せし

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 形容詞 せまい。窮屈である。せばし。多く、複合語「ところせし」、あるいは「…もせに」の形で用いる。→せ(狭)ところせし
[語誌]上代では「迫門(せと)」〔万葉‐三八七一〕のような熟語や「山も世(せ)に咲ける馬酔木」〔万葉‐一四二八〕のように「…もせに」の形で用いられるセが見られるだけで、形容詞セシは成立していなかったと思われる。「せまる(迫)」「せむ(攻)」「せく(塞)」などの動詞はこのセからの派生とされるが、形容詞セシも、後世、このセから派生したものであろう。ただし、上代から存在し広く使用された類義語「せばし」と競合したためか、「ところせし」の形で見られるにすぎない。
広辞苑 形容詞 せまい。窮屈である。 源氏物語明石「御車はになく作りたれど所―・しとて」 狭し
大言海 形容詞 ()しノ轉、うるせし、いぶせしノせしモ、同語〕
セマシセバシサシ
名義抄「陜、セキ、セバシ」
源、一、桐壺 廿九 頓食 (トンジキ)、祿ノ唐櫃ドモナド、所せきマデ」

検索用附箋:形容詞ク活用

附箋:ク活用 形容詞

最終更新:2024年12月01日 17:27