目醒めのアリス
【分類】
異能
【解説】
他人の悪夢を理解・共有し、その上で相手を拒絶するによって悪夢を『最も親しい現実』へと押し返し、
対象を
異形化させ続け最終的には対象を抱えた
泡禍ごと消滅させてしまうという
白野蒼衣の
断章
断章詩は、
<誰も君の形を縛ってなんかいない。――変われ>
基本的には上述の形式だが、杜塚眞衣子を相手に初めて断章を使用した際に限り、
<本当の君はなんだ?>
<君の好きにすればいい。君の本当の形は君しか知らない。誰も君の形を縛ってなんかいない。――変われ>
と、
溝口葉耶を拒絶した際の台詞をそのまま使用している。
また、使われる度に
断章詩の細部が微妙に異なる。
その性質上、対泡禍における最強の切り札ともいえる代物だが、
保持者にも効果がある諸刃の剣である上に、
発動させるためにはその泡禍にまつわる様々な事象を理解するという面倒な工程を必要とし、
さらに
潜有者の事を理解(感情移入)した上で相手を拒絶(殺害)しなくてはならない等、問題点も多い
また、異形単体に対しては発動出来ないため、泡禍を理解するまで蒼衣は殆ど何も出来ない
蒼衣はこの断章により
雪乃の悪夢を『共有』することで、本来雪乃にしか見えないはずの
風乃を知覚することが出来る
長期間暴発することもなく潜んでいたこともあり比較的安定した状態にあった断章だが、
しあわせな王子の泡禍にて腹部を刺され重傷を負った際に
黄泉戸契の血を使用した事で断章が不安定化。
以降は度々
溝口葉耶の幻影がちらつき、ついには断章が暴発し最悪の事態を引き起こした。
血によって怪我が完治して以降も眠るたびに見る葉耶の悪夢により日に日に蒼衣の精神を疲弊させている。
断章名は
神狩屋による命名で、
神の悪夢を完膚なきまでに破壊する力を不思議の国のアリスに準えて例えたもの
最終更新:2011年10月05日 22:06