さす(鎖)

日本国語大辞典
辞書 品詞 解説 例文 漢字
広辞苑 他動詞 (「刺す」と同源)戸口・錠・栓などを閉ざししめる。とざす 万葉集12「門たてて戸も―・したるを 何処 (いずく)ゆか妹が入り来て(いめ)に見えつる」
日葡辞書「センヲサス」
鎖す
大言海 他動詞 (サン)ヲ刺しテ閉ヅル意(()ノ字音ト、和漢、暗合ス)日中行事(後醍醐天皇)「鬼ノ閒ヨリ入リテ、次第ニさし木ヲハヅシテ、格子ヲ明ク」〕
()トザスシメル
萬葉集、十一 廿二 「往カヌ()ヲ、()ムトカ夜モ、 門不閉 (カドササズ)、アハレ 吾妹子 (ワギモコ)、待チツツアラム」
同、十三 三十一 (カド)()テテ、戶モ()しタルヲ、 何處 (イヅク)ユカ、妹ガ入リ來テ、夢ニ見エツル」
源、三、空蟬「此入リツル格子ハ、マダささネバ、(ヒマ)見ユルニ因リテ」
動詞活用表
未然形 ささ ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形 さし たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 さす べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 さす も、かも、こと、とき
已然形 させ ども
命令形 させ

日国は同じ見出し語の扱い。「さす(刺)」を参照。

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附箋:他動詞 四段

最終更新:2024年09月07日 19:25