夕方。
「早く帰らないといけませんね」
スーパーの自動ドアを抜けたところで、黒曜石が言う。
もうすぐマスターが帰ってくる。多分夕食は間に合わないだろう。
両手のビニール袋、中身は焼きそばの材料。
結構量は多い。荒巻辺りに手伝わせれば良かった。
「あ、雲母ちゃんあれ」
そう言って指差す先。
「たい焼き屋か」
「はい、ちょうど今出来たところみたいですね」
そういえば、スーパーに入ったときに店のおじさんが忙しそうにしていたのを思い出す。
「そういえば、最近食べてないってマスターが言ってましたね」
……確か、最後に食べたのは1ヶ月前か。
あのとき初めて食べたが……あんこが詰まってておいしかった。
でもクリームの奴も捨てがたい。
「……雲母ちゃん、食べたいですか?」
黒曜石は鋭い。いくら隠していても顔を見られたらすぐばれてしまう。
「……うん」
「分かりました。じゃあ今日は節約出来ましたから、買って帰りましょうか」
「早く帰らないといけませんね」
スーパーの自動ドアを抜けたところで、黒曜石が言う。
もうすぐマスターが帰ってくる。多分夕食は間に合わないだろう。
両手のビニール袋、中身は焼きそばの材料。
結構量は多い。荒巻辺りに手伝わせれば良かった。
「あ、雲母ちゃんあれ」
そう言って指差す先。
「たい焼き屋か」
「はい、ちょうど今出来たところみたいですね」
そういえば、スーパーに入ったときに店のおじさんが忙しそうにしていたのを思い出す。
「そういえば、最近食べてないってマスターが言ってましたね」
……確か、最後に食べたのは1ヶ月前か。
あのとき初めて食べたが……あんこが詰まってておいしかった。
でもクリームの奴も捨てがたい。
「……雲母ちゃん、食べたいですか?」
黒曜石は鋭い。いくら隠していても顔を見られたらすぐばれてしまう。
「……うん」
「分かりました。じゃあ今日は節約出来ましたから、買って帰りましょうか」
◇
仕事帰り。
いつもの道を歩いていると、スーパーの前でいい匂いが……。
「たい焼き……」
そういえば最近食べてないな。
と、いつの間にか手に財布を握っている……ついでだから中身確認。
ふむ、いつもと違ってそれほど寒くない。珍しいな。
……よし、久々に買っていくか。
「すみませーん」
えっと、全員分だから5つ……そうだな、雲母はクリームのが好きって言ってたから……。
いつもの道を歩いていると、スーパーの前でいい匂いが……。
「たい焼き……」
そういえば最近食べてないな。
と、いつの間にか手に財布を握っている……ついでだから中身確認。
ふむ、いつもと違ってそれほど寒くない。珍しいな。
……よし、久々に買っていくか。
「すみませーん」
えっと、全員分だから5つ……そうだな、雲母はクリームのが好きって言ってたから……。
「ただいまー」
袋をぶら下げての帰宅。
ドアを開けて早速出迎えてくれるのは、夕食のものであろういい匂い。
今日は……焼きそばか?
「……おかえり」
居間に入ると、座ってテレビを見ていた雲母が出迎えてくれる。
「ただいま。今日はおみやげ買ってきたぞ」
そう言って、たい焼き屋の袋を見せて……って、あまり嬉しそうな顔してないな。
「どうした、たい焼き嫌いだったか?」
「いや……好きだ……けど」
どうして嬉しそうな顔をしていないか……テーブルの上に向けられた雲母の視線で、よく分かった。
「……たい焼き?」
「うん」
「……そっか、そっちもスーパーのとこで買ってきたのか」
「うん」
「そっか……」
いや、何というかまぁ……よりにもよって日持ちのしない、しかも腹に溜まりやすいものを……。
「マスター、おかえりなさい。もうすぐ夕飯出来ますから先にお風呂へ……あ」
袋をぶら下げての帰宅。
ドアを開けて早速出迎えてくれるのは、夕食のものであろういい匂い。
今日は……焼きそばか?
「……おかえり」
居間に入ると、座ってテレビを見ていた雲母が出迎えてくれる。
「ただいま。今日はおみやげ買ってきたぞ」
そう言って、たい焼き屋の袋を見せて……って、あまり嬉しそうな顔してないな。
「どうした、たい焼き嫌いだったか?」
「いや……好きだ……けど」
どうして嬉しそうな顔をしていないか……テーブルの上に向けられた雲母の視線で、よく分かった。
「……たい焼き?」
「うん」
「……そっか、そっちもスーパーのとこで買ってきたのか」
「うん」
「そっか……」
いや、何というかまぁ……よりにもよって日持ちのしない、しかも腹に溜まりやすいものを……。
「マスター、おかえりなさい。もうすぐ夕飯出来ますから先にお風呂へ……あ」
夕食後、テーブルには大きな皿に置かれた10匹のたい焼き。
「うぅ、マスター……あたし1個で限界……」
「ぼ、僕もちょっと……」
「はうぅ……」
「あはは……無理しなくていいよ。俺が食べるから……ふぅ」
いや、正直俺も1個で限界だ。夕食が焼きそばだったからだからなおのこときつい。
「任せろ」
「おぉ、頼もしいな雲母は。何個食べた?」
「3個。クリームのはもう無いぞ」
「うぅ、マスター……あたし1個で限界……」
「ぼ、僕もちょっと……」
「はうぅ……」
「あはは……無理しなくていいよ。俺が食べるから……ふぅ」
いや、正直俺も1個で限界だ。夕食が焼きそばだったからだからなおのこときつい。
「任せろ」
「おぉ、頼もしいな雲母は。何個食べた?」
「3個。クリームのはもう無いぞ」

そう言う雲母の笑顔は、嬉しそうに微笑んでいた。
あれか、甘いモノは別腹ってことなのか……その小さい体のどこに入るんだか。
あれか、甘いモノは別腹ってことなのか……その小さい体のどこに入るんだか。
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