あた（咫）

辞書	品詞	解説	例文	漢字
日本国語大辞典	名詞	上代の尺度の一つ。親指と中指（一説に人さし指）とを広げた長さ。	※古事記（712）上「中枝(なかつえ)に八尺鏡〈八尺を訓みて八阿多(ヤアタ)と云ふ〉を取り繋(か)け」	咫・尺
広辞苑	名詞	上代の長さの単位。手のひらの下端から中指の先端までの長さ。一説に、親指と中指とを開いた長さ。	古事記上「 八尺 (やあた)」	咫・尺
大言海	名詞	〔あハ、 開 (ア)くノ語根、 開 (アケ) 手 (タ)ノ義、（ 朝 (アシタ)モ 明時 (アケシタ)、 東 (アヅマ)モ 明端 (アケツマ)ナリ） 手 (タ)ハ、 指 (ユビ)ナリ、（古事記、上 四十五 「自 二 我手俣 (　ガタナマタ) 一 久岐之 (クキシ)子也」神代紀、上 四十二 「自 二 指閒 (クマタ) 一 漏墮 (クキオチ)」） 咫 (シ)ノ字ハ、少ノ義ヲ借リテ用ヰシノミ、（咫、八寸也、ノ義ニハアラズ）太古、 尺度 (モノサシ)ナキ時ハ、スベテ、指、又ハ、手ニテ、物ノ長サヲ 度 (ハカ)レリ、き（寸）、さか（尺）、つか（握）、ひろ（尋）、ナド、皆然リ、後世、 一 (ヒト) 抱 (カカヘ)、十三 束三伏 (ゾクミツブセ)ナド云フモ同ジ、各條ヲ見ヨ、說文「 周制 (ノ)、寸、尺、咫、尋、皆以 二 人之體 一 爲 レ 法」何處モ、同ジ事ナリ〕 太古ノ 尺度 (サシ)ノ名。食指ト中指トヲ開キタル廣サナルベク、後ニ云フ、 二 (ニ) 寸 (スン)ホドナラム。此語、 七咫 (ナナアタ)、 八 (ヤ) 咫 (アタ)（約メテ 八咫 (ヤタ)）トアルノミ、（七、八ハ、凡ソノ數ヲ云ヘルナリ）其餘、物ニ見エズ。	古事記、上 廿五 「八尺鏡、訓 二 八尺 一 、云 二 八阿多 一 」（尺ハ、咫ノ省字） 神代紀、上 廿八 「 八咫鏡 (ヤタカカミ)」釋紀、七、延喜式公望私記「凡讀 レ 咫爲 二 阿多 一 者、手之義也」 神代紀、下 十 猿田彥神「鼻長 七咫 (ナナアタ)、背長七尺餘」 古事記、中（神武） 四 「 八咫 (ヤタ) 烏 (ガラス)」 萬葉集、十二 三十五 「 水咫 (ミヲ) 衝石 (ツクシ)」トアルハ、借字ナレド、水ノ深サヲ 度 (ハカ)ル意匠字ナリト云フ。 楚辭「知 レ 天咫」註「咫言 レ 少也、言 三 少知 二 天道 一 耳」	咫

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