とを(十)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 数の一〇。また、年齢の一〇歳。→と(十) 催馬楽(7C後‐8C)挿櫛「挿櫛(さしぐし)は 多宇(タウ)まり七つ ありしかど」
源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀「とおにあまりぬる人はひひなあそびはいみ侍ものを」
② 物の数を、声に出して順に唱えながら数えるときの一〇。と。 伊勢物語(10C前)一六「手を折りてあひ見し事をかぞふればとおといひつつ四つは経にけり」
[補注]名詞・助数詞に直接つくときは「と」となるのが普通だが、「とお」の形がついた例として平安時代に「とおつら(十列)」がある。
広辞苑 名詞 数の名。じゅう。
大言海 数詞 〔をハ()ノ義、卽チ、一ヨリ九マデつト云ヒ、十ハ數ノ極ニテ、つ(箇)ノ(ヲハリ)ナレバ云フト〕
五ヲ二ツ合ハセタル數。(ジフ)。音便ニ、とう。又、と。
字類抄「十、トヲ」
景行紀、四十年十月「夜ニハ 九夜 (ココノヨ)、日ニハ 苫塢日 (トヲカ)ヲ」
續後紀、十五、承和十二年正月乙卯(八日)、尾張濱主歌「モモチマリ、止遠ノオキナノ」
催馬樂、插櫛「插櫛ハ、止宇(マリ)七ツ、アリシカド、タケクノジョウノ、朝ニトリ、ヨウサリトリ、トリシカバ、サシグシモナシヤ、サキンダチヤ」

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最終更新:2025年08月09日 16:54