by図書館族(アラバマ州)
女学生A:ねーあの子いつも一人じゃない?
女学生B:あの人同じ学部の柊さんだよ。知らなかった?
女学生A:え?ホント!?全然知らなかった~
女学生B:まああんまり喋らないしねー
女学生C:そんなことよりさー…
私はいつも大学で一人だ
少し離れた場所で女学生達が何か話しているが私の知った事ではない
私はBランク私立の経済学部に入った
本当は弁護士になるため法学部に入るつもりだったのだが高校に居るとき受験勉強に特に必死にならなかった為落ちてしまった
家族や友達は同情してきたが私は大してショックでは無かった
別にそこまで弁護士になりたいとは思っていなかったしそもそも大して勉強していなかったのだから
ー私がなりたいのは…
そんな事を考えながら電車に乗る
そして電車の中で私は眠りに堕ち、昔の夢を観た
ー高校二年の夏休み
私はこなたやみゆきと共に海へ行った
足はこなたの親戚のゆい姉さんの車
そして行く道で彼女は暴走した
峠でRx-7を華麗に抜き去ったのだ
つかさは目を回して気絶していたが私は内心カッコいいと思っていた
そして黒井先生達が迷子になっている間、私は密かにゆいさんに車の運転を教えて欲しいと頼んだ
無免許である私が警察にこんな事言うのもおかしいのだが彼女は私があの速度で目を回さず
ツッコミを入れる余裕があった事に何か感じたらしくその頼みを聞いてくれた
こなた達が着くまでの5時間私は基礎から色々教わった(ちなみにつかさは寝ていた)
最後の方は運転に関する基礎的な事ならほとんどマスターしていた
この時だ。私の人生が大きく変わったのは
私は高校3年の時、密かに運転免許を取った
小さい頃から預金していたお年玉を全額卸し免許取得のための費用に回した
道路交通法に関する試験も弁護士を目指していた為簡単に通った
実技もゆい姉さんの直接指導の時に基礎は極めていた為楽に通った
こうして高校在学中に私は免許を取得した
そして親やこなた達には内緒でゆい姉さんにドライビングテクニックを学びに行った
彼女は私を気に入ってくれたおかげで週末は峠に連れていってくれそこで練習させてくれた
そして高校を卒業する頃にはゆい姉さんが認めてくれる位の腕前になった
私は大学に入り車を購入する為バイトを始めた
生活費は実家からの仕送りがあるため稼ぐ必要はない
だから案外早く貯まった
それからどの車にすべきかゆいさんに相談しに行くと
彼女のコネで格安で良い車を手に入れてやると言われそれに甘えた
結果私は40万で色々とカスタマイズしてあるRx-7(FC3S)を手に入れた
ゆいさん曰く満足のいく仕上げらしい
そこで目が覚めた
気づくと目的の駅に着いている
家から最寄りの駅と言うわけではない
目的地は自分の車を納めてる月極駐車場
そこで自分の車を出す
ペイントは黒で控えめな装飾パイナル、ボンネットのGuns N' Rosesのマークがトレードマークだ
かがみ:…さて、今日も行くかな
こうして私は夜の街へ走り出す
綺麗な夜の都会
いくつもの街灯が前から後ろへと流れる
走りながらこの前実家に帰った時を思い出した
………私は年末に実家の手伝いをする為帰郷した
そこで久しぶりにつかさと会話したのだ
つかさ:それでね~、りゅうじくんがねー私を大切にしてくれるんだよ~
かがみ:へぇ、良かったわね
つかさ:りゅうじくんって走り屋でよく夜中にレースしてるの、それが凄くてね~この辺りじゃ一番強いんだって~。それで今度りゅうじくんが有名な相手に挑むんだって、お姉ちゃんも今度来てみる?
かがみ:いや、私はそーいうのはちょっと…
つかさ:あ、お姉ちゃんには裏の世界の話なんて解んないか(笑)
かがみ:あははは…まぁね
つかさ:お姉ちゃんも早く彼氏くらいつくりなよー
かがみ:別にそんなのいいわよ
つかさ:お姉ちゃんは頭が固いな~
そんな会話をしていた
家族には私が夜中にレースをしていることなんて内緒だ
勿論両親が反対するから
それに家族どころかこなた達にも話していない
隠す気は無いのだが話す気にもならないからだ
そんな事を考えているうちに目的地に着いた
渋谷にある、とある立体駐車場だ
駐車場の入り口に行くと顔なじみの警備員が話しかけてきた
警備員:おっ、柊!調子はどうだ?
かがみ:いつも通りね。通してちょうだい
警備員:なら絶好調だな、ほら
そして中へ入る
中は走り屋達のパーティー会場だった
様々な車が並んでいる
皆、各々が改造した自慢の愛車だ
駐車する場所に向かう途中、顔なじみ達が話しかけてる
レーサーA:おぅ、柊!
レーサーB:ようやく来たか
見物人A:やっぱお前の走りが一番だよ
レーサーC:あ、柊ぃ~。後で私の車見てくれよ
見物人B(女):柊さ~ん!こっち向いて~!
ここにくると私は落ち着く
ここが私の
居場所だからだ
大学でも実家でも無く、この立体駐車場が私の居場所なのだ
車を停めようとすると知らない三人の男が近寄ってきた
DQN1:ねぇ君良い車だね?少し話さない?
DQN2:オレが運転テクを教えるからさ~車も体も
DQN3:バカ!お前等誰にナンパしてんだよ
DQN2:は?イカしたRX-7に乗った可愛い子ちゃんだけど
DQN3:お前等知らないのかよ!このRX-7のボンネット観てみろ
DQN2:ボンネットぉ~?…え?
DQN1:まさか…お前、あの伝説の『シャープシューターゆい』の弟子と言われる…柊かがみぃ!?
かがみ:弟子って言い方はなんか違う気がするけど…私は柊かがみよ
DQN3:このバカ共が軽い口聞いてすいませんでした
DQN2:さっきのことは忘れてください
こうして男達は去っていった
かがみ:…小物ね
そんなことをつぶやきながら車から降りる
するとまた一人の男が近づいて来た
今度は顔なじみだ
白石:よぉ、柊!今日もバトるのか?また俺を儲けさせてくれよ
かがみ:私の勝ちに賭けるのは勝手だけど必ず儲かるなんて勘違いしないで欲しいわね
白石:負け無しのお前が何言ってるんだ!そうだ、今日はお前に挑戦者だ
かがみ:挑戦者?
白石:あぁ春日部辺りでは有名らしい。それで東京(こっち)に遠征しに来たらみたいだ。車はGT-R、既に2人も倒して「ここで一番強い奴を出せ」とか言ってる
かがみ:ふーん…その人はどれくらい強いの?
白石:そいつに負けたのは綾崎と山井だ
綾崎と山井は弱くは無い。むしろこの辺りでは中の上と言った中堅所だ
かがみ:少し手強そうね…とにかく会ってみようか
白石:ついでに言うとそいつの女が柊、お前の妹だ
かがみ:!
前につかさが恋人が走り屋だとは言っていたがまさかこんなところで出会うとは思わなかった
正直バレたくない
しかしここで帰れば私たちのシマは余所者に負けたと言うレッテルを張られることになる。ここの皆の為にもそれだけは避けたい
仕方なく私はつかさ達に会いにいった
りゅうじ:さっきの奴ら大したこと無かったな~、負けた後に「俺より強い奴が居る」とか言っちゃってさ負け犬の遠吠えだっつーの
つかさ:あははどんだけ~
白石:待たせたな
りゅうじ:その凄腕のレーサーとやらが来たのか?
白石:あぁ、凄腕だ
つかさ:あれ?お姉ちゃん?何でこんな所にいるの?あーそうかー前私が話したからお姉ちゃんも見に来たんだ~なんだかんだでお姉ちゃんも軽いね~あはは
りゅうじ:あんたがつかさの姉貴かよ。ま、俺の活躍観てけって。……でその凄腕レーサーは何処にいんだよ!
白石:ここだ
りゅうじ:は?
白石:お前の目の前だよ
りゅうじ:この女が?
かがみ:初めましてつかさの姉でこの辺りでは一応一番の柊かがみよ
つかさ:え……?お姉ちゃん…?何…言ってるの?
白石:俺は柊に20万賭ける
りゅうじ:ハッ上等だ!あとで払えないとか言って泣きつくなよ
かがみ:…さっさと始めましょう
………
見物人B:Redy?
見物人C:セット
白石:GO!
こうして私は今夜もレース
結果は言うまでもない
最終更新:2007年09月21日 11:07