この二つを合わせたら絶対ダメっていうのは、周りに結構ある。
洗剤なんてそうだ。塩素中毒で死んじゃうから注意しないと。
「あら……貴女でしたか」
そして、この二人も絶対合わせてはいけない二つ。
「ごきげんよう、妖弧の姫君」
……殺生石と、アメジストさん。
犬猿の仲なんていうレベルじゃない。キリスト教徒とイスラム教徒でしゃべり場をやるぐらい危ない。
対峙する二人。お互い笑顔だけど、僕には二人の間に火花が散ってる古典表現が見える。
「あ、アメジストぉ、早く行こうよ。ね?」
アメジストさんを連れ出そうとする月長石ちゃん。困り果てた表情を浮かべている。
立場が似ているから、そういう顔になる気持ちも分かる……僕も殺生石を。
「殺生石、とりあえず、そのー……バ、バスに乗り遅れるよ?」
バス関係ないけど。
「ほ、ほらぁ、【蛋白石のマスター】の方もなんか用事あるみたいだしぃ、早くいこ?」
しかし完全無視。
「相変わらず、仲の良さそうな様子で」
「ええ、おかげさまで。貴女とは違いますから」
「せ、殺生石!」
あからさまな愛想笑いを浮かべる二人。
「恋は盲目、ということか。何も見えないのは幸せだろうね」
「我が道を貫くのに、周りを見る必要などございましょうか?」
「つまり、猪突猛進?」
「それはお互い様でしょう。貴女も、我が道を貫いているのですから」
笑顔のやりとり。
それが、逆に怖い。いつお互い爆発するか……。
「あはは、確かにそうだ。現実を見据えて、その道を進んでいるよ」
「それはそれは。何もなくて退屈ではありませんか?」
やっぱり笑顔のやりとり。
どうしてそういう返し方しか出来ないんだろう。
「あーもおっ、早く瑪瑙のとこ行こうよアメジスト!!」
「ん、月長せ……」
アメジストさんの腕を引っ張り、そのままどこかへ飛び去ってしまう月長石ちゃん。
な、何とかなった……かな。
「ふぅ……」
「あら、だんな様。お疲れですか?」
「え、いやぁ……あはは」
洗剤なんてそうだ。塩素中毒で死んじゃうから注意しないと。
「あら……貴女でしたか」
そして、この二人も絶対合わせてはいけない二つ。
「ごきげんよう、妖弧の姫君」
……殺生石と、アメジストさん。
犬猿の仲なんていうレベルじゃない。キリスト教徒とイスラム教徒でしゃべり場をやるぐらい危ない。
対峙する二人。お互い笑顔だけど、僕には二人の間に火花が散ってる古典表現が見える。
「あ、アメジストぉ、早く行こうよ。ね?」
アメジストさんを連れ出そうとする月長石ちゃん。困り果てた表情を浮かべている。
立場が似ているから、そういう顔になる気持ちも分かる……僕も殺生石を。
「殺生石、とりあえず、そのー……バ、バスに乗り遅れるよ?」
バス関係ないけど。
「ほ、ほらぁ、【蛋白石のマスター】の方もなんか用事あるみたいだしぃ、早くいこ?」
しかし完全無視。
「相変わらず、仲の良さそうな様子で」
「ええ、おかげさまで。貴女とは違いますから」
「せ、殺生石!」
あからさまな愛想笑いを浮かべる二人。
「恋は盲目、ということか。何も見えないのは幸せだろうね」
「我が道を貫くのに、周りを見る必要などございましょうか?」
「つまり、猪突猛進?」
「それはお互い様でしょう。貴女も、我が道を貫いているのですから」
笑顔のやりとり。
それが、逆に怖い。いつお互い爆発するか……。
「あはは、確かにそうだ。現実を見据えて、その道を進んでいるよ」
「それはそれは。何もなくて退屈ではありませんか?」
やっぱり笑顔のやりとり。
どうしてそういう返し方しか出来ないんだろう。
「あーもおっ、早く瑪瑙のとこ行こうよアメジスト!!」
「ん、月長せ……」
アメジストさんの腕を引っ張り、そのままどこかへ飛び去ってしまう月長石ちゃん。
な、何とかなった……かな。
「ふぅ……」
「あら、だんな様。お疲れですか?」
「え、いやぁ……あはは」
なんか、すっごく疲れた気がする。
人の話を聞くのがこんなに疲れるなんて……。
「だんな様、お疲れですか?」
「え? まぁ、少し……」
「やはり長々と立ち話はよくないですね。すみませんでした」
いや、長くはない。
ただ二人の雰囲気に飲まれていると、妙に体力が……。
「殺生石、もう少し仲良くできない? その、アメジストさ」
「その名前を口にしたら、だんな様の唇をふさいでしまいますよ?」
殺生石の目が、ものすごく怖い。
接吻でふさぐとかそんな甘ったるいのじゃなくて、もっとこぉ……。
「……はい」
とにかく、素直に返事を返すしかなかった。
人の話を聞くのがこんなに疲れるなんて……。
「だんな様、お疲れですか?」
「え? まぁ、少し……」
「やはり長々と立ち話はよくないですね。すみませんでした」
いや、長くはない。
ただ二人の雰囲気に飲まれていると、妙に体力が……。
「殺生石、もう少し仲良くできない? その、アメジストさ」
「その名前を口にしたら、だんな様の唇をふさいでしまいますよ?」
殺生石の目が、ものすごく怖い。
接吻でふさぐとかそんな甘ったるいのじゃなくて、もっとこぉ……。
「……はい」
とにかく、素直に返事を返すしかなかった。
◇
「私の邪魔をした罪は重いぞ、月長石」
「え、いやっ、ちょ! せっかく不毛な争いを止めて……え、そこ、さわっちゃだめぇー!!」
「え、いやっ、ちょ! せっかく不毛な争いを止めて……え、そこ、さわっちゃだめぇー!!」