もっと強くなりたいあなたに
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もっと強くなりたいあなたに
「これからどうするんですか?」
「あはぁ~ん。何も考えてないよね~」
「ってそんなんでいいんですか?仮にも殺し合いの場なんですよ」
「あはぁ~ん。何も考えてないよね~」
「ってそんなんでいいんですか?仮にも殺し合いの場なんですよ」
相変わらず開始からずっとこの調子だった。
紗季は危機感の無い修造に多少呆れるが、更に呆れることになる。
紗季は危機感の無い修造に多少呆れるが、更に呆れることになる。
「よし!俺について来い!!」
突然階段を駆け下り始めたのだから。
それは全力疾走といっても間違いではなく、修造の姿は見る見るうちに小さくなってゆく。
それは全力疾走といっても間違いではなく、修造の姿は見る見るうちに小さくなってゆく。
「え?え?ちょっと!待ってくださいよ!」
悲しいかな、彼はそんな言葉さえ聞いてない様な気がした。
仕方なく、彼についていくことにした。
仕方なく、彼についていくことにした。
◇ ◇ ◇
外にいるより建物の中にいたほうがいいと思った俺たちは塔に入ることにした。
何か武器になりそうなものがあればいいなと期待していると、いい感じの鉄パイプが転がっていた。
強化の魔術と組み合わせればそれなりの武器と渡り合えるはず。十分な収穫だ。
何か武器になりそうなものがあればいいなと期待していると、いい感じの鉄パイプが転がっていた。
強化の魔術と組み合わせればそれなりの武器と渡り合えるはず。十分な収穫だ。
「ユーはさ、何か役立ちそうな支給品とかあったのか?」
ふと気になったので支給品の確認をし合うことにした。
無口な彼女は相変わらず何の感情も示さずにペンを走らせた。
無口な彼女は相変わらず何の感情も示さずにペンを走らせた。
『たんす』
「は…?」
「は…?」
予想の斜め上をいく回答に、思わず開いた口が塞がらなくなる。
この子がそんな突拍子な事を書くはずがない…と思いつつポケットを調べたところ、本当にタンスが出てきたのだ。
どの引き出しを開けても、服やタオルなどは一切入っていない、木製のそれ。
特徴も無く、謎に包まれた一品だ。
何か意味があるのだろうか。少なくとも、俺にはわからない。
この子がそんな突拍子な事を書くはずがない…と思いつつポケットを調べたところ、本当にタンスが出てきたのだ。
どの引き出しを開けても、服やタオルなどは一切入っていない、木製のそれ。
特徴も無く、謎に包まれた一品だ。
何か意味があるのだろうか。少なくとも、俺にはわからない。
「運営はなめてるな…」
『そう?』
「だってそりゃ…見れば分かるだろ。こんなのどう使えってんだ…?」
『そう?』
「だってそりゃ…見れば分かるだろ。こんなのどう使えってんだ…?」
ポケットからはらりと紙切れが流れ出た。
どうやら説明書のようだ。読んでみたところ、このタンスは「たけし城」というらしく、
中に入っていれば気配を遮断出来るらしい。なんでさ。
どうやら説明書のようだ。読んでみたところ、このタンスは「たけし城」というらしく、
中に入っていれば気配を遮断出来るらしい。なんでさ。
「理由ばっかり考えてるあなた!
戦闘、脱出、全てにおいて理由、意味が無きゃいけないと思ってんじゃねーか!?」
戦闘、脱出、全てにおいて理由、意味が無きゃいけないと思ってんじゃねーか!?」
突如鳴り響く大声。
それとなく感じるダメ出し。
その音響は上方、今まさに階段から降りてきている男から発せられている。
それとなく感じるダメ出し。
その音響は上方、今まさに階段から降りてきている男から発せられている。
「誰だっ」
「僕は!松岡!シューーーーー!ゾウッ!どうぞよろしくお願いします!」
「僕は!松岡!シューーーーー!ゾウッ!どうぞよろしくお願いします!」
その正体は頭に赤黄のハチマキを巻いた中年の男だった。
修造と名乗ったそいつは階段を駆け下りてきて垂れ流す汗を拭っている。
日に焼けた体は引き締まっており、日頃から鍛えているのだろうと思った。
修造と名乗ったそいつは階段を駆け下りてきて垂れ流す汗を拭っている。
日に焼けた体は引き締まっており、日頃から鍛えているのだろうと思った。
「いや~あっついよね~」
「…一応聞いておくが、敵意は無いんだな?」
「当たり前だろ!?俺だってこの殺し合いのところ、このゲームをどうにかしようって頑張ってんだよ!?
お前たちも頑張れ!Never Give UP!!ところで紗季はどこ行ったんだ!」
「サキ?」
「…一応聞いておくが、敵意は無いんだな?」
「当たり前だろ!?俺だってこの殺し合いのところ、このゲームをどうにかしようって頑張ってんだよ!?
お前たちも頑張れ!Never Give UP!!ところで紗季はどこ行ったんだ!」
「サキ?」
いきなり知らない名前を出されても困る。
この男のテンションには少しついていけないものがある。
そんな中、ふと袖口を誰かに引っ張られる。こんなことをするのはこの場に一人ぐらいしか思いつかない。
この男のテンションには少しついていけないものがある。
そんな中、ふと袖口を誰かに引っ張られる。こんなことをするのはこの場に一人ぐらいしか思いつかない。
「ん?」
『名簿にあった名前』
『名簿にあった名前』
ユーに諭された俺は名簿を見れば、言うとおりその名前を確認することが出来た。
やっぱり俺はこの名前を見て思いつく要素など微塵も無かったのだが。
やっぱり俺はこの名前を見て思いつく要素など微塵も無かったのだが。
「修造さんッ!待ってください!」
その頃には当人らしき人物が、息を切らして階段から降りてきていた。
眼鏡をかけた、青い髪の女の子。
とてもじゃないが殺し合いに相応しいとかそういうレベルの話ではない。どう見ても小学生じゃないか。
眼鏡をかけた、青い髪の女の子。
とてもじゃないが殺し合いに相応しいとかそういうレベルの話ではない。どう見ても小学生じゃないか。
「おう、紗季!ゴールだ!おめでとう!
今日からお前は富士山だ!!!」
今日からお前は富士山だ!!!」
修造が紗季を褒め称ええていた。
言葉の意味は理解しかねるが、俺にはこの修造という男がどれほど熱い人物なのかを知ることが出来た。
いや、熱いという言葉では形容できていない。そう、暑苦しい…。
言葉の意味は理解しかねるが、俺にはこの修造という男がどれほど熱い人物なのかを知ることが出来た。
いや、熱いという言葉では形容できていない。そう、暑苦しい…。
「もっと堂々としろよお前」
修造がユーに話しかけている。
ああ、まるで正反対の性格のような二人が出会ってしまった…。
ああ、まるで正反対の性格のような二人が出会ってしまった…。
「…」
ユーは何も言わない。詳しくは知らないが、何か理由があるんだろう。
教えてくれたら何も言うことはないんだけどな。
教えてくれたら何も言うことはないんだけどな。
「あ、ユーは」
「話しかけんじゃねーよ!」
「話しかけんじゃねーよ!」
急に大声で怒鳴られた。なんなんだコイツは。
悪いやつじゃないし、別にいいんだけどさ。
悪いやつじゃないし、別にいいんだけどさ。
『わかった』
そんな俺をよそに、ユーがメモ帳を見せる。
修造もそれを見てうんうんと頷き、紗季は何かを考えているような素振りを見せていた。
修造もそれを見てうんうんと頷き、紗季は何かを考えているような素振りを見せていた。
「どうかしたのか?」
「あ、いえ何でもないです」
「あ、いえ何でもないです」
これで4人。殺し合いに乗っている人物はこの中にいない、と信じたい。
俺は正義の味方を目指してるんだからな。殺し合いなんて絶対させない、止めてやる。
俺は正義の味方を目指してるんだからな。殺し合いなんて絶対させない、止めてやる。
◇ ◆ ◇
「よし!俺について来い!!」
「え?え?ちょっと!待ってくださいよ!」
「え?え?ちょっと!待ってくださいよ!」
修造さんは猪突猛進張りに突っ込んでいく。
あの人が何を考えているかは私に到底分かりかねない…しかし、一人暗い塔の中にいる方が嫌だったので後を追う。
すると、ポケットがもぞもぞと動いていることに気付く。
何事かと気になってポケットを調べると出てきたのは白いぬいぐるみ。
あの人が何を考えているかは私に到底分かりかねない…しかし、一人暗い塔の中にいる方が嫌だったので後を追う。
すると、ポケットがもぞもぞと動いていることに気付く。
何事かと気になってポケットを調べると出てきたのは白いぬいぐるみ。
「何ださっきの…」
「やっと気付いてくれたね。僕の名前はキュゥべえ!」
「え…?」
「やっと気付いてくれたね。僕の名前はキュゥべえ!」
「え…?」
ただのぬいぐるみと思っていたけど、その正体はキュゥべえと名乗る謎の生き物だった。
その生き物がよもや言葉を話すとは思いもよらなかったので多少警戒する。
動かないままの表情、そして可愛げのある声が少しだけ怖い。
なんでも、キュゥべえも私たち同様、主催に無理矢理拉致された挙句、支給品として配られたらしい。
首輪が無いので、参加者というワケではないとか。名簿に無いのも確認済みだ。
その生き物がよもや言葉を話すとは思いもよらなかったので多少警戒する。
動かないままの表情、そして可愛げのある声が少しだけ怖い。
なんでも、キュゥべえも私たち同様、主催に無理矢理拉致された挙句、支給品として配られたらしい。
首輪が無いので、参加者というワケではないとか。名簿に無いのも確認済みだ。
「ところで紗季。君には魔法少女になる素質があるみたいだね」
「魔法、少女…?」
「魔法、少女…?」
一体何のことやら。魔法少女といえば日曜日の朝に放映されているようなものと同類なのだろうか。
部活で忙しくて余り詳しくは知らないけど、もしそうだとすれば、このかわいらしいマスコット的な姿も納得できないこともない。
部活で忙しくて余り詳しくは知らないけど、もしそうだとすれば、このかわいらしいマスコット的な姿も納得できないこともない。
「君ならこの殺し合いを終わらせられるかもしれない」
「それってどういう…」
「僕は願いを叶えてあげられるよ。君に願いはあるかい?」
「それってどういう…」
「僕は願いを叶えてあげられるよ。君に願いはあるかい?」
少々押し付けがましい気がするのは気のせいだろうか。
しかしそれより気になることがあったのでそのことはどうでもいいと割り切る。
しかしそれより気になることがあったのでそのことはどうでもいいと割り切る。
「じゃあ、優勝したのと同じことになるじゃない」
「確かにそうなんだけど、何故か制限がかかっているみたいだから余り無理な願いは叶えて上げられなくてね。
だから君たちを帰したりすることは出来ないんだ」
「確かにそうなんだけど、何故か制限がかかっているみたいだから余り無理な願いは叶えて上げられなくてね。
だから君たちを帰したりすることは出来ないんだ」
何とも主催の都合の良いような仕組みになっているんだろう。
ちょっと期待したのにそこから落とされるとは、主催の陰湿さが伺えるようだ。
それにしてもよく分からない。
ちょっと期待したのにそこから落とされるとは、主催の陰湿さが伺えるようだ。
それにしてもよく分からない。
「魔法少女ってのは一体何をすることなの?」
「簡単に言えば魔女退治だ。願いの代わりに魔法少女には魔女と戦ってもらうよ。
もちろん、それに見合った能力が君にも与えられる」
「で、でも…」
「すぐに決めてくれなんて言わないよ。願いが決まったらまた知らせてほしい。待ってるからね」
「簡単に言えば魔女退治だ。願いの代わりに魔法少女には魔女と戦ってもらうよ。
もちろん、それに見合った能力が君にも与えられる」
「で、でも…」
「すぐに決めてくれなんて言わないよ。願いが決まったらまた知らせてほしい。待ってるからね」
そう言うと、ポケットの中へと吸い込まれていった。
「願い、かぁ…。そんなの多すぎて決められないよ」
この事態において、願いなんて思いつけば思いつくだけたくさんあるだろう。
魔法があるのかどうかは正直微妙なところ。
本来なら絶対信じないけど、常識が通用するような場所じゃないだろうし。
修造さんに聞いてみるのはどうだろうか。
いや、人に相談するようなものではないのかもしれない。
これは、私だけに与えられた私だけの願い。
心の中にしまっておくものなんだ。
魔法があるのかどうかは正直微妙なところ。
本来なら絶対信じないけど、常識が通用するような場所じゃないだろうし。
修造さんに聞いてみるのはどうだろうか。
いや、人に相談するようなものではないのかもしれない。
これは、私だけに与えられた私だけの願い。
心の中にしまっておくものなんだ。
【B-5/1日目・黎明】
【衛宮士郎@Fate/stay night】
[状態]:健康
[装備]:鉄パイプ@現地調達
[道具]:支給品、精密ドライバーセット@現実、阿部さんのベンチ@くそみそテクニック
[思考・状況]0:誰も死なせない
1:とりあえず情報交換
2:セイバーと凛を探す
3:もしかしたら言峰が絡んでいるかも?
4:首輪について調べてみたい
※アニメ14話より参戦
【衛宮士郎@Fate/stay night】
[状態]:健康
[装備]:鉄パイプ@現地調達
[道具]:支給品、精密ドライバーセット@現実、阿部さんのベンチ@くそみそテクニック
[思考・状況]0:誰も死なせない
1:とりあえず情報交換
2:セイバーと凛を探す
3:もしかしたら言峰が絡んでいるかも?
4:首輪について調べてみたい
※アニメ14話より参戦
【ユークリウッド・ヘルサイズ@これはゾンビですか?】
[状態]:健康
[装備]:メモ帳とボールペン@これはゾンビですか?
[道具]:支給品、たけし城@青鬼
[思考・状況]0:今は殺し合いに乗らない
1:士郎たちは安全
※アニメ最終話より参戦
※感情に関する能力に制限が設けられています
[状態]:健康
[装備]:メモ帳とボールペン@これはゾンビですか?
[道具]:支給品、たけし城@青鬼
[思考・状況]0:今は殺し合いに乗らない
1:士郎たちは安全
※アニメ最終話より参戦
※感情に関する能力に制限が設けられています
【永塚紗季@ロウきゅーぶ!】
[状態]:息切れ
[装備]:なし
[道具]:支給品、キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ
[思考・状況]0:みんなで帰り、またバスケをする
1:みなさんと一緒に行動する
2:魔法少女の契約はどうしよう
※アニメ最終話より参戦
[状態]:息切れ
[装備]:なし
[道具]:支給品、キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ
[思考・状況]0:みんなで帰り、またバスケをする
1:みなさんと一緒に行動する
2:魔法少女の契約はどうしよう
※アニメ最終話より参戦
【松岡修造@現実】
[状態]:暑苦しい
[装備]:トラウィスカルパンテクウトリの槍@とある魔術の禁書目録
[道具]:支給品、囮用マルス王子の服@ファイアーエムブレム、きあいのハチマキ@ポケットモンスター
[思考・状況]0:人を殺さず、ゲームから脱出する
1:紗季たちと一緒に行動する
[状態]:暑苦しい
[装備]:トラウィスカルパンテクウトリの槍@とある魔術の禁書目録
[道具]:支給品、囮用マルス王子の服@ファイアーエムブレム、きあいのハチマキ@ポケットモンスター
[思考・状況]0:人を殺さず、ゲームから脱出する
1:紗季たちと一緒に行動する
【たけし城@青鬼】
マナーモードになることで気配を遮断することができる。
入るところを見られない限り安全である。
ちなみに耐久性は普通のものと変わらない。
マナーモードになることで気配を遮断することができる。
入るところを見られない限り安全である。
ちなみに耐久性は普通のものと変わらない。
【キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ】
願い事を1つ叶え、代償として魔法少女になる」という条件で契約を行う営業マン。
だが、言動や行動の端々にマスコットキャラらしからぬ胡散臭い雰囲気を漂わせている。
普通の人には姿さえ見えない。
人間の価値・倫理観が理解できない異質な思考を持つ。
(◕‿‿◕)<わけがわからないよ
願い事を1つ叶え、代償として魔法少女になる」という条件で契約を行う営業マン。
だが、言動や行動の端々にマスコットキャラらしからぬ胡散臭い雰囲気を漂わせている。
普通の人には姿さえ見えない。
人間の価値・倫理観が理解できない異質な思考を持つ。
(◕‿‿◕)<わけがわからないよ
【鉄パイプ@現地調達】
建築現場などの高所作業用の足場や仮設工作物を組む際に使うパイプのこと。
建築現場などの高所作業用の足場や仮設工作物を組む際に使うパイプのこと。
| No.039:お前のようなシスターがいるか | 時系列順 | No.041:泥棒少女ほむら☆マギカ |
| No.008:修きゅーぶ! | 永塚紗季 | No.066:もっと!熱くなれよおおおおおおおおおおお!!! |
| No.008:修きゅーぶ! | 松岡修造 | No.066:もっと!熱くなれよおおおおおおおおおおお!!! |
| No.016:ネクロマンサーの英霊 | 衛宮士郎 | No.066:もっと!熱くなれよおおおおおおおおおおお!!! |
| No.016:ネクロマンサーの英霊 | ユークリウッド・ヘルサイズ | No.066:もっと!熱くなれよおおおおおおおおおおお!!! |