●先週 自宅
つかさ「うん・・・うん。わかった。じゃあこなちゃんからも伝えておいてね~。じゃあ当日」
ガチャン
かがみ「あら、つかさ、みんなとどっか行くの?」
つかさ「ひゃう。お姉ちゃん! いつからそこに?」
かがみ「いつって今通りかかったとこだけど。それよりこなたたちとどっか行くの?」
つかさ「う、うん。卒業旅行でたこぶえランド行こうって…」
かがみ「へぇ。いいわねぇ。面白そう!! 私も中学ん時以来行ってないから…」
つかさ「ごめん! お姉ちゃん。今回はいつものメンツじゃなくてB組の子達だけで行こうってことになってるの」
かがみ「なんだ・・・そうなんだ。じゃ仕方ないか…」
●前夜 自宅
かがみ(あ、明日はつかさのクラスでディズーニランド行くって言ってた日か)
かがみ(こなたもみゆきも行くのか…むなしいな…。そうだ)
かがみ「もしもーし。おう、日下部。元気か~?」
かがみ「明日ヒマ? どっか行かない? 」
かがみ「うん。え? うん。そうなんだ……。わかった。じゃあまた今度誘うよ…」
かがみ「おうっす。峰岸明日どっか遊び行かないか?」
かがみ「え? そうか。 うん、わかった。いや、卒業してヒマだからさ。たまにはって…」
かがみ(なによ。こんな時に日下部も峰岸も用事があるって)
●当日7時 自宅
つかさ「行って来ま~す」
みき「行ってらっしゃい。帰り遅くなるなら連絡入れなさいよ」
ただお「あれ? 今日はかがみは一緒じゃないのか?」
かがみ「う、うん。今日はつかさは同じクラスの子達と行くんだって。私は私でこれから日下部たちと買い物行くことになってるし」
かがみ(はぁ。ホントは買い物行く予定もないし誰とも会う予定ないのに咄嗟に嘘言ってしまった。
ま、誰にも迷惑かからない嘘だからいいか。けど自分むなしくなっちゃった・・・)
●12:30昼食後 自宅
かがみ「じゃあ行って来ます。」
みき「行ってらっしゃい」
かがみ「帰り遅くなるかも知れないからその時は連絡するね」
みき「そうそう、あんた夜ご飯はどうするの?」
かがみ「え? まだわかんないけど。なんで? 」
みき「いのりもまつりも夜遅くなるし、つかさも食べてくるって連絡来たし、
私とお父さんも急遽近所の人たちと会合あるから夜はあんた一人なのよ。
おにぎりとか簡単なもので良ければ作っておくけど」
かがみ「あ、そうなんだ。じゃ、私もみんなと一緒に食べてくるよ」
●12:40 電車内
かがみ(あ~。結局どこ行こうかな?)
とりあえず定期券がまだ残っているから電車乗っていくか…
かがみ(と言っても粕壁で降りてもな…。このまま東京の方へ乗り越してみるか)
かがみ(1時か…つかさたちは今頃楽しんでいるのかな。いいわよ。今度もう一回いつものメンツで行こうって言ってやるから)
かがみ(ヒマだからメールでも送ってみるか…)
つかさ宛
『みんな楽しんでいる? あまりはしゃぎすぎて迷子にならないでね』
みゆき宛
『みんな楽しんでますか? B組の卒業旅行じゃなかったら私も一緒に行きたかったよ。今日は私もクラスの奴らと買い物だけど今度は私もたこぶえランド連れて行ってよ』
こなた宛
『何よ! 私を誘わないなんて。ってウソだよん。まぁたまたまこっちも日下部と峰岸と買い物行く約束してたし。 それよりメールなんか読んでないでもっと楽しんでみなさいよ!
あと、身長制限に引っ掛からないようにね。』
しかし三人からはいつになっても返信は来なかった。
かがみ(ま、それだけみんな夢中になっているってことか)
ふとサイフの中を覗くとこなたがバイトしているコスプレ喫茶の割引券があった。
有効期限は今日までだった。
かがみ(秋葉原か…)
●14:00 秋葉原
かがみ(平日の秋葉原ってこんな閑散としているんだ。いや閑散としているんじゃなくてサラリーマンが多いのか)
かがみ(とりあえず買い物してくるって言っちゃったから何か本でも買いに行くか)
かがみ(ちょっと疲れたな…。そうだ。こなたがバイトしてる喫茶店でお茶でもしよう)
●15:00 こなたがバイトしているコスプレ喫茶
長門店員「いらっしい」
かがみ「こんにちは…」
長門店員「あれ? 確か泉さんの…」
かがみ「あら! 覚えていてくれたの? 嬉しいわ」
かがみ「でね、そんなわけなのよ~」
長門店員「ふふ。かがみさんて結構、楽しい方、だったんですね」
かがみ「あ、あらごめんなさい。うるさ過ぎたかしら」
長門店員「いえ。泉さんが先日連れて来た双子の姉はいつもツンツンして怒ってばかりで何かとうるさいって」
かがみ「こなたのやつ~。わ、わたしホントはフツーの人だから。あ、それよりももう閉店だっけ」
長門店員「はい。お越しいただいて30分しか経ってなくて申し訳ないですが…。
あとは夜の部が6時から11時までとなりますが、あいにく今日は貸切りパーティになっています」
かがみ「いや、今日はもう帰るわ。また来るわよ」
●16:00 日比谷線秋葉原駅
かがみ(なんか今日はじめてお喋りらしいお喋りをしたわ。っていうか久しぶりだな、あんな喋ったの。)
かがみ(ま、ちょうどいいや。ラッシュ始まる前に帰ろう。買ってきたラノベでも読みながら)
●17:20 久喜駅到着手前
かがみ(ふぁ~っ…。気付いたら全部読み終えちゃったよ。ってもうすぐ久喜か。乗り換えないと。)
かがみ(そういえば、昼に送ったメール返信来ているかな?)
かがみ(あれ? ない! 携帯電話がない! おかしいな? バッグに…)
●17:25 久喜駅公衆電話
失くした自分の携帯電話に掛けてみる。
トゥルルルルルル トゥルルルルルル…
かがみ(誰か拾ってくれて交番に届けてくれてたら嬉しいんだけど…)
ガチャ
かがみ「!!」
『もしもし』
かがみ「すいません、その電話、私が落とした…」
『かがみさんでしょ。』
かがみ「えっ?」
『秋葉原の○○の長門です。うちに忘れて行ったんですよ』
かがみ「あ~よかった!! でもどうしよう。いいや、今から取りに戻ります! 7時頃には着きますから。あ、でも今日は貸切のパーティーがあるんだっけ?」
『荷物引き渡すだけですから構いませんよ。お待ちしていますから表からお入り下さい』
●18時40 再び秋葉原
かがみ(ハァハァっっ)
かがみ(なんてドジなんだろう)
●18:45 再びコスプレ喫茶
お店の前に着いたかがみ。少し深呼吸して乱れた息を整えた。
店の中から楽しげな声が聞こえてくる。
かがみ(そうか、パーティーやっているんだっけ)
かがみ(でも、表から入っていいって言ってたし…。仕方ない。サッと入ってサッと出て行くか)
かがみ「こんばん !!!!!!!!!」
ドアを開けた瞬間、かがみが凍りついた。
つかさ「あはははは。着信履歴が一週間でお母さんしかないよ。」
こなた「発信履歴は多いねえ。でもほとんどが私やみゆきさんだ~。あ、昨日日下部さんと峰岸さんに掛けてる」
みさお「そういや、どっか行こうって電話来たな」
こなた「で、かがみんとどっか行ったの?」
みさお「ぎゃははは。何いってんだってヴァ。今日はお前らとたこぶえランド一緒に行ってたじゃないかヨ」
つかさ「でもこなちゃんとこに来たメール見てよ! 今、日下部さんと峰岸さんと買い物してるって」
みゆき「あら、私のとこにも来ましたよ」
みさお「おいおい、それはどこの日下部さんと、峰岸さんだ?」
みんな「ぎゃはははは」
かがみ「な、、な、、、!?」
かがみ(こなた、みゆき、つかさ、、、それに日下部に、峰岸、ゆたかちゃんまで・・・!)
ゆたか「あれ? かがみさんじゃないですか」
かがみ「お、オッス…。みんな、どうしたの? 今日はたこぶえランド行ったんじゃ…」
こなた「行ったよ。ここにいるみんなでさ。今から打ち上げするんだ」
かがみ「えっ・・・? だってB組の人達だけで」
ゆたか「あはは。かがみさんさぁ、」
かがみ「?」
ゆたか「いい加減に気付いたらどうですか? 」
あやの「っていうか、ひぃちゃんもう気付いているんでしょ」
かがみ「うっっ…うっっ…」
こなた「ほら、携帯返すよ。今日一緒に買い物付き合ってくれた日下部さんと峰岸さんによろしくね」
皆「ひひひひひ」
『たこぶえランド』一旦おわり
最終更新:2008年09月21日 21:52