え(助詞)

大言海
辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 助詞 〘間投助〙
① 中央語の「」に相当する上代東国方言。
※万葉(8C後)二〇・四三四〇「父母江(エ)斎ひて待たね筑紫なる水漬く白玉取りて来までに」
② 文中の呼び掛けの語、あるいは連用語に付き、また文末に用いて聞き手に働きかける。近世以後の用法。現在、京都女性語。 ※浄瑠璃・曾我会稽山(1718)四「もうわかれんす、其中ゑ」
※咄本・春袋(1777)吸物「何か小さなさかな。是は骨沢山のやうすと、こそと女郎に聞やした。『ソレカへ。生の白すぼしさ』」
広辞苑 助詞 ①間投助詞「」の上代東国方言。 万葉集20「父母―(いわ)ひて待たね」
②名詞などに付き呼びかけに用いる。 仮名文章娘節用「旦那さん―、あなたはさぞモウ御苦ろうでございませうが」
③文の終りに付き意味(陳述の意)を強める。近世、多く遊女・町娘などが用い、親しみの意を表す。 花暦八笑人「エエしやれるな―、邪魔になるは」

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最終更新:2023年09月15日 17:25