殺生石の本来の姿、それは九本の尻尾を持つ妖狐。
その中でも白面金毛九尾の狐と呼ばれ、三国を股にかけて恐れられた有名妖怪だ。
そんな殺生石の本来の姿を、僕は初めて目の当たりにした。
「……うわぁ」
座布団の上に丸まっているその姿は、金色の体毛に覆われた狐。普通の狐よりは大きいし、尻尾は人間の身長ほどもある。
どうしてこの姿をしているのか……何でも、あまり長い間人の姿でいると力がどうとかで困ることになるらしい。さすがにその辺は僕には理解できない。
それよりも驚いたのが、意思疎通の方法。
『だんな様、あまり見つめられると恥ずかしいのですが』
空気を伝わず、頭の中に殺生石の声が響く。
まるでアニメか映画の世界だ。驚きが隠せない。
……それにしても、派手だけど綺麗だなぁ。
それに顔つきもかわいらしいし、毛並みもいいし……。
『あ、あのぉ、いつもと様子が違うのですが』
「あはは……その、抱っこしていいかな?」
心なしか、殺生石の顔が驚きに変わったような気がした。
確かにいつもと違うかも知れない。僕から殺生石を抱っこしたいなんて言い出すの、初めてだと思うし。
『だんな様がそうしたいと仰るならかまいませんけど』
「ありがと、殺生石」
『ず、ずいぶんと嬉しそうですね……』
殺生石のかたわらに座り、その身体を抱き上げる。
尻尾が大きい割に、その身体は軽い。そして体毛の肌触りがとても心地いい。
そして……あーもおっ、かわいいなぁ!
『え、あ、ちょっ、だんな様っ?』
「……あ、ごめん。撫で過ぎちゃった?」
『いえ、気にしてはいないのですが……普段のだんな様じゃないみたいで』
「そんなことないよ。いつも通りの僕だけど」
『それならよろしいのですが……あの、頬擦りするほど気に入りましたか、わたくしの毛並み』
あれ、いつの間にかそんなこともしていたのか。
でもかわいいなぁ。つり目だけど顔立ちはしっかりしてるし、きっと狐の中でも美人なんだと思う。
毛はふさふさだし、尻尾はかわいく動くし、両足だって……かわいい。
……あれ、なんだか殺生石が不機嫌そうな気が。
「どうかした?」
『いえ、別に……普段からこれぐらい愛でてくれても……』
「え、何? というか意識の中でも声の強弱って存在するんだね」
その中でも白面金毛九尾の狐と呼ばれ、三国を股にかけて恐れられた有名妖怪だ。
そんな殺生石の本来の姿を、僕は初めて目の当たりにした。
「……うわぁ」
座布団の上に丸まっているその姿は、金色の体毛に覆われた狐。普通の狐よりは大きいし、尻尾は人間の身長ほどもある。
どうしてこの姿をしているのか……何でも、あまり長い間人の姿でいると力がどうとかで困ることになるらしい。さすがにその辺は僕には理解できない。
それよりも驚いたのが、意思疎通の方法。
『だんな様、あまり見つめられると恥ずかしいのですが』
空気を伝わず、頭の中に殺生石の声が響く。
まるでアニメか映画の世界だ。驚きが隠せない。
……それにしても、派手だけど綺麗だなぁ。
それに顔つきもかわいらしいし、毛並みもいいし……。
『あ、あのぉ、いつもと様子が違うのですが』
「あはは……その、抱っこしていいかな?」
心なしか、殺生石の顔が驚きに変わったような気がした。
確かにいつもと違うかも知れない。僕から殺生石を抱っこしたいなんて言い出すの、初めてだと思うし。
『だんな様がそうしたいと仰るならかまいませんけど』
「ありがと、殺生石」
『ず、ずいぶんと嬉しそうですね……』
殺生石のかたわらに座り、その身体を抱き上げる。
尻尾が大きい割に、その身体は軽い。そして体毛の肌触りがとても心地いい。
そして……あーもおっ、かわいいなぁ!
『え、あ、ちょっ、だんな様っ?』
「……あ、ごめん。撫で過ぎちゃった?」
『いえ、気にしてはいないのですが……普段のだんな様じゃないみたいで』
「そんなことないよ。いつも通りの僕だけど」
『それならよろしいのですが……あの、頬擦りするほど気に入りましたか、わたくしの毛並み』
あれ、いつの間にかそんなこともしていたのか。
でもかわいいなぁ。つり目だけど顔立ちはしっかりしてるし、きっと狐の中でも美人なんだと思う。
毛はふさふさだし、尻尾はかわいく動くし、両足だって……かわいい。
……あれ、なんだか殺生石が不機嫌そうな気が。
「どうかした?」
『いえ、別に……普段からこれぐらい愛でてくれても……』
「え、何? というか意識の中でも声の強弱って存在するんだね」
「くしゅんっ!!」
「ご主人様ー、風邪ですか? 目も真っ赤ですよー」
殺生石を撫でる事に夢中になって小一時間。
そのツケが、ついに回ってきた。
「いやぁ、僕動物アレルギーで……動物の毛とかでこうなるんだよ」
「……手、真っ赤」
「うん、痒いんだよね……はくしょいっ!!」
くしゃみは止まらないし腕は痒いし……。
でもかわいかったなぁ。殺生石の狐姿。
またあの姿になってくれないかなぁ。アレルギーだけど、やっぱ我慢できないよ。
「大変ですねぇー……それで、殺生石はどうして不機嫌なの?」
「なんでもありません」
「ご主人様ー、風邪ですか? 目も真っ赤ですよー」
殺生石を撫でる事に夢中になって小一時間。
そのツケが、ついに回ってきた。
「いやぁ、僕動物アレルギーで……動物の毛とかでこうなるんだよ」
「……手、真っ赤」
「うん、痒いんだよね……はくしょいっ!!」
くしゃみは止まらないし腕は痒いし……。
でもかわいかったなぁ。殺生石の狐姿。
またあの姿になってくれないかなぁ。アレルギーだけど、やっぱ我慢できないよ。
「大変ですねぇー……それで、殺生石はどうして不機嫌なの?」
「なんでもありません」
と、僕と目を合わせないようにする殺生石。
結局、今日一日こんな感じ……ずっと拗ねた様子だった。
結局、今日一日こんな感じ……ずっと拗ねた様子だった。
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