なま(生(名詞))

日本国語大辞典
辞書 品詞 解説 例文 漢字
広辞苑 名詞 ①動植物を採取したままで、煮たり、焼いたり、乾かしたりしないもの。また、その状態。 日本永代蔵6「塩鯛・干鯛も昔は―なれば」。
「肉を―で食べる」「―の野菜」
②材料に手を加えないこと。作為をほどこさないこと。 「―の声」
③録音・録画などでなく、直接に視聴すること。
④技術が未熟なこと。完全でないこと。 「職人としての腕が―だ」
⑤生意気の略。 「―をいうな」
⑥現金。げんなま。
⑦生ビールの略。
副詞 なんとなく。どことなく。 源氏物語蓬生「―、物のゆゑ知らんと思へる人、さるもの要じて」。
今昔物語集27「此の男も―(かしら)痛く成りて」
接頭辞 ①名詞に冠して、未熟、不十分、世馴れない、手を加えずそのまま、などの意を表す。 「― 兵法 (びょうほう)」「―侍」「―女房」「―放送」
②用言に冠して、すこし、どことなく、などの意を表す。 「―おそろし」「―白い」「―暖かい」
③動詞の連用形から転じた名詞に冠して、中途半端で不十分である意を表す。 「―乾き」―かじり」
大言海 名詞 生儘 (ナリママ)ノ略〕
(一)動物、植物ノ、煮ズ、燒カズ、乾サズシテ、ソノママナルモノ。又、物ノ未ダ足ラヒ(トトノホ)ラザルコト。
日本永代藏(元祿、西鶴)六「鹽鯛、干鯛モ昔ハ生ナレバ、祝フ心ハ同ジコト」
「生ノ魚」生ノ玉子」生物」生木」生竹」
(二)品物ニ對シテ、金錢ノ稱。現金。 現生 (ゲンナマ)
(三)ぎうにく(牛肉)ノ異稱。
(四)なまぎき(生聞)ノ略。
(五)ハンカ。 (ナカ)半途 (ナカラ)
(六)ヤサシイコトデハナキコト。

又、「なま(生(接頭))」も参照。

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最終更新:2025年10月12日 13:26