超神は飛ぶ。遮るもののない空を飛ぶ。
彼が求めるのは、バトル。派手に自分が活躍できる舞台だ。そのため、彼はマーダーとなった。
人を見つければその瞬間バトルスタート、ガンダムファイト、レデイィィィゴォォーッ!の予定でぎゅんぎゅん飛ぶ。
「だれもいねぇえええええ!!」
が、人がいない。なぜならそのはず。彼は、ろくすっぽ地上を探さず、空で敵を探しているからだ。
若干二次スパな話題だが、Jアークの本来の持ち主ではないがJと同様、空がいい。
なぜなら、空で戦えば派手で目立つから!
それにうち(
スパロワ)みたいな空を飛ぶのデフォなロワはともかく、普通のロワなら飛べるのはある程度つわものが多い。
それこそ、テッカマンとかどこぞの魔法少女とか。
だから空を飛びまくっているが……当然飛んでるやつなんてそう多くない。
島渡しや島越えをやってる書き手もいるにはいたりするが……本州ど真ん中横断コースで飛ぶ超神とぶち当たる書き手はいなかった。
「俺はっ! 派手な! バトルが! したいんだああああ」
吠えるものの、空高くではその声も拡声器効果も発揮できず。
「って駄目だ、駄目だ! 一刻も早くバトルを! バトルをぉぉぉ!」
なんだかヤヴァい薬をうった人の禁断症状気味な動きをする超神。
その姿はまさしく変質者だったわけだが、幸い空の彼方のそれを見る人はいない。
それでもどうにかしようと飛びながら目を皿にする超神。そんな彼が大阪上空に差し掛かったころだった。
「ん? ありゃなんだ?」
なんか……戦闘機のようなものが飛び去っていくのが超神には見えた。
ロボ関係のロワ→戦闘機型マシンもある。なら戦闘機型マシンを支給品にされた参加者か?
どっちにしろ、多分、バトルができそうな対象には違いない。
それなら……
「さあ、楽しませてくれよ!」
エリート兵の名台詞を叫びながら飛行機が進む先に急行する超神。
しばらく飛びまわり、彼が発見したのは………
「…………なんじゃこの子」
なんと、戦闘機が超ロボット生命体の如くトランスフォームして少女になる姿だった。
しかもしばらく見てると、川岸まで泳いだ後気絶した。
さすが書き手ロワ、なんでもありだぜ!と叫びたくなるが、墜落で気絶というのはいただけない。
体力不足では派手バトルもすぐに終わってしまう。それでは目立てない。
なんとなく、そのまま見捨てるのも後味悪いので、気絶したその少女書き手のそばに超神は降りて立つ。
間近でじーっとその顔を眺めてみる。
長めの茶髪をツインテールに結わえた髪型。白いブラウスとチェック柄のミニスカート。整った顔……
どう見ても普通に美少女に分類されるレベルだ。
しかしここは書き手ロワ。さきほどのトランスフォームといい普通の少女のはずがない。
この子がもしも実はバトル好きで、目覚めてすぐ自分に襲いかかってきたらいいなあとか超神は思ったり。
彼はあくまで、ロワで派手に輝くことが目的だ。気絶してる参加者の首をかっ切るような真似はしない。
つーかしたら外道路線かステルス路線に乗ってしまいストレートに華のバトルで輝けないから。
「つーかどこのロワの子なんだろ……? うう、胸が痛い……」
恋? いいえ変です。
そんな話は置いておいて。
この痛みは、見捨てるという行為に対する心の痛みではなく、この子の側にいると物理的に胸が痛むということだ。
理由は、自分の体内にあるダイダルゲートが共鳴しまくってるため。
負の怨念などをくみ上げて力を振るうダイダルゲートがガンガン響き合うということは、
どう考えても怨念死霊の類かそれにいつも触れてる存在ということだ。
やっぱり書き手ロワ。どうにも普通じゃない。
しかし、ここを離れると、どうにもまた一人きりコースの気がする。
それはまずい。絶対にまずい。出会った人と離れるのは、危険だ。
ベストは、殺害or同行。つまり襲いかかられて返り討ちか、マーダーコンビ結成か……
どのみち、起きるのを待つほかない。
「おーい。起きろー」
頬をペチペチと叩くが、反応なし。
視線を若干下げると……水で濡れていろいろと透けて(ry
「うおおおおおおおおおお!!」
男として、ダイダルゲート持ちのユーゼフォンとしても、書き手ロワ参加者としても、彼の苦悩は続く。
【1日目 深夜/大阪市・淀川河川敷】
【
『超神』@スパロワ】
【状態】:健康、テンション高い
【装備】:なし
【持物】:基本支給品(水一本消費)、不明支給品1~3
【思考・行動】
基本思考:ゲームに乗って輝く。輝ければ正直なんでもいい。
1:目の前の子が起きるのを待つ。
2:人とはあまり離れたくない。
3:とりあえずマーダー
【備考】CPSの状態に関しては不明。
時系列順で読む
投下順で読む
最終更新:2009年05月24日 17:47