きね(杵)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ( 「き(杵)」に、「はね」などと同じ「ね」の付いたもの )
① 臼の中に入れた穀物をついて、殻を除いたり、餠をついたりするのに用いる木製の道具。中細、打ち杵など数種ある。
新訳華厳経音義私記(794)「杵 昌与反 訓岐禰」
② 紋所の名。①をかたどったもの。丸に一つ杵、違い杵などがある。
③ ( 女性の性器を臼にたとえるのに対して ) 男性の性器をいう俗語。 滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)初「今の女の尻は去年までは柳で居たっけが、もう臼になったア。どふでも杵(キネ)にこづかれると見へる」
④ 「きねや(杵屋)[二]」の略。 雑俳・柳多留‐一四五(1837)「七種を娘は杵でたたいてる」
広辞苑 名詞 穀物などを臼に入れてつくのに用いる木製の具。中細。打杵。 〈倭名類聚鈔16〉
大言海 名詞 〔本言、きナリ、(其條ヲ見ヨ)ねハ、意ナク添フル語、前前條ノ語原ヲ見ヨ〕
本名、。穀ヲ臼ニ盛リテ、搗キ精ゲ、又ハ、粉ニシ、或ハ、餠ヲ搗キ作ルニ用ヰル具。 搗杵 (カチギネ)ト、()(ギネ)トアリ、搗杵ハ木造ニテ、柄ニ橫頭アリ、槌ニ似テ、大ナリ。又、からうすニ用ヰルハ、頭、柄、長大ニシテ、物ニ(ワタ)シテ、柄ヲ蹈ミテ搗ク。手杵ハ、棒ニシテ、中、(クビ)ル、中部ヲ握リテ、(スグ)ニ搗ク。其臼モ高クシテ、腹、(クビ)ルルヲ用ヰル。
字鏡「杵、舂也、支禰」
倭名抄、十六「杵、舂槌也、岐禰」

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附箋:名詞 物品

最終更新:2024年05月25日 20:54