あふ(敢(他動詞))

日本国語大辞典
広辞苑
辞書 品詞 解説 例文 漢字
大言海 他動詞 〔說文「敢、進(ミ ル)也」廣韻「(ヲカス)也」〕
()シオホスオシキル
萬葉集、三 四十 長歌「イザ 子等 (コドモ) 安倍 (アヘ)テ漕ギ出ム、 海面 (ニハ)(シヅ)ケシ」
同、十三 十五 長歌「我ガ()(ヨラ)ヲ、() 將敢 (アヘム)カモ」
名義抄「肯、アフ、アヘテ」敢、アヘテ」
源、二、帚木「心ノ內ニ思フコトヲモ、隱シあへズナム、(ムツ)レ聞エタマヒケル」
同、三十一、槇柱 十五 火取 (ヒトリ)ヲ取寄セテ、殿ノウシロニヨリテ、サト()カケタマフホド、人ノヤヤ見あふるホドモナウ、云云、細カナル灰ノ、目鼻ニモ入リテ」
同、五十、浮舟 廿五 ()(ツツ)ムベキ人目モ、エ憚リあふマジクナム」
榮花物語、三十八、松の下枝「 御簾 (ミス)、御几帳ナドモ、イツノホドニカ、()あへラレタリケム」
動詞活用表
未然形 あへ ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 あへ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 あふ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 あふる も、かも、こと、とき
已然形 あふれ ども
命令形 あへよ

日国と広辞苑は同じ見出し語の扱い。「あふ(敢(自動詞))」を参照。

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附箋:下二段 他動詞

最終更新:2025年02月23日 21:34