あど(迎合)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 相手に調子を合わせて受け答えをし、あいづちをうつこと。→あどを打つ 〔日葡辞書(1603‐04)〕
※仮名草子・悔草(1647)中「人のいろかほ、気もつかず、あどにのっては過言のみ」
② (「アド」と書くことが多い) 能狂言で、狂言の脇師(わきし)をいう。主役であるオモあるいはシテの相手をする役。→オモシテ ※虎明本狂言・鍋八撥(室町末‐近世初)「あどはさきへいる、してはほうろくうちはりいり候」
③ 芸事などをともにするときの相手方。 ※洒落本・彌味草紙(1759)「中居たいこのわきまへもなきものをあどにして、れんがの会にててがらをとり」
広辞苑 名詞 ①相手の話に調子を合わせて応答すること。あいづちを打つこと。 〈日葡辞書〉 迎合
②(通例アドと書く)狂言でシテを助ける役。脇役。→仕手 (して)
大言海 名詞 〔あどもふ(率)ノ、あどナリ〕
人ノ語ニ、口ヲ合セテ 應答 (ウケコタヘ)ヲスルコト。(あど(ガタリ)ト云フ語モアリ)コレヲあどを打つ、又、あどうつト云フ。アヒヅチヲウツ。
大鏡、下、道長「今日ハ、タダ、殿ノ、メヅラシウ興アリゲニオボシテ、あどヲ()ウうたセタマフニ、囃サレタテマツリテ」
同、序「此侍ゾ、好ク聞カムト、あどうつメリシ」
拾玉集、一、百首述懷「サゾト言ハバ、マコトニサゾト、あどうちテ、()()ヤト云フ、人ダニモナシ」
字鏡 八十五 「誼議、此彼之心相知貌、阿止」サレド、天治字鏡、十二 廿三 ニハ「阿止久」トアリ。
迎合

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最終更新:2023年10月11日 22:05