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黄昏の街を背に

by保育園児(東京都)


ガタンゴトン・・・
街の明かりが妙に眩しい
そうか、もうすぐクリスマスなんだな

往来でいちゃつくカップルたちに腹立たしい気持ちも覚えるのもこれで何回目だろうか

最近は高校のときのことばかり考えてしまう
あの時は4人一緒で楽しかったのに、どこでどう間違えたのだろうか?
弁護士になるのがこんなに大変だなんて知らなかった
気がつけばもう26歳・・・
同い年のつかさはもう2児の母なのに、私はまだ司法試験の勉強を続けてる
電車の窓ガラスに映る顔に自分の顔には生気の欠片もなかった
化粧もせずに外に出るのに慣れたのはいつぐらいからだったろうか?
同窓会に行くのが嫌になったのはいつごろだったろうか?


あっという間に過ぎた大学生活の全てを私は勉強に費やした
だけどその結果がこれ
彼氏もできず友達らしい友達もできずに気がつけばこんな年になってた
机に座って勉強していれば、その瞬間だけ気を紛らわせることができたけれど
街に出れば否応なしに現実を見なきゃいけない

帰省して久しぶりに会ったこなたは結婚の話をしていた
ああ素晴らしいかな、自分が心配をしていたあの娘は立派に人生の伴侶を見つけて
幸せになろうとしているのだ




つかさ「あ、もしもしおねーちゃん?」
かがみ「どうしたのつかさ・・・。いきなり電話なんかかけて来て」
つかさ「えっとねー、ゆきちゃんが久しぶりの休み取れたから、みんなで飲みにでもいかないって話になったんだけどさー」
つかさ「ゆきちゃんがお医者さんになってから会うのって何だかんだで初めてなんだよね。こなちゃんの予定も聞いたら大丈夫だったんだけど
     おねーちゃんは今週の週末は大丈夫?」
かがみ「あ・・・、今週の週末ね・・・。ちょっと厳しいけどなんとかしてみる」
つかさ「もしかして予定あったー?ごめんねー」
かがみ「いいよ気にしなくて。久しぶりにみんなで会える機会だしね」
つかさ「じゃあ、お店とか決めたらあとで連絡するね!あ、赤ちゃんが泣き出しちゃった!ごめんねお姉ちゃん」
かがみ「いいから早く面倒見てあげなー」

そう言って私は電話を切った。
嘘だ。本当は週末に予定なんかない。予備校と家の往復の毎日。
ずっとずっと机にしがみ付いて勉強する毎日なのだ。人に言える予定なんて・・・。

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最終更新:2007年08月27日 17:09
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