さる(去(他動詞))

日本国語大辞典
広辞苑
辞書 品詞 解説 例文 漢字
大言海 他動詞 〔字典「去、(スツル)也」ノ意ヨリ、他動ノ語トナリシナルベシ〕
(一) (ノゾ) 退 ()クル。除去
榮花物語、十二、玉村菊「御 物怪 (モノノケ)、云云、コレ、去りヌレバ、搔キサマシ、音モセズ」
「不淨ヲさる」垢ヲさる」毒ヲさる」
(二)逐ヒ()ル。離緣ス。離別ス。( 七去 (シチキヨ)ノ條ヲ參見セヨ) 拾遺集、十四、戀、四「くにもちガ娘ヲ、ともみつ、(マカ)リさりテ後、云云」
宇治拾遺集、四、第七條「本ノ()ヲバさりツツ、若ク、(カタチ)好キ女ニ思ヒツキテ、ソレヲ妻ニテ、云云」
同卷、同條「()キ裝束着タル女ノ居タルヲ見ケレバ、我ガさりニシ、舊キ妻ナリケリ」
動詞活用表
未然形 さら ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形 さり たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 さる べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 さる も、かも、こと、とき
已然形 され ども
命令形 され

日国と広辞苑は同じ見出し語の扱い。日国は「さる(去(自動詞ロ))」、広辞苑は「さる(避)」を参照。

検索用附箋:他動詞四段

附箋:他動詞 四段

最終更新:2024年10月05日 18:16