「鶏冠石、鶏冠石」
「何ですの? 瑪瑙」
笑顔で呼ぶ瑪瑙に、わたくしは首を傾げました。
「ちょっと着けてもらいたいものがあって」
座るように促され、髪を後ろに流すように梳かれました。瑪瑙の腕が回されて、首元にしゃら、と何かが。
「何ですの? 瑪瑙」
笑顔で呼ぶ瑪瑙に、わたくしは首を傾げました。
「ちょっと着けてもらいたいものがあって」
座るように促され、髪を後ろに流すように梳かれました。瑪瑙の腕が回されて、首元にしゃら、と何かが。
「ああ、やっぱり。よく似合う」
赤い薔薇の花をかたどった首飾り。
「綺麗……どうしましたの、これ」
「ちょっと作ってみたんだ。鉄鉱石姉様に教わって」
裁縫が得意なのは知っていましたが、アクセサリーまで嗜むとは、器用なこと。
「まあ、上手ね瑪瑙」
「鶏冠石に似合うものを作りたかったんだ」
はにかむように笑って、瑪瑙はそのままわたくしのうなじで鎖を留めました。
「やっぱり、綺麗」
うっとりとした声音でわたくしを褒める瑪瑙。
「貴女も着ければよろしいのに」
気恥ずかしくて、瑪瑙の首元のスカーフを意味もなく直してみました。
「ううん、今は鶏冠石に着けてもらいたくて作ったから、いいんだ」
いつもの自虐的な台詞とはちょっと違う気がして、瑪瑙をまじまじと見ました。
「鶏冠石みたいな綺麗な姉妹を飾れるのって、楽しい」
本当に楽しそうに笑う瑪瑙。
(貴女の方こそ、綺麗なのに)
人のことにばかり一生懸命になって。自分のことはいつも後回しにして。そんな貴女の内面は、誰よりも綺麗な乙女。
わたくしがずっと見てきたそのことを、どれだけの人が気づいているかしら。いえ、わたくし以上に貴女をよく知る人なんていないでしょうね。
わたくしはちょっとの優越感と、対抗心に微笑みを乗せて、瑪瑙の小指に自分の指を絡めました。
「今度は一緒におしゃれをしましょうね。約束ですわよ?」
赤い薔薇の花をかたどった首飾り。
「綺麗……どうしましたの、これ」
「ちょっと作ってみたんだ。鉄鉱石姉様に教わって」
裁縫が得意なのは知っていましたが、アクセサリーまで嗜むとは、器用なこと。
「まあ、上手ね瑪瑙」
「鶏冠石に似合うものを作りたかったんだ」
はにかむように笑って、瑪瑙はそのままわたくしのうなじで鎖を留めました。
「やっぱり、綺麗」
うっとりとした声音でわたくしを褒める瑪瑙。
「貴女も着ければよろしいのに」
気恥ずかしくて、瑪瑙の首元のスカーフを意味もなく直してみました。
「ううん、今は鶏冠石に着けてもらいたくて作ったから、いいんだ」
いつもの自虐的な台詞とはちょっと違う気がして、瑪瑙をまじまじと見ました。
「鶏冠石みたいな綺麗な姉妹を飾れるのって、楽しい」
本当に楽しそうに笑う瑪瑙。
(貴女の方こそ、綺麗なのに)
人のことにばかり一生懸命になって。自分のことはいつも後回しにして。そんな貴女の内面は、誰よりも綺麗な乙女。
わたくしがずっと見てきたそのことを、どれだけの人が気づいているかしら。いえ、わたくし以上に貴女をよく知る人なんていないでしょうね。
わたくしはちょっとの優越感と、対抗心に微笑みを乗せて、瑪瑙の小指に自分の指を絡めました。
「今度は一緒におしゃれをしましょうね。約束ですわよ?」
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