新しい国が生まれた…!(後編) ◆j1I31zelYA
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我妻由乃は、まず跡部景吾の投擲を待ってから攻撃に転じる構えだった。
かつて、短刀の一本だけで飛び道具を楽々と打ち落とした時のように。
刀で手榴弾を打ち返す為に。
常人ならば危険極まりない行為だが、由乃は同様にして飛び道具に対処した経験が何度もあるし、敵の意表をつくことができる。
榴弾の正体が、催涙弾なのか閃光弾なのか手榴弾なのか、判断がつかないこともある。
こちらから接近した拍子に、爆発に巻き込まれてはたまったものではない。
跡部景吾が、ピンを抜いた。テニスのサーブのような動きで、榴弾を空中へと放り投げる。
さあ、打ってこい。
私はそれを、そっくりそのまま返してやる。
――しかし、跡部景吾を相手にその対処は悪手。
「――ツルスケだぜ!!」
謎の叫び声と共に、鉛のラケットが目にもとまらぬ弧を描く。
まばたきするよりも、短い時間だった。
由乃の構えるすぐ背後で、榴弾が着弾した。
(――え?)
反応が、できなかった。
着弾して初めて、『弾丸が打ち出された』ことに気付いた。
『理解不能』の四文字が踊る由乃の感覚は、爆発的な催涙ガスが放出されたと知覚する。
着弾にさえ反応できなかった由乃に、とっさの回避ができるはずもない。
面白いように、煙幕を大量に吸い込んだ。
クロロアセトフェノンが、両眼を激しく突き刺す。
痛みと熱のシグナルが気管と両眼で荒れ狂い、その視界を完全に閉ざした。
目を閉じて口を押さえながら、由乃は混乱のただ中にあった。
まったく反応できなかった。いや、『催涙弾が打ち出された』ことにさえ、気づくことができなかった。
あり得ない。
いくらサーブの速度が速いからといって、常人離れした動体視力を持つ我妻由乃だ。
――『たかだか投げつけられた催涙弾』に全く気付かないなんて、あり得ない!
「今のうちだ、神崎…!」
口をおさえてしゃがみこむ少女を見て、跡部景吾は命拾いを確信した。
跡部景吾からすれば、決まると予定されていた一打だった。
『眼力(インサイト)』の活用法とは、ただ相手の動きを見切るだけではない。
相手の動きを理解した上で、相手の弱点を浮き彫りにすることにある。
どんな人間にも、死角はある。
鍛え抜かれた傭兵だろうと、殺人が取り柄の少女だろうと、絶対に反応できない場所がある。
その絶対死角を見抜く奥義が、跡部景吾の『氷の世界』。
そして、『跡部王国(キングダム)』と併用することで、その死角は絶対返球不可能となる。
初めてその技を目にした少女が対応できるはずもなく。
だからこそそれは致命的な隙となる。
あぜんとして戦いを見守っていた、麗美の手をふたたびつかみ、駆けだす。
滝口を失って二人きりになった、もう一人の『跡部王国』の臣民。
滝口の分まで、彼女は守りとおさねばならない。
それが、王としての責任だ。
「……女の子に向かって『スケる』ってどーなのよ」
「黙ってろ! 今は逃げるぞ! 幸いアイツはもう追ってこれ――」
とん、と背後で軽い足音がして。
ぞっとするような寒気が、背中にかかる。
そのあまりにも嫌な気配は、走り出した跡部景吾を振り向かせるに十分で。
しかし、その動作は既に手遅れのそれ。
倒したはずの少女が、日本刀を構えてすぐ背後に距離をつめていた。
◆
我妻由乃にとって、跡部景吾の『跡部王国』が予想外だったように。
跡部景吾が、読みきれなかったもの。
それは、我妻由乃が持つ類稀なる戦闘センスと、狂気の域にまで昇華された執念。
我妻由乃は、ただの戦闘慣れした中学生ではない。
携帯電話を手に通話しながらの片手間でも、刀で楽々と人間を斬り殺す戦闘力を持っている。
青酸ガスの充満した家の中で戦闘ができるだけの精神力を、併せ持っている。
『常人ならしばらく動けない程度の催涙ガス』では、すぐに行動不能に追い込まれたりはしない。
目が激しく痛む? ――無視できる。
のどがこれ以上ないほど炎症している? ――無視。
くしゃみが出そう? ――口をふさいで抑えこめ。
吐き気が伴う? ――吐く前に始末をつけろ。
呼吸が困難? ――数秒ほど呼吸を止めても、支障ない。
視界が閉ざされた? ――肉薄するには、聴覚と気配さえ残れば十分だ。
最初に狙うのは男の方。
女の着ている防弾コートの頑丈さは知っている。初撃で狙えば仕留め損ねるリスクがある。
男を斬り殺したあとに、動転した女の首を掻き切る。
逃走しようとする足音。
それだけを手がかりに、彼我の距離関係を特定する。
気配を殺し、足音をたてずに踏み切った。
足の筋力を精一杯つかって、ばねのように前へ前へと走る。
十歩とかからず詰め寄れる。
男も素早く逃げに転じたが、『荷物』を引きずっているだけ、由乃がかろうじて早い。
標的の位置まで、あとわずか。
男が振り向いた。
表情に、驚愕が宿る。
もう遅い。
刀を前へと突き出し、刺した。
「がっ…………」
体を貫いただろう灼熱に、男のうめき声が上がる。
ずぶずぶと、心臓の近くあたりに刀が埋まる。
しかし――心臓までは到達せずに、ずるりと抜けた。
由乃は内心で舌打ちする。
刺さりが甘い。コンディションが万全ではなかったせいだ。
それでも、左胸の近くを深く穿った傷跡からは、相応の血流が吹き出す。
温かな返り血を浴びながらも、これで倒れるかと由乃は過信しかけたが、
しかし、そこで跡部は止まらなかった。
「ぼさっとしてないで……走れ……神崎!」
大量の出血を体から吹きこぼしながらも、守るべき少女の手を放さない。
二撃目に襲われる前に遠くへ、少しでも遠くへと駆け抜け、怪我人とは思えない加速を果たす。
「思ったより……丈夫なのね」
そして由乃にも、それ以上の追撃は不可能。
流石にこれ以上攻撃を続ければ、呼吸困難の後遺症が尾を引くことになる。
追撃の間は我慢していたくしゃみを連発して、立ち止まった。
少しでも目の痛みを癒すべく、手近な民家に駆け込み水道へと直行する。
再び動けるまでに、数分はかかるだろう。
しかし、取り逃がしたという焦りはなかった。
回復してから追跡を再開しても血の跡が格好の目印になるし、簡単に止血できる量でも状況でもない。
おそらく、由乃が追いつく頃にはもう、――
◆
跡部が、怖かった。
麗美が大丈夫なのかと聞いても。止血を優先してと叫んでも。
跡部はその一切に答えてくれなかった。
ただ、麗美を安全地帯へ連れて行くことだけが使命だとでも言うように、血を流しながら走り続けていた。
死にかけている人間とは思えない速さで、三人で逃げていた時の逃走ルートを走っていた。
ぼたりぼたりと、血の痕を引きながら走っていた。
正しく、跡部景吾は死にかけていた。
どの血管を傷つければ死ぬのか。どのぐらいの血を流せば死ぬのか。
神崎麗美は、そういった知識も持っている。
莫大な知識を持ち、世界の仕組みをよく知る麗美には、分かってしまう。
あの殺人者の一撃が、致命傷となるそれだったことが。
跡部が、怖い。
死んだら地獄も死後の世界もない。
ただのたんぱく質のかたまりになるだけだから、怖くない。
そんなのウソだ。
眼の前で人に死なれたことがないから言えたんだ。
だって、『ただのたんぱく質のかたまりになっていく』ことが、こんなにも怖い。
滝口の時は、アドレナリンとか緊張感で、体がどうにか回っていた。
でも、殺人者が一時的にいなくなると、もうダメだった。
眼の前で、仲間に死なれるなんて。
眼の前で、仲間が『死んでいく』姿を、一分一秒見せつけられるなんて――地獄だ。
「――神崎」
跡部が、立ち止まった。
久しぶりに名前を呼ばれて、安心と恐怖とが一緒にやってくる。
「……この先を、どう逃げるか……覚えてるか?」
「お、おぼえてるけど」
どん、と突きはなされた。
「気が変わったぜ。俺は残る……一人で先に行け」
その言葉は、偉そうでキザったらしさを感じる、いつもの跡部だった。
けれど――そういう彼の顔は、蝋人形みたいな色をしていた。
「滝口の言う通りだ。ここで逃げてちゃ殺人はとまらねえ。なら……」
血液の大部分を失った跡部景吾は、口角を大きく吊りあげて笑った。
「別に、アイツを倒してしまっても構わねぇだろう?」
「やめてよ」と、言葉が口からこぼれ出た。
そうなると、もう止まらなかった。
つき放された腕を再び握りしめて、堰を切ったように叫んでいた。
「死ぬつもりでしょ! あんた、死ぬ気なんでしょ!?
倒すとかじゃなくて時間稼ぎなんでしょ!? やめてよ、そんなことしなくていいからっ!」
「ハ……らしくもなく非論理的じゃねーの。致命傷なら、それこそ連れてったって意味ないだろ?」
「そうじゃない、そうじゃないの!」
突き離されたばかりのその腕を、すがるようにつかんでいた。
その腕は、顔色と同じぐらい真っ白で、がくがくと痙攣が起こり始めていた。
「ひとりに、しないでよ」
たぶん、はために見ても、『捨てられた犬みたいな顔』をしていると思う。
『仲間を見捨てていけない』とか、そんな立派な言い分じゃなかった。
もっとワガママで、どうしようもないことだった。
「あたし一人じゃ戦えないわよ。また一から始めるなんて無理。
あたし、辛い記憶を忘れられないもの。今の絶望感をずっと覚えてるの! そういう体質なの!
あたし、先生や跡部みたいに、新しいこと始めたり、自分の国をつくったりとかできない!」
もう、言ってることがぐちゃぐちゃだった。
高坂王子と別れた時の『一人』とは全然違う。
こんな風に『死』を見せつけられたりしなかった。
辛い時や苦しい時に、あたしを楽しくさせてくれる『先生』も、ここにはいない。
「一人になったらもう笑えないわよ! 絶対に引きずる!
あんたが死んでいく姿を何度も何度も何度も何度も思い出して、気が狂いそうになる!」
こんなことを繰り返していくのが『殺し合い』だとしたら、きっと神崎麗美は壊れる。
絶望の上に絶望の記憶を積み上げて、心がバベルの塔みたいに崩壊して――
「一人じゃない」
――硬くてごわごわしたものが、麗美の頭に触れた。
跡部はラケットのガットで、麗美の頭を撫でていた。
「越前リョーマ、真田弦一郎、切原赤也、遠山金太郎。
……俺様ほどじゃねーが、どいつも不可能を可能にする連中だ。
落ち込んでる女を笑わせるぐらいはできる。それに俺様が書いてやった首輪の見取り図だってある。
テメー一人じゃ無理でも……これだけ駒がありゃ……また、新しいことを、始められるんじゃねーのか?」
それに、と跡部は麗美に、己が荷物を――ラケット以外の荷物全てを手渡した。
その声が思いのほか優しくて、素直に荷物を受け取ってしまう。
「それに、あの女の言ってたことを聞いただろ。
俺はあいつが、『神の力』を手に入れたら許せない」
こうしている間も、死に近づいているのに。
跡部景吾の眼光は、ぜんぜん衰えていなかった。
全身に脂汗の浮かび上がった、きっと立っているのも辛いだろう体で。
「王国の民を『駒』扱いするようなやつに、神の地位を任せられるか。
あいつにとっちゃくだらない世界でも、俺様にとっては輝かしい王国なんだよ…!」
この王は怒っていた。
己が王国の国民を『駒』呼ばわりされて、その自尊心を傷つけられて。
たぶん、滝口のことだけではない。
この会場にいる他の仲間だとか、既に殺し合いの犠牲になった宿敵だとか。
それだけじゃなく、元の世界にいる仲間だとか、元の世界で過ごした輝かしい日々だとか。
それらの全てを『狂っているくだらない世界だ』と一蹴されたことを、怒っている。
もちろん、あの少女と跡部は、住んでいる世界が違うのだろうけど。
それでも、命の価値や絆の大切さ、守る価値に違いはないと思ってのことだろう。
敵わない、と悟った。
この男は命がけで己の『国』を守ろうとしている。
だったら、『寂しいから』なんて理由で、それを邪魔してはいけない。
そう思えたから、麗美は涙をぬぐって、手を離すことができた。
今や、歯の根までカチカチと痙攣させながら。
それでも跡部景吾は、神崎麗美を激励した。
「行けよ、神崎……今は、無理でも……いつか、テメーだけの国で……テメーの、勝利宣言(コール)を…………見つけてこい!」
ひとつ頷き、麗美は走り出した。
何も言わなかったし、振り向かなかった。
必要な言葉は全部言ってもらったし、それに答える為に必要なのは、一歩でも先へと進む姿を見せることだったから。
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遠ざかって行く後ろ姿は、もう大丈夫だと告げていた。
満足した上での死なのかと問われたら、満足などできるものかと答えるだろう。
しかし、その後ろ姿を見られたことで、『安堵』もあった。
(未練だよな……しかし手塚よ、テメーも同じ状況なら同じことをしたんだろ?)
安堵したことで、もういいじゃないかと足がくずおれそうになる。
意識は鉛のように重いし、寒気は氷の中にいるかのように体中を突きさしている。
しかし、この立ち姿だけは、崩すわけにいかなかった。
王たるものが、敵を前にして膝を折った姿を見せてはならない。
そんな姿をあの女に見られたら、それこそ跡部は『敗北者』として笑われる。
だから跡部はしっかりと立って、やがてやってくる敵と相対する。
(それでも……伝わるかは、分からねーからな……。一応……『コール』も…………残して、おくか)
かすむ意識に鞭を打って、ポケットに入っていた携帯電話の画面を開いた。
自らの手で壊してしまった為に、麗美に渡した荷物の中には入れなかった。
それでも、文字を打ちこむぐらいの機能は残っている。
その携帯電話に、跡部景吾は、人生最後の『氷帝コール』を打ちこんでいった。
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どうして、あんな『駒』の言うことに激昂したのか。
それは、『彼』と同じ言葉を言われたからだ。
このサバイバルゲームに呼ばれる直前、二週目のサバイバルゲームでまさに優勝を果たそうとした瞬間。
――お前……狂ってるぞ……由乃……っ!
大好きな人に、否定された。
由乃にとって彼は世界の全てで、
だから彼が『狂っている』と言うのなら、世界は私を『狂ってる』と見なしたのだろう。
そんなの、認めない。
私はユッキーがいなければ生きていけない。
それなのに、世界は私がユッキーを守れない仕組みになっている。
世界(お前)は私に優しくないのだから、私が世界(お前)に非情になっても文句は言えないはずだ。
だから我妻由乃は、揺るがない。
天野雪輝以外はどうでもいいとか、そんな次元ですらないのだ。
皆が世界の『駒』であり、時間をループするたびに現れる人形でしかないのだから。
だからまずは、私を狂人だと言い切った、あの男を否定してやろう。
そう決めたのに。
そう、思っていたのに。
「こいつ……もう、死んでる」
その男は、最後まで『敗者』の姿をしていなかった。
面ざしを少しも翳らせず、悠然と立ったまま、威厳を失わずに由乃を出迎えた。
――命を失ってなお、そこに君臨していた。
立ったまま、そこにいる。
そのことが、『二週目世界』の最大最後の障害だった、秋瀬或を思い出させた。
勝ったのに、勝った気がしない。そんな気分。
舌打ちをして、その死体から武器らしき鉛のラケットをもぎ取る。
逆の手にも何か持っていたようで、取り上げてみると携帯電話だった。
大きくヒビが入っていたもののメモ帳は機能しているらしく、新規の文章が保存されていた。
その画面に書かれた言葉を見て、由乃はぎりぎりと歯を食いしばった。
それは、最後まで王らしく振舞った男の、最後の勝利宣言だった。
『跡部景吾の名に賭けて予告してやるから、ありがたく聞け。
お前は、負ける。
負けるのはお前。
勝つのは対主催中学生(オレたち)だ。』
携帯電話を地面に叩きつけ、壊す。
こんなのは、負け犬の遠吠えだ。
そう思ってもなお、激情にかられて破壊せずにはいられなかった。
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『逃亡日記』が記した逃走ルートの終着点は、G-2の海に面した堤防から入れる、地下用水路の入り口だった。
くるぶしまでが水で浸かり、走りにくいことこの上ない道。
それでも、『逃走ルート』として最適であることは間違いない。
視界は真っ暗な上に分岐も多い道だから、逃亡日記のない者が踏み込めばまず迷うだろう。
それに、他の参加者も踏み込まないだろうから、ビルに至るまでの安全な逃走ルートになる。
だから、安心して通れる。
だから――人目をはばからず、泣きながら進むことだってできる。
血と恐怖と絶望と憎しみを呼び起こす記憶は、まだ鮮明に焼き付いている。
これからも、すこしも風化せずに、何度も思い出すだろう。
そのたびに、それは麗美をさいなみ、気を狂わせようとするだろう。
けれど、そのたびにまた、跡部景吾のことも思い出すだろう。
最後まで誇りを持っていたこと、王として国を守ろうとしたこと、
麗美を励ましてくれたことを、一緒に思い出すだろう。
だからまだ絶望せずにいられるはずだと、麗美の心が言っていた。
【跡部景吾@テニスの王子様 死亡】
【滝口優一郎@バトルロワイアル 死亡】
【H-2 路地/一日目 朝】
【我妻由乃@未来日記】
[状態]:健康、見敵必殺状態、謎の不快感
[装備]:遊園地の従業員服@現地調達、雪輝日記@未来日記、ミニミ軽機関銃(残弾100)@現実、
来栖圭吾の拳銃(残弾2)@未来日記、詩音の改造スタンガン@ひぐらしのなく頃に、真田の日本刀@テニスの王子様、霊透眼鏡@幽☆遊☆白書
[道具]:基本支給品一式×5(携帯電話は雪輝日記を含めて3機)、会場の詳細見取り図@オリジナル、催涙弾×1@現実
逆玉手箱濃度10分の1(残り2箱)@幽☆遊☆白書、鉛製ラケット@現実、不明支給品0~1 、滝口優一郎の不明支給品0~1
基本行動方針:真の「HAPPY END」に到る為に、優勝してデウスを超えた神の力を手にする。
1:雪輝はしばらく泳がせておく(出会えば殺す) 。
2:他の人間はただの駒だ。
※54話終了後からの参戦
【H-3 地下用水路内/一日目・朝】
【神崎麗美@GTO】
[状態]:健康
[装備]:携帯電話(逃亡日記@未来日記)、ベレッタM92(残弾13)、火山高夫の防弾耐爆スーツ@未来日記、催涙弾×1@現実
[道具]:基本支給品一式 、インサイトによる首輪内部の見取り図@現地調達、カップラーメン一箱(残り17個)@現実、
火山高夫の三角帽@未来日記、メ○コンのコンタクトレンズ+目薬セット(目薬残量4回分)@テニスの王子様
基本行動方針:菊地たちと合流し、脱出する
0:…………
1:高坂王子とビルで待ち合わせ
2:桃色の髪の女は危険
【カップラーメン一箱@現実】
跡部景吾に支給。
箱詰めされたカップラーメンが20個入っている。
某食品会社が開発した史上最大容量、『KING』サイズのカップラーメン。
【催涙弾@現実】
滝口優一郎に支給。
吸いこむと涙、せき、のどの痛み、呼吸困難などを引き起こす催涙ガスにより、敵を無力化する手榴弾。3個セットで支給。
ちなみに、これらは人体に直接の害はなく、時間をおけば回復する。
(一時的とはいえ)人間にダメージを与える催涙ガスを使用している為か、七原秋也に支給された煙幕弾よりも数は少ない。
【火山高夫の防弾耐爆スーツ一式@未来日記】
跡部景吾に支給。
日記所有者3rdこと火山高夫が、通り魔の犯行を行う際に着用していた防弾コート。(三角帽とゴーグル付き)
素の能力(主に頭脳面)はおせじにも優秀とは言えない火山の切り札とも言える頑強な鎧であり、『未来日記 モザイク』では雨流みねねを手こずらせている。
このロワに参加している年齢層(中学生)の人物にも着られるよう、コートはある程度サイズを小さめに複製して、軽量化されている模様。
【鉛製ラケット@現実】
滝口優一郎に支給。
ラケットのフレーム部分に鉛が流し込まれており、推定重さ数キロ、かなり頑丈。
テニスプレイヤーじゃない一般人でも、おそらく普通に殴るだけで凶器として扱えると思われる。
アニメ版『新テニスの王子様』では、鉛製のラケットで素振りをするシーンが描かれたが、このロワのテニスの王子様は漫画版が出典なので、あくまで現実以下略
最終更新:2021年09月09日 19:01