
『月長石の日記』
今日は旅先から日記を書いている。
いつもは一人で気ままに過ごすんだけど……。
たまには、二人でもいいかな。
いつもは一人で気ままに過ごすんだけど……。
たまには、二人でもいいかな。
あ、あと、せっかく買ったアイス半分取られた。
アメジストのばかー。
アメジストのばかー。

◇
『アメジストの日記』
天気は上々。
借りたコテージからは穏やかな海が見える。
朝のうちはまだ肌寒い。
月長石はまだ寝ているようだ。
昨日あれだけはしゃいでいたのだから、無理もない。
借りたコテージからは穏やかな海が見える。
朝のうちはまだ肌寒い。
月長石はまだ寝ているようだ。
昨日あれだけはしゃいでいたのだから、無理もない。
朝のうち、海岸を少し歩いてきた。
潮気が髪や肌にまとわりつく。
本当は海は好きじゃない。
けど……まあ、いい。
潮気が髪や肌にまとわりつく。
本当は海は好きじゃない。
けど……まあ、いい。
コテージに帰ると、ちょうど月長石が起きてきた。
寝ぼけているのか、べそをかいて、
「なんでいなくなってるのー?」
としがみつかれた。
寝ぼけているのか、べそをかいて、
「なんでいなくなってるのー?」
としがみつかれた。
後で目が覚めた月長石をからかったら、叩かれた。
◇
『月長石の日記』
朝から恥ずかしいことがあった。もう最悪。
目が覚めたら、広いコテージに一人きり。
ちょうど、3人で過ごした頃のことを夢見てたから……心細くて、少し泣いてしまった。
そしたら、ちょうどアメジストが帰ってきた。泣いてるあたしを見てびっくりしてた。
なんていうか、寝起きのあたしはたまにすごく不安定になる。
アメジストに抱きついて、また少し泣いてしまった。
アメジストは黙って頭を撫でてくれてた。こういうとこ、時々優しいんだよね。
目が覚めたら、広いコテージに一人きり。
ちょうど、3人で過ごした頃のことを夢見てたから……心細くて、少し泣いてしまった。
そしたら、ちょうどアメジストが帰ってきた。泣いてるあたしを見てびっくりしてた。
なんていうか、寝起きのあたしはたまにすごく不安定になる。
アメジストに抱きついて、また少し泣いてしまった。
アメジストは黙って頭を撫でてくれてた。こういうとこ、時々優しいんだよね。
◇

『月長石の日記』
今日一日過ごしてわかったのは、旅先でもアメジストの行動パターンは全く変わらないってこと。
海に来たのに、本読んでるなんてもったいないと思うんだけどなー。
「ねーねー、泳がないの?」
「海行こうよー、海ー!」
って誘っても、生返事。……せっかく可愛い水着用意したのに。
つまんないから、一人で海岸まで出てみた。南の海とは言え、まだちょっと寒いかも。
そしたら、
「一人? 遊びに行かない?」
って判で押したようなナンパ。芸がないなあ。
気が乗らないから、って断ってもしつこい。
ぶん殴ってやろうかと思った時、腕を引かれて、何かと思ったら、
「失礼。私の連れに何か」
アメジストが声をかけてきた。
ナンパ男はアメジストを睨んでたけど、睨み返されて、何かぶつぶつ言いながら引き返してった。
「心配なら、一緒に遊んでくれればいいのにー」
ってアメジストに言ったら、
「そんな格好でふらふらしてるからだ」
って服を着せられた。
可愛いって言ってよ、ばかー。
海に来たのに、本読んでるなんてもったいないと思うんだけどなー。
「ねーねー、泳がないの?」
「海行こうよー、海ー!」
って誘っても、生返事。……せっかく可愛い水着用意したのに。
つまんないから、一人で海岸まで出てみた。南の海とは言え、まだちょっと寒いかも。
そしたら、
「一人? 遊びに行かない?」
って判で押したようなナンパ。芸がないなあ。
気が乗らないから、って断ってもしつこい。
ぶん殴ってやろうかと思った時、腕を引かれて、何かと思ったら、
「失礼。私の連れに何か」
アメジストが声をかけてきた。
ナンパ男はアメジストを睨んでたけど、睨み返されて、何かぶつぶつ言いながら引き返してった。
「心配なら、一緒に遊んでくれればいいのにー」
ってアメジストに言ったら、
「そんな格好でふらふらしてるからだ」
って服を着せられた。
可愛いって言ってよ、ばかー。
その後サイズの事を言われたのは脳内消去。ちぇ。そんな言うほどちっちゃくないもん。……多分。

◇
『アメジストの日記』
今日は海を見ながら本を読んで過ごした。悪くない。
ただ、傍らの月長石が退屈らしく、遊びに連れて行けとさんざんごねられた。
適当に返事をしていたらいつの間にか一人で出かけてしまった。
しばらく経っても帰ってこないので、様子を見に行くと、案の定男に絡まれている。
そりゃ、水着姿で一人ふらふらしていたら……。
面倒なのも嫌だったが、声をかけて不審者を追い払う。
月長石は何が嬉しいのか、笑って、
「心配なら一緒に遊んでくれればいいのに」
としがみついてくる。人の気も知らないで……。
「そんな格好で出歩いてるからだ」
と上着を貸してやったら、今度は何が不満なのか膨れていた。
乙女心というやつか。
コテージに帰る時に、
「ふむ、可愛い水着だね、サイズも」
と言ったら真っ赤になってまた叩かれた。
「馬鹿!」
と10回位言われた気がする。
まあ、これだから退屈しないんだが。
ただ、傍らの月長石が退屈らしく、遊びに連れて行けとさんざんごねられた。
適当に返事をしていたらいつの間にか一人で出かけてしまった。
しばらく経っても帰ってこないので、様子を見に行くと、案の定男に絡まれている。
そりゃ、水着姿で一人ふらふらしていたら……。
面倒なのも嫌だったが、声をかけて不審者を追い払う。
月長石は何が嬉しいのか、笑って、
「心配なら一緒に遊んでくれればいいのに」
としがみついてくる。人の気も知らないで……。
「そんな格好で出歩いてるからだ」
と上着を貸してやったら、今度は何が不満なのか膨れていた。
乙女心というやつか。
コテージに帰る時に、
「ふむ、可愛い水着だね、サイズも」
と言ったら真っ赤になってまた叩かれた。
「馬鹿!」
と10回位言われた気がする。
まあ、これだから退屈しないんだが。
◇
『アメジストの日記』
今日は酷い雨だ。

少し、昔の事を思い出した。
◇
『月長石の日記』
今日は、昨日までの天気が嘘のような雨。
仕方なく、屋内でぼんやり過ごす。
仕方なく、屋内でぼんやり過ごす。
……アメジストが元気がない。
いや、ぱっと見はいつも通りなんだけど……うーん、乙女の勘、みたいなもの?
いや、ぱっと見はいつも通りなんだけど……うーん、乙女の勘、みたいなもの?
多分、ホープの事を考えてる。
あたしは、こんな時は黙って隣にいる。
そばにいるのに、他の事を考えてるってのは、本当は寂しいけど……。
あたしも、ホープがここにいたらなぁって思ってるから。
あたしは、こんな時は黙って隣にいる。
そばにいるのに、他の事を考えてるってのは、本当は寂しいけど……。
あたしも、ホープがここにいたらなぁって思ってるから。
「いつか、3人でまた、ここに来ようね」
って言ったら、アメジストはびっくりしたようにこっちを見た。
馬鹿。分からないとでも思ったの?
アメジストは笑って、
「そうだね」
って頭を撫でてくれた。
でも、その顔はなんだか泣いてるようにも見えて、あたしが切なくなってちょっと泣いた。
いいんだ。アメジストが泣かない分、あたしが泣いてあげる。
アメジストは黙ってあたしを抱いててくれた。
って言ったら、アメジストはびっくりしたようにこっちを見た。
馬鹿。分からないとでも思ったの?
アメジストは笑って、
「そうだね」
って頭を撫でてくれた。
でも、その顔はなんだか泣いてるようにも見えて、あたしが切なくなってちょっと泣いた。
いいんだ。アメジストが泣かない分、あたしが泣いてあげる。
アメジストは黙ってあたしを抱いててくれた。

いつかきっと、ね。
参照:いつかきっと