性格・人物
幼年時代から年齢にそぐわぬほどの知性と冷酷さを持ち、常に他人を見下し、それでいて人に本心を明かさず友好的につきあうという性質をもっており、それは実父に対しても同じであった。幼年時代は父を含めてあらゆる人間に敵意を持っていた荒んだ人格だったが、ヤクザな父親に虐げられ早世した母親に対しては愛情を感じていた描写がある。いつも感情を隠しているものの短気で自分が優位になると、調子に乗り隙を生むところがあり、Part1では彼自身それを自分の欠点として自覚し、それをコントロールするよう努めていた。上昇志向が強く、利用できるものは何でも利用しようと考えジョースター家の養子となってジョースター家の乗っ取りをたくらんでいた。ゆえに厳密にはその人生の大半においてディオ=ジョースターであるはずだが、多くのメディアではディオ=ブランドーと表記される。本人は養子になった後一度もどちらの姓も名乗ったことがない。終始ジョナサンを見下し、「自分にとってはサル同然」という旨の言葉を浴びせたりもしたが、最後に現れた際はジョナサンを侮辱したゾンビを一喝するなどしており、「自分をここまで追い詰めた相手」として敬意を払う様子を見せた。
ロバート・E・O・スピードワゴンからは「生まれついての悪(ワル)」と評されるように、数年も世話になったジョースター卿に何の情も抱かず毒を盛るほどであるが、母への思慕の情はあった。酒に溺れるばかりで自堕落な父・ダリオに対しては母に苦労をかけて死なせたこともあって嫌悪しており、彼が死んだ際には墓標に向かって痰を吐いている。
Part3ではPart1の敗北の経験からか用心深くなり、より冷静沈着になる。だが終盤では好戦的な性格となりジョースター一行を圧倒した。金で雇った賞金稼ぎの他、その絶大なカリスマ性に惹かれて彼の元に集まったスタンド能力者を多数従え、自身の細胞である「肉の芽」(後述)を植え込むことで忠誠を誓わせていた。DIOの持つ「悪の魅力」に心服するスタンド使い・ンドゥールは彼を「悪の救世主」と評している。
それまで肉親・部下・友人と誰に対しても気を許すことはなかったが、Part6の回想シーンで描かれたPart3以前のDIOは、エンリコ・プッチとしばらく共に生活しておりプッチには友情と尊敬を示している描写がある。本心からか「天国に行く方法」のためであったかは不明。後で描かれたためにPart3のDIOとは別人のように穏やかな性格をしている。
ロバート・E・O・スピードワゴンからは「生まれついての悪(ワル)」と評されるように、数年も世話になったジョースター卿に何の情も抱かず毒を盛るほどであるが、母への思慕の情はあった。酒に溺れるばかりで自堕落な父・ダリオに対しては母に苦労をかけて死なせたこともあって嫌悪しており、彼が死んだ際には墓標に向かって痰を吐いている。
Part3ではPart1の敗北の経験からか用心深くなり、より冷静沈着になる。だが終盤では好戦的な性格となりジョースター一行を圧倒した。金で雇った賞金稼ぎの他、その絶大なカリスマ性に惹かれて彼の元に集まったスタンド能力者を多数従え、自身の細胞である「肉の芽」(後述)を植え込むことで忠誠を誓わせていた。DIOの持つ「悪の魅力」に心服するスタンド使い・ンドゥールは彼を「悪の救世主」と評している。
それまで肉親・部下・友人と誰に対しても気を許すことはなかったが、Part6の回想シーンで描かれたPart3以前のDIOは、エンリコ・プッチとしばらく共に生活しておりプッチには友情と尊敬を示している描写がある。本心からか「天国に行く方法」のためであったかは不明。後で描かれたためにPart3のDIOとは別人のように穏やかな性格をしている。
劇中での活躍
Part1『ファントムブラッド』
1867年生まれ。14歳のとき父親のダリオが死亡したことで身寄りがなくなり、イギリスの貴族ジョースター家の養子となる。「世界一の金持ちになってやる」という決意のもと、手始めにジョースター家の財産乗っ取りを密かに企てる。計画の第一歩として、ジョースター家の正当な跡取り息子であるジョナサンを精神的に追い詰め堕落させるため、執拗な嫌がらせを繰り返す。しかしそれが逆にジョナサンを成長させるきっかけとなり、予想外の反撃をうけることとなる。
大学に通うようになってからは大学ラグビーで活躍する傍ら、法律の分野を首席で卒業する予定である(実際には卒業していない)など学業の面でも優秀であった。この頃にはジョナサンを堕落させる試みは諦めており、表向きだけ友人として付き合っていた。財産に関して法的に干渉する権利を得たのを機に、ジョージ・ジョースター卿を病死にみせかけ毒殺する計画に移る。しかし計画半ばで、「ディオの父親の死因である病の症状が現在のジョースター卿と酷似している」ことをジョナサンに気付かれてしまう。ディオの父親ダリオは病死ではなくディオの手で毒殺されたこと、同様の手口によりジョースター卿をも殺害しようとしていること、さらにはジョースター家の財産を乗っ取ろうとしていることが、全てジョナサンに悟られてしまった。そこで口封じのためジョナサンが研究していた石仮面を利用して彼を殺害しようと試みるが、その過程で石仮面に秘められた能力を発見する。しかし、毒殺の証拠を持ち帰ったジョナサンが通報した警官隊に包囲され、窮地に立たされてしまう。危機を脱するため決意したディオは人間をやめる旨を宣言して自ら石仮面を被り、ジョナサンをかばったジョースター卿を刺殺し仮面の能力を発現させる。不死身の吸血鬼となったディオは無比の身体能力や再生力など人間を超越した力を手に入れ、警官隊を惨殺、ジョースター邸を全焼させジョナサンにも重傷を負わせたが、彼の機転により強力な再生力が追いつかないほど全身を焼かれ、瀕死の重傷を負う。
ジョナサンに負わされた傷が治りきるまで一旦小村ウィンドナイツ・ロットに逃れ、ゾンビらを多数生成し世界征服を目論む。だが、修行により波紋法を身に付けたジョナサンらに突破され、彼との一騎撃ちとなる。波紋によって全身を溶かされ敗れるが、辛うじて首だけが助かり密かに生き延びる。
1889年2月7日、幼馴染のエリナと結婚し豪華客船で新婚旅行中だったジョナサンの前に再度姿を現し、瀕死の重傷を負わせる。そして、失った体の代わりにジョナサンの肉体を手に入れ再起を図るも、最後の力を振り絞ったジョナサンと相打ちとなり、二人もろとも客船の爆発に巻き込まれ、客船と共に沈没した。
大学に通うようになってからは大学ラグビーで活躍する傍ら、法律の分野を首席で卒業する予定である(実際には卒業していない)など学業の面でも優秀であった。この頃にはジョナサンを堕落させる試みは諦めており、表向きだけ友人として付き合っていた。財産に関して法的に干渉する権利を得たのを機に、ジョージ・ジョースター卿を病死にみせかけ毒殺する計画に移る。しかし計画半ばで、「ディオの父親の死因である病の症状が現在のジョースター卿と酷似している」ことをジョナサンに気付かれてしまう。ディオの父親ダリオは病死ではなくディオの手で毒殺されたこと、同様の手口によりジョースター卿をも殺害しようとしていること、さらにはジョースター家の財産を乗っ取ろうとしていることが、全てジョナサンに悟られてしまった。そこで口封じのためジョナサンが研究していた石仮面を利用して彼を殺害しようと試みるが、その過程で石仮面に秘められた能力を発見する。しかし、毒殺の証拠を持ち帰ったジョナサンが通報した警官隊に包囲され、窮地に立たされてしまう。危機を脱するため決意したディオは人間をやめる旨を宣言して自ら石仮面を被り、ジョナサンをかばったジョースター卿を刺殺し仮面の能力を発現させる。不死身の吸血鬼となったディオは無比の身体能力や再生力など人間を超越した力を手に入れ、警官隊を惨殺、ジョースター邸を全焼させジョナサンにも重傷を負わせたが、彼の機転により強力な再生力が追いつかないほど全身を焼かれ、瀕死の重傷を負う。
ジョナサンに負わされた傷が治りきるまで一旦小村ウィンドナイツ・ロットに逃れ、ゾンビらを多数生成し世界征服を目論む。だが、修行により波紋法を身に付けたジョナサンらに突破され、彼との一騎撃ちとなる。波紋によって全身を溶かされ敗れるが、辛うじて首だけが助かり密かに生き延びる。
1889年2月7日、幼馴染のエリナと結婚し豪華客船で新婚旅行中だったジョナサンの前に再度姿を現し、瀕死の重傷を負わせる。そして、失った体の代わりにジョナサンの肉体を手に入れ再起を図るも、最後の力を振り絞ったジョナサンと相打ちとなり、二人もろとも客船の爆発に巻き込まれ、客船と共に沈没した。
Part3『スターダストクルセイダース』
豪華客船の爆発で死亡したかに思われていたが、沈没する直前にジョナサンの遺体を斬首し、首から下を奪い取ることに成功、密かに用意していた棺桶型シェルターに避難し眠りについていた。100年後(正確には96年後の1985年)、トレジャーハンターにより海底からそのシェルターが引き上げられた事で長き眠りから目覚め、再び活動を始めた。エジプト・カイロのとある屋敷を拠点とし、途中知り合ったエンヤ婆の手によりスタンド「世界(ザ・ワールド)」に覚醒、再び世界を手にしようと配下を増やしていた。
100年後の1989年、自らの覚醒によってジョースターの血統である空条承太郎たちが自分の存在を知覚、倒しに来ることを予想したDIOは、配下のスタンド使い数十名を刺客として差し向ける。
エジプトでの決戦では自身のスタンド「ザ・ワールド」の時間停止能力を利用して花京院典明を殺害、波紋使いであるジョセフ・ジョースターも瀕死に追い込み(が、後にDIOの死体から輸血した為復活)、ジャン=ピエール・ポルナレフを戦闘不能にした。しかし、自身のスタンドと同じ時間停止能力に目覚めた承太郎との戦いは熾烈を極めた。DIOを欺くために心臓を停止させた承太郎に頭部を殴られ、回復のためジョセフの血を吸ってパワーアップ。だが、激昂した承太郎によって、自身の時間停止が終わるタイミングで時を止められたため形勢を逆転され、最後は「スタープラチナ」の攻撃をうけてスタンドごと本体であるDIO自身も破壊され敗北、死亡した。バラバラに砕かれたDIOの肉体は、日の出の光を浴びて灰となって消滅(後にPart6でプッチに自分の小指の骨を渡しており、遺体の一部が残っていたことが判明する)。しかしその絶大な影響力は、彼の死後も依然消えることはなかった。
100年後の1989年、自らの覚醒によってジョースターの血統である空条承太郎たちが自分の存在を知覚、倒しに来ることを予想したDIOは、配下のスタンド使い数十名を刺客として差し向ける。
エジプトでの決戦では自身のスタンド「ザ・ワールド」の時間停止能力を利用して花京院典明を殺害、波紋使いであるジョセフ・ジョースターも瀕死に追い込み(が、後にDIOの死体から輸血した為復活)、ジャン=ピエール・ポルナレフを戦闘不能にした。しかし、自身のスタンドと同じ時間停止能力に目覚めた承太郎との戦いは熾烈を極めた。DIOを欺くために心臓を停止させた承太郎に頭部を殴られ、回復のためジョセフの血を吸ってパワーアップ。だが、激昂した承太郎によって、自身の時間停止が終わるタイミングで時を止められたため形勢を逆転され、最後は「スタープラチナ」の攻撃をうけてスタンドごと本体であるDIO自身も破壊され敗北、死亡した。バラバラに砕かれたDIOの肉体は、日の出の光を浴びて灰となって消滅(後にPart6でプッチに自分の小指の骨を渡しており、遺体の一部が残っていたことが判明する)。しかしその絶大な影響力は、彼の死後も依然消えることはなかった。
Part4『ダイヤモンドは砕けない』
虹村形兆の回想の中で「親父に肉の芽を植えつけた人物」として登場。
Part5『黄金の風』 [編集]
主人公、ジョルノ・ジョバァーナはジョナサンの体を乗っ取ったDIOの息子。 シリーズ初期に、主人公ジョルノ・ジョバァーナが持っていた写真に写る形で登場する。
Part5『黄金の風』 [編集]
主人公、ジョルノ・ジョバァーナはジョナサンの体を乗っ取ったDIOの息子。 シリーズ初期に、主人公ジョルノ・ジョバァーナが持っていた写真に写る形で登場する。
Part6『ストーンオーシャン』
エンリコ・プッチ神父の回想でのみ登場。1987年、スタンド能力の素質がある者を探して旅をしていた途中で、修行時代のプッチ神父と知り合い二人は親友となる。DIOが自らの小指の骨を彼に渡すシーンが描かれた。回想シーンでは他にも、DIOはプッチの膝の上に足を置いたり、プッチと共に帆船模型の製作をしたり、本を読みながら語らいを楽しんだりと、これまでの尊大なキャラクターとは違った温和な一面を見せる。
プッチの人生を変えた張本人で、DIOは彼に「天国へ行く方法」を託すことになる。 また、ジョルノとは別に生ませた三人の息子、ウンガロ・リキエル・ヴェルサスが登場している。
プッチの人生を変えた張本人で、DIOは彼に「天国へ行く方法」を託すことになる。 また、ジョルノとは別に生ませた三人の息子、ウンガロ・リキエル・ヴェルサスが登場している。
Part7『スティール・ボール・ラン』
Part6のボスのスタンド「メイド・イン・ヘブン」にて生まれたパラレルの世界。イギリスの天才的騎手「ディエゴ・ブランドー」(通称ディオ)という人物が登場。外見や性格はDIOに極めて似ているが、スタンド能力は「スケアリー・モンスターズ」という恐竜を生み出すというスタンドを持つ明確な別人であり、DIOと直接の関連はなくストーリー中死亡する。しかし終盤「パラレルワールドの存在に自由に干渉できる」能力のスタンド、「D4C」によって別次元から連れてこられたディエゴは、人格は完全にスティール・ボール・ランのディエゴであったが、スタンドは第三部の「ザ・ワールド」を持ってこの世界に出現した。