by放校処分になりました(アラバマ州)
今年で二十一回目の誕生日。皆からはお祝いのメールを貰った。
だけど、皆それぞれ忙しくて私の部屋にくることは無い。
もう慣れっこになってしまった。でも今回は特別。
わざわざピエール・エルメでバースデーケーキを買ってきたんだ。
前から食べたかったんだ。これ位の贅沢はいいわよね。
ケーキを取り出しローソクに火を灯して、明かりを消す。一瞬目がぼやける。
頭がぼおっ、として意識が飛んだかのように思えた。
『・・ぇ・・・ゃん・・・・おねぇ・・ん・・・おねぇちゃん・・』
『つ、つかさ!どうしたの?どうしてここにいるの!?
こなたとみゆきまで!?』
『やだなーかがみん。かがみんとつかさの誕生日祝いにきたんだよ。
二十一歳おめでとう。あーでも、この歳になるとおめでとうも微妙かなー』
『かがみさん、つかささん、お誕生日おめでとうございます。
これは私からのプレゼントです』
『おねぇちゃん、開けてみようよー・・・わぁ、おそろいのイヤリングだー。
きれいだね。あっ、おねぇちゃんの方が似合うかなぁ』
『わぁお、かがみんきれいー、馬子にも衣装だね』
『ちょ、こなたー。全く・・あんたって・・』
『あー私からのプレゼントは・・・愛DA☆YO、ってことで二人に抱きつきー』
『ちょっと、くすぐったいわよーこなたぁ』
『こなちゃん、もうぎぶぎぶー』
『では、プレゼントも渡しましたし、皆で歌いましょうか』
『いいねー、じゃ、冒険でっしょ・・じゃないや、せぇのっ』
ハッピバースデー トゥーユー
ハッピバースデー トゥーユー
ハッピバースデー ディーア かがみんとつかさぁー
ハッピバースデー トゥーユー
- はっと我に返った。どうやら昔の思い出と今とがごっちゃになったらしい。
まだ私の体にこなたのぬくもりが残っている。
私は殆ど忘れかけていたイヤリングを取りにいった。高校生の頃みゆきに貰ったものだ。
イヤリングは昔の輝きのまま大切に保管されていた。イヤリングをつけて鏡の自分を見つめてみる。
私はこれから友達とうまくやっていけるのか?
弁護士になれるのか?
自分を好きになれるのか?
どれも真剣に見つめるのが恐くて目を逸らしていた。
いくら考えても答えが出ないのは分かってる。
それでも、それでも私は頑張りたい。
一生懸命頑張っているんだって、皆に認めてもらいたい。
私だって、私だって!
けど、穏やかな気持ちが体中を満たしていた。
そう、やって駄目だったら駄目でいいじゃない、後でいい思い出になるわよ。
思い出したようにケーキを食べた。
しょっぱかったけど、とてもおいしかった。
おわり
最終更新:2007年09月21日 16:29