「不思議の国のアリス」泡禍説


【分類】
考察

【解説】
断章のグリムという物語そのものが不思議の国のアリスをなぞる1つの巨大な泡禍なのではないか、という推測。
目醒めのアリスの由来、夏木夢見子の持つうさぎの人形、トランプの女王兵隊のたとえ、チェシャ猫等、
不思議の国のアリスにまつわる要素が登場することがこの推測の発端にある。

また、十叶詠子という明確な敵が存在したMissingと異なり、断章のグリムには各話ごとに対立する存在はいても、
物語全体を通して対立するような存在がいないため、どうやって話を収拾するのか?という疑問に対する答えとしても期待された。
…もっとも、ラプンツェルの泡禍の中鹿狩雅孝断章騎士団を離反したことで断章のグリムにも明確な敵が登場したのだが。

これに対し、甲田学人は白雪姫・上のあとがきにて、

作品内でいろいろとお遊びを入れたりもしていますが、そういうものは基本的には秘するが花かなあ、と思っていたり
どれかは正解に行き当たっているかもしれません。
まあ、遊びに正解なんてないんですけどね?

と、アリスの要素は否定も肯定もせず、あくまで読者の想像に委ねている。


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最終更新:2012年12月11日 19:47