いひ(楲)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 池や用水の堤などから水を引く所に設ける水門の一種。板で作った箱状のものを地中に埋め、戸を開閉して水勢を調節する仕掛け。ひのくちいり。和歌では「言ひ」に掛けて用いられる。 〔十巻本和名抄(934頃)〕
広辞苑 名詞 池水の流出を調節するために地中に埋めた箱形の(とい)いり 拾遺和歌集雑恋「ともかくも―はなたれよ」
大言海 名詞 〔楲ハ正字、㙎ハ俗字ナルコト明カナリ、其ハ、箋注倭名抄、一、池、楲附ノ條ニ、說文、楲、䙝器也、轉爲決塘水、見廣韻、決塘水之楲、俗從土作㙎、以別楲窬字、見玉篇、今本淮南子、从土者、蓋用是字、其作㙎、字形近而誤也、當此所 一レ 引改正、諸字書不㙎字、可其譌字、阮元經籍籑詁、引淮南子是文、附錄咸韻、不堿是㙎字之譌也、按、伊介乃以飛、見後撰集、或省言飛、武烈紀、塘楲、訓伊計乃比、今俗呼比乃久知、或呼以利者、蓋、以、飛之譌也、トアルヲ以テ辨フベシ〕
板ニテ箱ノ如ク作リ、地ニ埋メ置キ、水ヲ出シ納ルベキ所。イリ
倭名抄、一「淮南子云、決塘發楲、許愼云、楲、所以通陂竇、和名、以比」
拾遺集、十九、雜、戀「トモカクモ、いひハナタレヨ、(言ひ放つニカク)池水ノ、深サ淺サヲ、誰レカ知ルベキ」
後拾遺集、十八、雜、四「鳥モヰデ、幾代ヘヌラム、カツマタノ、池ニハいひノ、跡ダニモナシ」

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附箋:人工物 名詞

最終更新:2023年12月10日 16:40