たび(度)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① ある動作の行なわれる、またはある状態にある、その時。おり 百法顕幽抄平安中期点(900頃)「前の度(タヒ)には、衆多の弟子有りき」
② 回数。度数。 源氏物語(1001‐14頃)東屋「この道を行きかふたび、かさなるを思ふにそこはかとなく物あはれなるかな」
③ ( 連体修飾語を受けて ) その時ごと。その時はいつも。たびごと。 平家物語(13C前)四「おもひやれ君が面かげたつ浪のよせくるたびにぬるるたもとを」
接尾辞 数を表わす語について度数を表わすのに用いる。 万葉集(8C後)二〇・四三七九「白波の寄そる浜辺に別れなばいとも術(すべ)なみ八(や)多妣(タビ)袖振る」
こゝろ(1914)〈夏目漱石〉中「心細さうな父の態度と言葉とを、幾度(いくタビ)か繰り返し眺めた」
広辞苑 名詞 とき。折。際。 竹取物語「この―はいかでかいなび申さむ」
②度数。回数。また、数などの下に付けて回数を示す。 万葉集20「八―袖振る」
③(「―に」の形で)…するごとに。 「会う―に小遣いをくれる」
大言海 名詞 (タミ)ノ轉。 ()ノ條ヲ見ヨ〕
一事ヲ數數ナシ、一處ヲ數數メグルコト。ヲリトキ()
萬葉集、廿 三十七 長歌「ヲカノ崎、イタムル每ニ、ヨロヅ多比、カヘリ見シツツ」
古今集、九、羇旅「コノたびハ、ヌサモ取リアヘズ、手向山、紅葉ノ錦、神ノマニマニ」
新千載集、十五、戀、五「イカニセム、阿漕ガ浦ノ、怨ミテモ、たび重レバ、變ル契ヲ」
風流志道軒傳(風來山人)一「立カハリ入リカヘテ出ルたびニ、酒肴ノ數數、善盡シ美盡シ」

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最終更新:2025年02月08日 17:21