あま(天)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 (「あめ」の古形といわれる)
① ひろびろとした大空。日、月、星などが運行し、神々のいる天。あめ。→あまのあまつ
※書紀(720)推古二〇年正月・歌謡「やすみしし 我が大君の 隠ります 阿摩(アマ)の八十蔭(やそかげ) 出で立たす 御空(みそら)を見れば」
② 建物の天井。 ※八丈実記(1848‐55)方言「天井を あま」
③ かまどの上のほうの煙のかかる所。また、かまどの上に釣った棚。台所の上に作られた物置。 ※体源鈔(1512)六「あまと云物にさし上げてありければ、煤(すす)ばみたりけれども、聊(いささか)不損也」
語素 天に関する事物、また、高天原(たかまがはら)に関する事物に冠して用いる。「天雲」「天路(あまじ)」「天人(あまびと)」「天降(くだ)る」「天霧(ぎ)る」など。
[語誌](1)「あめ(天)」の母音交替形。アマ…、アマノ…、アマツ…などの形で複合語を作ることが多い。br;(2)「あま・あめ(天)」は天上・天空をさすが、類義語「そら(空)」は空中・虚空をさす。
(3)アマ・アメは平安朝ではほとんどが和歌の中に複合語として現われるにすぎず、代わってソラが一般に多く用いられるようになった。
広辞苑 名詞 (アメの古形)そら。てん。 万葉集15「―の白雲」
大言海 名詞 (アメ)ノ語原ヲ見ヨ〕
(アメ)ニ同ジ。
萬葉集、十八 三十三 長歌「足引ノ、山ノタヲリニ、コノ見ユル、安麻ノ白雲」
天雲 (アマグモ) 天人 (アマビト) 天降 (アマクダ)る」天翔る」天の原」天の河」

検索用附箋:名詞天文
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附箋:名詞 天文 語素

最終更新:2024年05月18日 21:24