己自身で言うのもどうかと思うが、某はよく照れる。
昔はそういうこともなかったのだが……やはり全てはこの主のせいか。
「ん……なんだよ、こっち睨んで」
「む、睨んでいたか。失礼」
主は今、ばいくという鉄の馬がたくさん載っている本を読んでいる。
「あー、欲しい……」
これで3回目のぼやき。
「確かそれには免許がないとダメなのだろう?」
「まーな。つーか免許持ってる」
「ふむ」
そうか、その気になれば主はあの鉄の馬に乗れるのか。
しかし、アレはどうも好きになれない。外を歩いていて横を通られるとうるさい。
あんなうるさいものにずっと乗っていては、耳がおかしくなるのではないだろうか。
それにあんな高速で動く物から落ちては……。
「主、乗ってはいかん!」
「うおっ、いきなり大声出すなっ!」
「はっ……す、すまん」
事故現場など想像するものではないな……不安になってしまう。
もっと主の腕を信用せねば。それも仕える者としての役目だ。
「ったく、いきなりどうした?」
そんな某を見つめる主。
「い、いや……何でもない」
「そうか。あんまり驚かすなよー」
首をかしげながらも、再び本に目を戻す主。
ふぅ……平常心。
「なぁ珊瑚、もし俺がバイク買ったら後ろ乗るか?」
唐突に、そんな話題を振ってくる。
「そ、某か……うぅむ」
正直、あのうるさくて危険な鉄の馬に乗るのは……。
しかし、主の後ろか……相当密着するのだろうな。
…………ふむ。
昔はそういうこともなかったのだが……やはり全てはこの主のせいか。
「ん……なんだよ、こっち睨んで」
「む、睨んでいたか。失礼」
主は今、ばいくという鉄の馬がたくさん載っている本を読んでいる。
「あー、欲しい……」
これで3回目のぼやき。
「確かそれには免許がないとダメなのだろう?」
「まーな。つーか免許持ってる」
「ふむ」
そうか、その気になれば主はあの鉄の馬に乗れるのか。
しかし、アレはどうも好きになれない。外を歩いていて横を通られるとうるさい。
あんなうるさいものにずっと乗っていては、耳がおかしくなるのではないだろうか。
それにあんな高速で動く物から落ちては……。
「主、乗ってはいかん!」
「うおっ、いきなり大声出すなっ!」
「はっ……す、すまん」
事故現場など想像するものではないな……不安になってしまう。
もっと主の腕を信用せねば。それも仕える者としての役目だ。
「ったく、いきなりどうした?」
そんな某を見つめる主。
「い、いや……何でもない」
「そうか。あんまり驚かすなよー」
首をかしげながらも、再び本に目を戻す主。
ふぅ……平常心。
「なぁ珊瑚、もし俺がバイク買ったら後ろ乗るか?」
唐突に、そんな話題を振ってくる。
「そ、某か……うぅむ」
正直、あのうるさくて危険な鉄の馬に乗るのは……。
しかし、主の後ろか……相当密着するのだろうな。
…………ふむ。
◆
「しっかり掴まってろよー」
「わ、分かっているが……主、あまり速度を出すなよ」
「分かってるっつーの。じゃあ行くぞー」
「なっ、あ、主! 急ぎすぎだ!!」
「まだ全然飛ばしてないっつーの。それより見てみろよ」
「うぅ……む、景色は綺麗だが……」
「だろー」
「わ、分かっているが……主、あまり速度を出すなよ」
「分かってるっつーの。じゃあ行くぞー」
「なっ、あ、主! 急ぎすぎだ!!」
「まだ全然飛ばしてないっつーの。それより見てみろよ」
「うぅ……む、景色は綺麗だが……」
「だろー」
◆
「……悪くは、ないな」
「そうか。じゃあやっぱでかいの欲しいなー」
……なっ、何を妄想している!
「珊瑚、顔赤いぞ。熱でもあるのか?」
「あ、いや、某はいつも通りだ。何でもない、うん」
ダメだ、主の前でうろたえる姿は見せられない。
見せられないはずなのに……。
「そうか。まぁ、あまり無理するなよ」
別に何の変哲のない気遣いの言葉言葉で、胸騒ぎがする。
……平常心平常心。
「……主、やはり長いスカートでは……その、後ろに乗るのは邪魔か?」
「んー? そりゃそうだ」
「そ、そうか……素肌を晒すのは好ましくないが……そうか」
「そうか。じゃあやっぱでかいの欲しいなー」
……なっ、何を妄想している!
「珊瑚、顔赤いぞ。熱でもあるのか?」
「あ、いや、某はいつも通りだ。何でもない、うん」
ダメだ、主の前でうろたえる姿は見せられない。
見せられないはずなのに……。
「そうか。まぁ、あまり無理するなよ」
別に何の変哲のない気遣いの言葉言葉で、胸騒ぎがする。
……平常心平常心。
「……主、やはり長いスカートでは……その、後ろに乗るのは邪魔か?」
「んー? そりゃそうだ」
「そ、そうか……素肌を晒すのは好ましくないが……そうか」