どち(共)

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日本国語大辞典 名詞 動作・性質・状態などにおいて、互いに共通点を持っている人。名詞に直接ついて、接尾語的にも用いる。たがいに…である者。同じ仲間。どうし。どし。 日本書紀(720)神功元年三月・歌謡「槻弓(つくゆみ)に まり矢を副(たぐ)へ 貴人(うまひと)は 貴人奴知(ドチ)や 親友(いとこ)はも 親友奴池(ドチ) いざ闘(あ)はな我は」
土左日記(935頃)承平五年一月九日「見渡せば松の末(うれ)ごとにすむ鶴は千代のどちとぞ思ふべらなる」
広辞苑 名詞 仲間。友だち。 土佐日記「松のうれごとに住む鶴は千代の―とぞ思ふべらなる」
接尾辞 同類のものをまとめていう。たちども。どうし。 神功紀「 貴人 (うまひと)は貴人―や、 親友 (いとこ)はも親友―」
大言海 接尾辞 互ニ同類ナルヲ云フ語。ドシ。ドウシ。(ツレ)。ナカマ。 源、三、空蟬「女どち、ノドヤカナル夕闇ノ、道タドタドシゲナルマギレニ」
同、四、夕顏 三十二 「イヅレモイヅレモ若キどちニテ、イハムカタモナケレド」
六帖、四「ハヲ惜ミ、草ノ枕ハ、セバク共、思ハムどちノ、旅ハヘヌベシ」
萬葉集、五 十五 「梅ノ花、今サカリナリ、思フどち、カザシニシテナ、イマ盛リナリ」
同、八 四十四 「黃葉ノ、過ギマク惜ミ、思フ 人共 (ドチ)、遊ブ今夜ハ、アケズモ有ラヌカ」
同、十二 廿七 「鴨スラモ、オノガ 配偶共 (ツマドチ) 求食 (アサリ)シテ、オクルル(ホド)ニ、戀フト云フモノヲ」
同、十七 廿六 長歌「春花ノ、咲ケル盛リニ、思フ度知、手折リカザサズ」
神功紀、元年三月「 貴人 (ウマビト)ハ、貴人奴知ヤ、 伊徒姑 (イトコ)ハ、伊徒姑 奴池 (ドチ)
「男」友」

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最終更新:2025年08月24日 15:34