「なぁなぁマスタ、アメンボってどうしてアメンボって名前なん?」
「匂いが飴っぽいから。降ってくる方じゃなくて食べる方のな」
「そーなんかぁ、じゃあ味もキャンディーやの? 試してええの?」
「絶対やめとけ」
「匂いが飴っぽいから。降ってくる方じゃなくて食べる方のな」
「そーなんかぁ、じゃあ味もキャンディーやの? 試してええの?」
「絶対やめとけ」
……閑話休題。
「うーん……」
とある雨の日。たまには雨の中の散歩もいいかと思い、雨合羽を羽織った天を連れて散歩に出た。
まぁ、そこまではいいのだが、途中で通りかかった池を、さっきから天が首をかしげて眺めている。
「何見てるんだ?」
「んー……マスタぁ、アメンボさん」
「俺はアメンボじゃないが……まぁ、いっぱいいるな」
雨の降る中でも、元気そうに水面を突き進むアメンボの群れ。確かこいつらカメムシの仲間なんだよな……考えるだけでもむかついてくる。
「うん。でもぉ、昨日はこんなにいなかったよ? どこから来たのかなぁ」
……なるほど、天はこいつらが飛べることを知らないのか。
「そりゃあお前、アメンボっていうほどなんだから雨に乗ってくるんだろ」
と、相変わらず悪い癖が始まる俺。どうしてもからかいたくなってしまう。でも、こんな思いっきり適当な嘘にも天は……。
「えーっ、じゃあアメンボさんは雨にも乗っかれるのぉー?」
「うむ」
「すごぉーいっ」
素直なところはいいのだが、少しは人を疑うことを覚えた方がいいと思う。それだけ天は騙されやすい。こりゃしばらくは珊瑚の護衛が必要だろうなぁ。
「それよりとっとと行くぞー。なんか雨も酷くなってきたからな」
「はーい。ねぇねぇマスタぁ、アメンボさんが雨に乗っかるところ、見られるかなぁ?」
「さあなぁー……そのうち?」
「うーん……」
とある雨の日。たまには雨の中の散歩もいいかと思い、雨合羽を羽織った天を連れて散歩に出た。
まぁ、そこまではいいのだが、途中で通りかかった池を、さっきから天が首をかしげて眺めている。
「何見てるんだ?」
「んー……マスタぁ、アメンボさん」
「俺はアメンボじゃないが……まぁ、いっぱいいるな」
雨の降る中でも、元気そうに水面を突き進むアメンボの群れ。確かこいつらカメムシの仲間なんだよな……考えるだけでもむかついてくる。
「うん。でもぉ、昨日はこんなにいなかったよ? どこから来たのかなぁ」
……なるほど、天はこいつらが飛べることを知らないのか。
「そりゃあお前、アメンボっていうほどなんだから雨に乗ってくるんだろ」
と、相変わらず悪い癖が始まる俺。どうしてもからかいたくなってしまう。でも、こんな思いっきり適当な嘘にも天は……。
「えーっ、じゃあアメンボさんは雨にも乗っかれるのぉー?」
「うむ」
「すごぉーいっ」
素直なところはいいのだが、少しは人を疑うことを覚えた方がいいと思う。それだけ天は騙されやすい。こりゃしばらくは珊瑚の護衛が必要だろうなぁ。
「それよりとっとと行くぞー。なんか雨も酷くなってきたからな」
「はーい。ねぇねぇマスタぁ、アメンボさんが雨に乗っかるところ、見られるかなぁ?」
「さあなぁー……そのうち?」