前向きロケット団
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タイプ:ワイルド/前向きロケット団
「やっぱり誰もいねぇじゃねーか…あの忍者野郎、次に会ったら…」
今更そんなこといっても何の解決にもならないと思いながら、千地は立ち止まる。
疲れたわけではない。納得のいかない展開に少し苛立ちを感じているのだ。
疲れたわけではない。納得のいかない展開に少し苛立ちを感じているのだ。
(どこかに骨のある奴はいねーのかよ…)
自分は殺し合いをするために呼ばれた。これは間違いではない。
参加者の中にも、そういった者たちが多くいるはずなのだ。
60人もいるならば、この5時間でわずか一人などと運が悪すぎる。
参加者の中にも、そういった者たちが多くいるはずなのだ。
60人もいるならば、この5時間でわずか一人などと運が悪すぎる。
「!?」
そのとき一瞬、背筋が凍りつくような錯覚に襲われた。
底知れぬ何かを本能的に感じ取ったということだろうか。
間違いない、何かマズいものがこの森にいる、と告げている。
底知れぬ何かを本能的に感じ取ったということだろうか。
間違いない、何かマズいものがこの森にいる、と告げている。
「誰だ!出て来い!」
返事はない。ただし、不穏な空気が千地を襲う。
暑くもないのに汗をかいている。これは何の汗だろうか…。
この何とも知れない違和感。誰かに見られている感触。
暑くもないのに汗をかいている。これは何の汗だろうか…。
この何とも知れない違和感。誰かに見られている感触。
「何だ?」
森の木を掻き分け現れたのは正体不明の巨人。
顔が異様にでかく、2頭身にも満たないのではないだろうか?
よく見れば口周りが少し赤いような気がする。
顔が異様にでかく、2頭身にも満たないのではないだろうか?
よく見れば口周りが少し赤いような気がする。
「何だよオッサン。やろうってのか?」
やはり返事はないうえ、何を考えているのか全く分からない。
ただただ不気味に笑っているようにしか、見えない。
ただただ不気味に笑っているようにしか、見えない。
「おい、何とか言ってみろ…うお!?」
何を思ったか突然巨人は掴みかかってきたのだ。
咄嗟の判断ができていなければ一体どうなっていたのだろうか。あまり考えたくは無い。
しかし、自分と戦ってくれるだけ有難かった。
咄嗟の判断ができていなければ一体どうなっていたのだろうか。あまり考えたくは無い。
しかし、自分と戦ってくれるだけ有難かった。
「ケッ、いいじゃねえか!かかって来いよ!」
ちょうどストレスも溜まってきていたころだ。
遠慮なく暴れさせてもらおう。
遠慮なく暴れさせてもらおう。
クロウを発動させ、巨人に斬りかかる…が、何故か当たらなかった。
これといった仕掛けは何もない。足が伸びたりず、攻撃が届かなかったのだ。
これといった仕掛けは何もない。足が伸びたりず、攻撃が届かなかったのだ。
(何ぃ…!?この俺がビビッていやがるってのか!?)
原因はほかの何者でもない、自分の体が小刻みに震え、自由に動かないのだ。
そうさせるのは得体の知れない恐怖感。
そう、先ほどの汗は冷や汗だったのだ。
過去どんな強敵にも臆した事がなかった千地にとって、恐怖という感覚は未知の存在。
知らないものはそう簡単に対応できるはずが無い。
それが仇となり、彼の戦闘行為を妨げていた。
そうさせるのは得体の知れない恐怖感。
そう、先ほどの汗は冷や汗だったのだ。
過去どんな強敵にも臆した事がなかった千地にとって、恐怖という感覚は未知の存在。
知らないものはそう簡単に対応できるはずが無い。
それが仇となり、彼の戦闘行為を妨げていた。
「クッ、クソが!」
半ばヤケクソに、持ち合わせていた傘を投擲する。
普通の傘ならば所謂牽制にしかならないのだが、この傘は普通ではない。
MUGEN界最強の武器、と呼ばれる緋雨閑丸の和傘「霧雨」であった。
実はこの傘、とんでもない性能のものである。
手を離れた傘はひとりでに開くと回転しながら水平に飛んでいく。
普通の傘ならば所謂牽制にしかならないのだが、この傘は普通ではない。
MUGEN界最強の武器、と呼ばれる緋雨閑丸の和傘「霧雨」であった。
実はこの傘、とんでもない性能のものである。
手を離れた傘はひとりでに開くと回転しながら水平に飛んでいく。
「…」
巨人はそれをかわしきれず、ズバズバと切れ味のよい音を立てながら体に傷を作っていく。
傘が通り過ぎてしまえば障害は無くなったと言わんばかりに、巨人は接近を試みる。
が、何故か戻ってきた傘に再び切り裂かれる。
傘が通り過ぎてしまえば障害は無くなったと言わんばかりに、巨人は接近を試みる。
が、何故か戻ってきた傘に再び切り裂かれる。
「…」
予想もしない攻撃に、巨人は体制を崩す。
やはり最強の武器は最凶の鬼を制してしまうのか。
やはり最強の武器は最凶の鬼を制してしまうのか。
「やったか?」
戻ってきた傘をキャッチすると千地は巨人の様子を伺う。
しかし一瞬怯みはしたものの、その程度では巨人の進撃を止められないのか何事もなかったかのようにこちらに向かってくる。
その姿はさながら鬼そのものであり、更なる恐怖感を生み出す。
しかし一瞬怯みはしたものの、その程度では巨人の進撃を止められないのか何事もなかったかのようにこちらに向かってくる。
その姿はさながら鬼そのものであり、更なる恐怖感を生み出す。
「へへっ、この感じ!堪んねぇぜ!!」
恐怖を乗り越えてこそ、真の勝者になれる。
この得体の知れない化け物に勝つことは、更なる自信に繋がるのだ。
そう思うだけで千地の高揚ぶりは益々ヒートアップしていく。
この得体の知れない化け物に勝つことは、更なる自信に繋がるのだ。
そう思うだけで千地の高揚ぶりは益々ヒートアップしていく。
「ん?何だありゃあ」
森を抜けるために走っていると、白い動物みたいなのが歩いていた。
どう見ても弱そうだが…首輪を見るからに参加者のはずだ。
さて、どうしたものか。
どう見ても弱そうだが…首輪を見るからに参加者のはずだ。
さて、どうしたものか。
「おい」
「んにゃ!?」
「んにゃ!?」
首根っこをひっ捕らえ、自らの顔の高さまで持ち上げる。
そしてドスの効いた声と、鋭く光った目線をぶつけた。
そしてドスの効いた声と、鋭く光った目線をぶつけた。
「てめーの持ってる情報洗いざらい話しな。さもねーと、アレの餌だ」
額の小判のようなものを頭突きでかち割り、目線を化け物のほうに向ける。
まだ距離があるが、だんだんと近づいてくる恐怖の姿は変わらない。
まだ距離があるが、だんだんと近づいてくる恐怖の姿は変わらない。
「わ、わかったのニャ!ひとまず落ち着くのニャァ…?」
子猫説明中…
「OK。大体そっちの事情は分かった。レイにルガールか」
「それじゃ、にゃーはここいらで帰らせてもらうのニャー」
「それじゃ、にゃーはここいらで帰らせてもらうのニャー」
早口で情報を提供したニャースは、身の危険を感じたので、逃げる為に背を向けた。
千地はあまりにも危険すぎる。このままだと確実に命が終わると判断した上で。
千地はあまりにも危険すぎる。このままだと確実に命が終わると判断した上で。
「まぁいいだろう。今はあっちの方が手ごたえありそうだしな。
次に会ったら殺す」
次に会ったら殺す」
振り向き、あくまでも本題はこの化け物のほう。
足はそこまで早くないようだが、今となってはそう遠くない位置にまでそれは達していた。
足はそこまで早くないようだが、今となってはそう遠くない位置にまでそれは達していた。
「さて、そろそろ終わりにしようぜ、鬼さんよ」
一度は臆したものの、二度目は通用しねえ。
そう心に言い聞かせながら放つ会心の一撃。
そう心に言い聞かせながら放つ会心の一撃。
腕に力を込め、両手の刃を張り巡らせる。
力を溜め、その巡らした拘束を解き放つ。
力を溜め、その巡らした拘束を解き放つ。
インビシブル・ブラック
「虚 空 一 閃」
「虚 空 一 閃」
放たれた音速の残撃は青鬼目掛けて飛んで行き、文字通りに青鬼の身体をバラバラに引き裂いた。
更なる衝撃波はとどまるところを知らず、森の一部の木を木っ端微塵にした。
更なる衝撃波はとどまるところを知らず、森の一部の木を木っ端微塵にした。
「…ズッパシ」
爆風が過ぎ、砂煙と木の葉が舞い、それが晴れるとき奴はまだそこにいた。
身体のほとんどは千切れ、謎の青い液体がそこらじゅうに染み出していた。
そのような状態にあるにもかかわらず、形容しがたい不気味な姿をしたそれは、もぞもぞと動き回っている。
まるで肉をよこせ、何か食わせろ、等とでも言っている様に。
身体のほとんどは千切れ、謎の青い液体がそこらじゅうに染み出していた。
そのような状態にあるにもかかわらず、形容しがたい不気味な姿をしたそれは、もぞもぞと動き回っている。
まるで肉をよこせ、何か食わせろ、等とでも言っている様に。
束の間、そのグロテスクな首はゴトリ、と鈍い音を立てて落下する。
文字通り皮一枚で繋がっていただけにすぎなかったそれは、重力に逆らうことができなかったのだ。
いくら得体の知れない化け物であれ、頭を失えば終焉を迎えることは変わりない。
文字通り皮一枚で繋がっていただけにすぎなかったそれは、重力に逆らうことができなかったのだ。
いくら得体の知れない化け物であれ、頭を失えば終焉を迎えることは変わりない。
「終わってみればあっさりしすぎたな」
千地はその骸に見向きもせずに、"レイ"と"ルガール"なる強者がいるという西を目指した。
話を聞く限りでは楽しめそうだ。心が躍る。
話を聞く限りでは楽しめそうだ。心が躍る。
「これでしばらく退屈することはねぇかな…」
ここに、参加者を恐怖に陥れる"この"悪魔の青い鬼は終わりを告げた。
そして未だ、戦鬼は動き続ける。新たな強者との死闘に身を投じてゆく為に…。
そして未だ、戦鬼は動き続ける。新たな強者との死闘に身を投じてゆく為に…。
【青鬼@青鬼 死亡】
【残り 50人】
【残り 50人】
【C-3/1日目・早朝】
【千地清正@デッドマン・ワンダーランド】
[状態]:血の消費、高揚
[装備]:霧雨@MUGEN(サムライスピリッツ)
[道具]:支給品*3、不明1~5
[思考・状況]0:強い奴と戦う
1:西へ行く
2:血痕について調べる
3:誰かいないのか!?
4:忍者、ブロントを殺す
【千地清正@デッドマン・ワンダーランド】
[状態]:血の消費、高揚
[装備]:霧雨@MUGEN(サムライスピリッツ)
[道具]:支給品*3、不明1~5
[思考・状況]0:強い奴と戦う
1:西へ行く
2:血痕について調べる
3:誰かいないのか!?
4:忍者、ブロントを殺す
※C-3エリアの森の木が一部伐採されました。
※C-3エリア森外部に青鬼の死体があります。
※C-3エリア森外部に青鬼の死体があります。
「危ないところだったのニャー…」
ニャースは疲れた足を休め、草原の真ん中で仰向けに寝転がる。
風が心地よい。見あげる太陽がなんだかまぶしい。
風が心地よい。見あげる太陽がなんだかまぶしい。
さっきの男は危険すぎる。
でかいニョロボンみたいなのも近づいてきていたし、あそこにはもう近づきたくないと思った。
でかいニョロボンみたいなのも近づいてきていたし、あそこにはもう近づきたくないと思った。
それに、よくよく考えたらゲーム開始から碌な目に遭っていない。
レイには支給品を取られるしはぐれてしまった。
一緒に行動していたのでなおさら残念だ。
今では何処かで生きている―そう思いたい。
レイには支給品を取られるしはぐれてしまった。
一緒に行動していたのでなおさら残念だ。
今では何処かで生きている―そう思いたい。
そう思う原因を作ったルガール。
ロケット団よりも悪事を働かれては困るのだ。
そもそもドラえもんとかいうマリルリみたいなやつはもっと悪い奴だが。
話が逸れたが、兎に角ルガールは危険だ。
ロケット団よりも悪事を働かれては困るのだ。
そもそもドラえもんとかいうマリルリみたいなやつはもっと悪い奴だが。
話が逸れたが、兎に角ルガールは危険だ。
(それに…にゃーは見たのニャ…!)
あのときの爆発―
あれはルガールではない、別の第三者の登場。
あれはルガールではない、別の第三者の登場。
(あのジャリボーイ…一体どんな力を持っているのニャ…)
まぁ難しいことを考えてもどうしようもないだろう。
自分はポケモン。ヒトのことはよく分からないから。
自分はポケモン。ヒトのことはよく分からないから。
「仕方ないニャー。また誰かを見つけて、仲間を作るのニャ。
首輪とかいうのもなんとかしたいしニャー」
首輪とかいうのもなんとかしたいしニャー」
参加者に殺し合いを強制させる首輪。
ジャリボーイ―タケシを葬ったこの恐ろしい兵器。
いったいどういう仕組みなのか、メカ担当のニャースにとって調べないわけにはいかない。
上手くいけばロケット団の新しいメカとして活躍するときが来るかもしれない。
ジャリボーイ―タケシを葬ったこの恐ろしい兵器。
いったいどういう仕組みなのか、メカ担当のニャースにとって調べないわけにはいかない。
上手くいけばロケット団の新しいメカとして活躍するときが来るかもしれない。
「そして、この首輪を搭載した新しいメカをサカキ様にプレゼントすれば…!」
~~~~~~~~~~
サカキ「ふむ、この首輪はニャースたちが送ってくれたのか。
おお、これはなんとも素晴らしいメカだ。
こんな素晴らしいメカを作ったニャースに褒美をやらんとな…」
おお、これはなんとも素晴らしいメカだ。
こんな素晴らしいメカを作ったニャースに褒美をやらんとな…」
~~~~~~~~~~
「…と!
幹部昇進、支部長就任、スピード出世でいい感じー!!」「ギュギュ!」
幹部昇進、支部長就任、スピード出世でいい感じー!!」「ギュギュ!」
我ながら完璧な妄想である。
復唱してくれる二人が居ないと少し寂しいけれど、ムサシとコジロウの分まで自分が達成してあげよう。
って、ハム蔵のことをすっかり忘れていた。
コイツはもうロケット団の一員にしてしまってもいいだろう。
復唱してくれる二人が居ないと少し寂しいけれど、ムサシとコジロウの分まで自分が達成してあげよう。
って、ハム蔵のことをすっかり忘れていた。
コイツはもうロケット団の一員にしてしまってもいいだろう。
「ニャーッハッハッハ!にゃ?あれは…?」
ニャースの大きな目に女性が止まった。
周りを警戒している様子もなく、レイ同様ポケモントレーナーというわけでもなさそうだ。
周りを警戒している様子もなく、レイ同様ポケモントレーナーというわけでもなさそうだ。
「そうニャ!あの人と一緒に行動するのニャ!」
危険な人物でなければお互いの情報を交換したりしたい。
ニャースはそう思いながら、少女の元へ近づいていった。
ニャースはそう思いながら、少女の元へ近づいていった。
【ニャース@ポケットモンスター】
[状態]:後悔
[装備]:なし
[道具]:支給品、ハム蔵@THE IDLM@STER
[思考・状況]0:死にたくない
1:仲間を増やして次の場所へ!
2:首輪の解析。及びサカキ様への献上。
3:ハム蔵が気になる
4:レイは生きていて欲しい…
[状態]:後悔
[装備]:なし
[道具]:支給品、ハム蔵@THE IDLM@STER
[思考・状況]0:死にたくない
1:仲間を増やして次の場所へ!
2:首輪の解析。及びサカキ様への献上。
3:ハム蔵が気になる
4:レイは生きていて欲しい…
| No.054:幻想御手聴いたんだけど質問ある? | 時系列順 | No.56:傭兵(シスター) |
| No.045:戦慄のブルーベリー・巨人 | 千地清正 | |
| No.045:戦慄のブルーベリー・巨人 | 青鬼(青鬼) | GAME OVER |
| No.036:ルガール式入社試験 | ニャース |