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風邪をひいた

朝、目が覚めると喉はカラカラに渇き
全身を倦怠感が包んでいた
時刻は8時ちょうど
いまから準備すればなんとか学校には間に合うはずだ
熱はない
高校時代までの私なら間違いなく登校していただろう
だが今の私は行かない
「仕方ないもんね、風邪なんだから…」
自分に言い訳をする理由なんてないが
誰かに形だけでも許しをえないといけない気がした
自分の精神安定のために


再びベッドに横になり、読みかけのラノベに手をつける
ヒリヒリする喉と倦怠感が相まって
中身などまったく頭に入ってこない
「なにか飲むもの…」
冷蔵庫に行くのすら億劫だが
喉の渇きには勝てない

ノロノロとドアを開けた
だが冷蔵庫の中には使いかけのドレッシングとマーガリンがあるだけで
喉を潤すものなどなにもなかった
仕方ないので水道水を飲んだ
ぬるくてドロリとした水は喉には吸い込まれず、そのまま胃に落ちていった

胃に水が届くと、急に胃酸がでてきて胸焼けがした
だか食べるものすらなにもない
「寝ちゃえばいのよ、寝ちゃえば」
そのままベッドに倒れ込むと目を閉じた


だが睡魔は一向にやってこない
鼻が詰まりだしとても息苦しい
仕方ないので携帯で2chを見る
暇潰しにはなるがすぐに頭から消えていきそうなことをつらつらと読みすすめる
途中、携帯の上のほうにメールが来たというマークがつくので
そのたびに画面を戻して確認するが
業者からのメールだった
私の受信箱には同じ業者のメールが沢山貯まっている
受信拒否をしていたころもあったが
それではまったくメールが来なくなるのでやめた
メールが来なくなると携帯を持つ意味がなくなる気がしたから

大学の誰からも心配するメールはこない
もはや居ないことのほうが多いからだろう
いや、心配とは友達にするものだ…
大学が始まったころは積極的に自分からメールしたものだったが
どれだけ長文を送っても1~2行の返事しか返ってこないとわかると
怖くなり誰にもメールを送れなくなった
結果、風邪を引いて苦しんでいても
誰にも知らせることのできない自分ができた
2chを見るのも飽きたが眠ることもできない
布団の中の温度だけが上がり
ここからも追い出されていくような気がした

胃はずっと空腹を打ったえていたが起き上がることもしない
ただただこのまま消えてなくなりたかった
時折、高校時代の友達が見舞いに来てくれたことが頭に浮かんできそうになったが
それだけは全力で抵抗した


いつのまにかお昼を過ぎ、西日が差し込むようになってきた

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最終更新:2008年10月26日 10:53
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