ね(子)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 十二支の一つで、その第一番目。ねずみ ※拾遺(1005‐07頃か)物名・四二九「ね うし とら う たつ み ひと夜ねてうしとらこそは思ひけめうきなたつみぞわびしかりける〈よみ人しらず〉」
② ①を年月日・方角・時刻に配して、その呼び名とするもの。
(イ) ①にあたる年や日。
※万葉(8C後)二〇・四四九三「初春の初禰(ネ)の今日のたまばはき手にとるからにゆらく玉の緒」
(ロ) 北の方角。北。 〔色葉字類抄(1177‐81)〕
※浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)九「昼日に星顕はる、方角に寄て吉凶有。今見る所は北方子(ネ)の方」
(ハ) 現在の午前零時頃。また、その前後二時間。一説に、その後二時間。子の刻。子の時。 ※枕(10C終)二九〇「時丑三つ、ね四つなど、はるかなる声にいひて」
(ニ) (北斗七星の柄が初昏に子(ね)の方向をさす月の意から) 陰暦一一月の異称。《季・冬》 ※俳諧・滑稽雑談(1713)一一月「又十一月は子月なる故に、子の日を用る事は其子細ある事なり」
広辞苑 名詞 ①十二支の第1番目に位するもの。動物では(ねずみ)に当てる。
②方角の名で、北。
③昔の時刻の名で、真夜中の12時頃。また、およそ午後11時から午前1時のあいだの時刻。子の刻。
大言海 名詞 ()ノ義〕
(一){干支 (エト)ノ名。其條ヲ見ヨ。
萬葉集、廿 五十八 「初春ノ、波都禰ノ今日ノ、玉箒、手ニトルカラニ、ユラグタマノヲ」
(二){ (トキ)ノ名。其條ヲ見ヨ。 枕草子、十一、百四十五段「イミジウサムキニ、夜半バカリナドニ、コホコホトコホメキ、クツスリキテ、ツル打チナラシテ、ナンケノナニガシ、時ウシミツ、ねヨツナド、ハルカナルコヱニイヒテ」
(三)方角ノ名。北ノ方。えと(干支)ノ條ヲ見ヨ。

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最終更新:2024年10月19日 21:21