ! ちょっと引っ張らないであたたたっ」
「先輩、髪カットしました?」
「ま、まぁね……」
結局あの後、あたしは無難に髪をカットしに行ったわけで……はぁ、疲れた。でもあの頭で仕事は行きたくない、ホントに。
「ま、まぁね……」
結局あの後、あたしは無難に髪をカットしに行ったわけで……はぁ、疲れた。でもあの頭で仕事は行きたくない、ホントに。
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