「ご主人様ぁー、聞いてくださいよぉ」
「う、うん。いいけど……」
珍しく頬を膨らませて不機嫌モードの蛋白石が、問答無用で僕の隣に座る。
聞いてくださいといっても、実際は無理矢理聞かせられるんだけどね……。
「今日金ちゃんと話してたんですけどねー、お互いのいいところは何かーって。そしたら金ちゃんったら、『蛋白石はやっぱり胸大きいのがいいところだよねー。それ以外なかなか思いつかないし』とか言うんですよぉーっ。しかも他の子だってそう思ってるとか……これじゃあ私、胸だけの宝石乙女みたいじゃないですかっ」
うぅーん、本人には悪いけど確かにそれはあるかも。
「ご主人様ぁー、聞いてますかーっ?」
「あ、あぁ聞いてるよ、うん」
「私は胸だけが取り柄ってわけじゃないんですよー。ちゃんと……えーっと……んー……ご主人様、私のいいところって何ですか?」
「い、いきなりな質問だね……」
「だって自分じゃなかなか思いつかないんですよぉ」
それはまぁ、そうかもしれない。僕自身、自分のいいところを言えと言われたら困るし。
でもさすがに蛋白石のいいところが胸だけってわけはない。
いつも蛋白石のこと見てるし、これだけは自信がある。
「んー、蛋白石のいいところ……力持ちで、包丁さばきが上手で、妹思いだしお手伝いもきちんとしてくれるし……それから」
「ご、ご主人様っ、あまりいっぺんに言われると照れちゃいます……えへへ」
先ほどから一転、頬を赤くして満面の笑顔。
「ご主人様……まだ、ありますか?」
「え、うん。困ってる人を助けたりいつも笑顔で明るいし約束はきちんと守ってくれるし……」
「えへへ……ご主人様ぁー」
「……あと、胸が大きいとか」
「むっ、ご主人様のエッチ。でもご主人様なら……えへへ」
あはは……まぁ、僕も男だから、やっぱり胸が大きいのは嬉しいし……。
「主様、あまり蛋白石を褒めていては、この子調子に乗りますよ」
「うわぁ!?」
蛋白石とは反対側から、殺生石の声。
振り向くと、お茶を飲みながらこちらに冷ややかな視線を送る彼女の姿が……すごく痛いです。
「驚きすぎですよ……もう、妾の存在を忘れて二人だけの世界だなんて、ひどいですよ」
「ご、ごめん……」
「殺生石もご主人様にいいところ言ってもらおうよっ」
「いいところというのはさりげなく伝えるものです。軽々しく口で言われても嬉しくありません」
うぅーん、殺生石厳しいなぁ……。
「それよりも主様、そろそろ勉強の時間ではないのですか?」
「え、まぁたまってるけど、そんな今すぐやるほど……」
「時間ではないのですか?」
「……はい」
「う、うん。いいけど……」
珍しく頬を膨らませて不機嫌モードの蛋白石が、問答無用で僕の隣に座る。
聞いてくださいといっても、実際は無理矢理聞かせられるんだけどね……。
「今日金ちゃんと話してたんですけどねー、お互いのいいところは何かーって。そしたら金ちゃんったら、『蛋白石はやっぱり胸大きいのがいいところだよねー。それ以外なかなか思いつかないし』とか言うんですよぉーっ。しかも他の子だってそう思ってるとか……これじゃあ私、胸だけの宝石乙女みたいじゃないですかっ」
うぅーん、本人には悪いけど確かにそれはあるかも。
「ご主人様ぁー、聞いてますかーっ?」
「あ、あぁ聞いてるよ、うん」
「私は胸だけが取り柄ってわけじゃないんですよー。ちゃんと……えーっと……んー……ご主人様、私のいいところって何ですか?」
「い、いきなりな質問だね……」
「だって自分じゃなかなか思いつかないんですよぉ」
それはまぁ、そうかもしれない。僕自身、自分のいいところを言えと言われたら困るし。
でもさすがに蛋白石のいいところが胸だけってわけはない。
いつも蛋白石のこと見てるし、これだけは自信がある。
「んー、蛋白石のいいところ……力持ちで、包丁さばきが上手で、妹思いだしお手伝いもきちんとしてくれるし……それから」
「ご、ご主人様っ、あまりいっぺんに言われると照れちゃいます……えへへ」
先ほどから一転、頬を赤くして満面の笑顔。
「ご主人様……まだ、ありますか?」
「え、うん。困ってる人を助けたりいつも笑顔で明るいし約束はきちんと守ってくれるし……」
「えへへ……ご主人様ぁー」
「……あと、胸が大きいとか」
「むっ、ご主人様のエッチ。でもご主人様なら……えへへ」
あはは……まぁ、僕も男だから、やっぱり胸が大きいのは嬉しいし……。
「主様、あまり蛋白石を褒めていては、この子調子に乗りますよ」
「うわぁ!?」
蛋白石とは反対側から、殺生石の声。
振り向くと、お茶を飲みながらこちらに冷ややかな視線を送る彼女の姿が……すごく痛いです。
「驚きすぎですよ……もう、妾の存在を忘れて二人だけの世界だなんて、ひどいですよ」
「ご、ごめん……」
「殺生石もご主人様にいいところ言ってもらおうよっ」
「いいところというのはさりげなく伝えるものです。軽々しく口で言われても嬉しくありません」
うぅーん、殺生石厳しいなぁ……。
「それよりも主様、そろそろ勉強の時間ではないのですか?」
「え、まぁたまってるけど、そんな今すぐやるほど……」
「時間ではないのですか?」
「……はい」
うぅむ、あまり勉強する気がないからやる気が……。
漫画でも読んで時間潰そうかなぁ。でもそんなところを殺生石に見られたら小言の嵐が来る予感。
でもなぁ……。
「失礼します」
そこにあの凜とした声。
「殺生石、どうかした? あ、お茶持ってきてくれたんだ。ありがとう」
一礼して、机の上にお茶とお菓子の乗ったお盆を置く。
……うーん、なんか前もこんな風にじーっと見つめられていた記憶が。
「……だんな様」
「何?」
小さな声で一言。
「わたくし……いいところ、ありますか?」
沈黙……。
さっきと言ってることが……いや、ダメだ。そんなこと思ったら殺生石に頭の中を読まれて大変なことに。
「そ、それはもちろんだよ。殺生石だっていいとこ、いっぱいあるよ」
「本当ですかっ?」
「うんうん、当然だよ当然。だから落ち着いて、顔近いよ」
結局この後、お茶を飲みながら殺生石のいいところを語ることに……えーっと、勉強する時間じゃなかったっけ?
まぁ、殺生石が嬉しそうだからいいんだけどね。
……ところで、僕のいいところってなんだろ?
漫画でも読んで時間潰そうかなぁ。でもそんなところを殺生石に見られたら小言の嵐が来る予感。
でもなぁ……。
「失礼します」
そこにあの凜とした声。
「殺生石、どうかした? あ、お茶持ってきてくれたんだ。ありがとう」
一礼して、机の上にお茶とお菓子の乗ったお盆を置く。
……うーん、なんか前もこんな風にじーっと見つめられていた記憶が。
「……だんな様」
「何?」
小さな声で一言。
「わたくし……いいところ、ありますか?」
沈黙……。
さっきと言ってることが……いや、ダメだ。そんなこと思ったら殺生石に頭の中を読まれて大変なことに。
「そ、それはもちろんだよ。殺生石だっていいとこ、いっぱいあるよ」
「本当ですかっ?」
「うんうん、当然だよ当然。だから落ち着いて、顔近いよ」
結局この後、お茶を飲みながら殺生石のいいところを語ることに……えーっと、勉強する時間じゃなかったっけ?
まぁ、殺生石が嬉しそうだからいいんだけどね。
……ところで、僕のいいところってなんだろ?
「ふふふ……うふふふふ」
「えへへー……」
「……みんな、にこにこ?」
「そ、そうだね……あはは」
「えへへー……」
「……みんな、にこにこ?」
「そ、そうだね……あはは」