死の運命は理不尽に

声が響いていた。
「頼む、この放送を聞いた者達よ! 知らせてくれ、広く誰もが助かるように!」

魂の叫びが会場を震わせていた。
「埼玉だ! 旅の扉の一つは埼玉の教会内にある! 教会の悪魔という名の教会型の参加者の内側にだ!」

旅の扉の一つを皆に教え。
「今一度考えてみて欲しい! 生き延びたい理由も、殺したい理由も、諦めたい理由もあなた達にあるのは分かってる!」

問いかけ。
「それでも尚、俺は言おう」

語りかけ。
「死ぬな、殺すな、諦めるな!」

訴えた。
「所属するロワは違えども、書き手であるなら分かっているはずだ、俺達は一人じゃ意味がないということを!」

当然の事を。
「個別ルート? 過疎で俺一人? 完結済み? だから他の書き手は殺してもいい?」

当たり前の事を。
「そんなこと、あるわけがない! あなた達は書き手だ。だが、それと同時に読み手でもなかったか!?」

一人一人の胸に訴えた。
「自ロワのほかの書き手の作品を楽しみにしてはいなかったか?
 所属外のロワを読み、負けるものかと闘志を燃やしたことはないか?」

書き手としての。読み手としての。
「そうだ、そういうことだ! 誰かがいなくなる。それはそれだけでそういった可能性が減るということなんだ!
 だからもう一度言おう。死ぬな、殺すな、諦めるな!」

想いへと。
………………。

「こんにちは」
彼女が普通の名探偵達の前に現れたのは、その放送の直後の事だった。
桃色の髪の少女だ。
それに対し普通の名探偵は無駄に熱く挨拶を返し、喪失の物語は警戒し一歩下がり。
「おお、ナイスロリータ!? おまえもあの放送は聞いただろう。
 力を合わせよう、俺達も対主……」
遅れてきた後方支援は諸手を上げて歓迎した。
少女を愛する彼がそんな行動に出たのは当然の事だ。
「そしてさようなら」
次の瞬間、少女が振り上げた戦斧は遅れてきた後方支援の胴を切り裂いていた。

「ウギャー!?」
ウォーズマンっぽい悲鳴を上げて後方支援が地に伏した。
血相を変えた普通の名探偵が仲間を庇い少女の前に出る。
その手の中にあるミニ八卦炉が燃え盛り少女を牽制する。
「いきなり何をするんだぜ!?」
彼女の当然の問いに、少女は当然の答えを返した。
「私、マーダーですから」
対主催とマーダーの戦いが切って落とされた。
何の前情報も無く。
何の理由も無く。
全くの理不尽な襲撃によって。

     ◇ ◇ ◇

普通の名探偵は憤りを炎に変えて燃え上がっていた。
慌てて喪失の物語が遅れてきた後方支援を引きずり下がる。
普通の名探偵はそもそもミニ八卦炉など無しでも人体発火を起こし燃え盛る。
そこにミニ八卦炉が加われば何が起きるか火を見るより明らか、というより炎を見ていた。
猛々しい劫火が火の粉を散らし、周囲の草木を焦げ付かせていく。
夜闇が橙色に照らし出されていく。
「許せないんだぜ! よくも、私の仲間を!」
「会ってそう経っていないでしょうに仲間ですか。素晴らしい信頼関係です」
少女は蔑む様子も、讃える様子も無く淡々と評した。
ぐるんぐるんと片手で身の丈ほども有ろうかという斧を振り回し、構え直す。
その刃先が不気味に月明かりを照り返していた。

「名探偵、毒だよ。そいつの斧には毒が塗ってあるみたいだ」
「なんだって!?」
喪失の物語が背後から警告を発する。
切り裂かれた後方支援の断面に毒液が付着し、その身を冒していたのだ。
「それにウォーズマンの体を持つ後方支援をバッサリなんて相当な力だ、気をつけろ」
「解ってるんだぜ! それで、後方支援は!?」
「俺なら……大丈夫だ……っ」
遅れてきた後方支援が倒れ伏したまま、切れ切れの声で叫ぶ。
ウォーズマンは半分ロボット、半分超人の肉体を持ったロボ超人である。
出産で生まれたし、酒も飲めば血も出る。当然毒だって通用する。
それでもその肉体は不意打ちの毒斬撃を受けてなお後方支援の命を繋いでいた。
「だから気にせず……やるんだ、名探偵!」
「わ、分かったぜ後方支援!!」
その言葉を受けて今度こそ普通の名探偵は少女へと向き直る。
口から漏れるのは彼女が作中で昇華した名台詞。
「少数派による運命の打開! 見せてやるんだぜ!」
少女はその言葉に初めて表情を見せた。くすりと僅かな笑みを浮かべたのだ。
怪訝に思った名探偵が問いただす。
「何がおかしいんだぜ!?」
「いいえ、何も。ではどうぞ打ち破って見せてください」
少女の斧がぐるんと振り回される。
ぐるんぐるんと勢いを付け始める毒塗りの戦斧は恐るべき殺傷力を秘めていた。
まるで車輪の如く回る斧が、軸を歪めて踊りだす。

「この私、LSロワにおいてタロット“運命の輪”に対応する書き手。
 ――舞い踊る車輪《ダンシング・ホゥイール》を」

車輪が舞い踊った。

斬撃は速く、華麗で、重い。
円の動きとは流麗なる舞踏にして機能美に満ちた力の塊である。
独楽のように横薙ぎの斬撃が、車輪のように縦割りの斬撃が、幾重にも輪を重ねて襲い来る。

「私を甘く見るななんだぜ! 名探偵の拳を見せてやる! うおおおおおおおおおお!!」

劫と音を響かせて普通の名探偵の全身が炎に包まれる。
身に着けているものが特殊な防具でなければその姿は再び全裸となっていただろう。
その炎の拳が、嵐となって吹き荒れた。

斬撃と拳打が、衝撃と劫火がぶつかり合う。
弾けた。
炎と衝撃が荒れ狂う中で二人が更なる力をぶつける。
「マスタアァァァァァ・スパアアアアアアアアアアアアアアァク!!」
「空旋連転舞!」
名探偵のミニ八卦炉から放たれた極太のビームを、
カマイタチを巻き起こす程の爆風を纏った回転斬撃が吹き散らす。
弾けたビームが飛び散り周囲に更なる高熱を振舞った。
瞬く間に周囲の草原は火の海と代わり、陽炎が見渡す限りの光景を歪めていった。

舞い踊る車輪の斧を、普通の名探偵のミニ八卦炉が受け止める。
強力と劫火。互いの凶器がギリギリと鍔競り合った。
息をすれば肺の中から焼かれかねない焦熱地獄で、名探偵は訴えた。

「どうしてなんだぜ!? どうしておまえは殺し合いに乗ったんだ!」
「あなたは全ての行為に理由が有ると、そう考えているのですか?」
「当たり前だぜ! どんな悪党でも、どんな狂人でも、そこには理由が有るはずなんだぜ!」
「そう、それはその通りです。人には必ず理由が有る。理由を失った者ですら。
 ですがあなたは、その全てと分かり合えると思っているのですか?」
「それは判らないんだぜ! だけどやる前から諦めていちゃ始まらないんだぜ!」
「なるほど、至言です」

斧に篭められた力が増した。
爆炎と衝撃が再び二人を引き離す。
車輪は手の中の戦斧ディアボリックファング――テイルズロワ以外でも大暴れする
ぶるあああぁで有名な狂戦士愛用の斧を握り締めたまま、言った。
「では、少し話をしましょう。私達が拮抗した実力で互いに傷つくその前に」
「望むところなんだぜ!」
「単刀直入に聞きましょう。あなたは弱者を否定できますか?」
「出来るわけないんだぜ! それに戦えないからって弱者なんて間違ってるんだぜ」
「心が弱い者はどうです?」
「それでも想いは通じるはずだぜ。なら、必ず私の熱い言葉を届けてやるんだぜ」
「その心の弱さが強き者達を傷つけ殺めてしまうとしても?」
「誰の心の中にも強さは有るんだぜ。それを見つけられればきっと立ち上がれるんだぜ」
「そうですか。固い決意を持つ者以外には、何時か奇跡を起こせるかもしれませんね」
「起こせるかもしれないんじゃない。起こすんだぜ、私達の手で」
普通の名探偵は決然と言い放つ。
その瞳は熱く燃え盛り、不屈の意思と純然たる意思を胸に宿していた。
彼女は信じている。死を超えて繋がる絆の勝利を。
だから戦えるのだ。
「今度は私から質問なんだぜ。あんたはどうしてこんな事をしてるんだぜ?」
「秘密です」
「ず、ずるいんだぜ?! それじゃ……」
普通の名探偵は少し考え直して、言葉を放った。
その問いを聞いて、舞い踊る車輪の眉がぴくりと動いた。
「どうして舞い踊る車輪の斬撃には殺意が無いんだぜ?」
「……当れば致命の攻撃なら何度も放ったはずですが?」
「でも私は死んでないんだぜ。おまえも傷ついてないんだぜ」
「一歩踏み込めば死んでいましたね」
「おかげで私は必殺技を何度も封じられたんだぜ」
「それでも私が殺し合いに乗っていないと?」
「ああ、そうだぜ。舞い踊る車輪に、私を殺す気なんてないんだぜ」
「………………」
「どうしてこんな事をしてるんだぜ!? 殺し合いなんてみんなで打ち破るんだぜ!
 どんな絶望だってみんなで力を合わせれば超えられない物なんて無いんだぜ!!」
普通の名探偵はその熱血を言葉に乗せて叩きつける。
その言葉こそが彼女に対する最も強い武器だとでも言うように。
対する舞い踊る車輪は。

……小さな笑みを浮かべた。

「ええ、確かに私は今あなたを殺すつもりはありません」
「じゃあ……」
「私は、バトルで誰かを殺すつもりはありませんから」
奇妙な言葉に普通の名探偵は困惑する。
それはどういう意味なのか、と。
舞い踊る車輪は答えた。

「バトルで参加者を殺すなど時代遅れです」

「……え?」
困惑は更に拡大した。
理解できない言葉に意味を見出せず、首を傾げる。
車輪は補足した。
「教えてあげましょう。昼以降のロリショタロワイアルにおいて、力と力がぶつかり合い、
 拮抗した力の中でその意思の爆発と共に、『真っ当に』死ねた参加者は、
 私も携わったFLine大戦が最期と言っても良い」
「な……に……?」
衝撃を受ける。
ロリショタロワイアルは既に五十名以上の死者を出している中盤も後半のパロロワである。
それだけの死者を出しておきながら戦闘で殆ど死者が出ていないとでも言うのだろうか。
舞い踊る車輪は否定した。
「もちろん、戦いで出た死者が少ないわけではありません。
 私も誤解によるマーダーキラー同士のバトルで一人殺させている。
 しかしLSロワのバトルと殺し合いは、別れた。
 戦いで人は死ぬ。だけどバトルでは殺し合いにならない」
「バトルでは殺し合いにならない……?」
普通の名探偵は舞い踊る車輪の異様な言葉に呑まれている自分を感じていた。
同時に、もしも彼女の心を解く鍵が有るとすればここにしかないと考えた。
だから聞いた彼女の言葉は、災厄の塊だった。
「判りませんか? バトルとは力と力のぶつかり合いであり、意思と意思の爆発です。
 死者さえも勝者に傷を残し、互いに認め合って死んでいく。
 それは死の穢れを清めてしまう」
そして車輪は讃える。
死の美しさがそこに有る。死の醜さがそこに有る。
「まだどれだけだって生きられた。
 生きてさえいれば未来が有った。未来が有れば何だって出来た。
 命の価値は無限大。死ぬべき時など有りはしない!
 故に死は重く、美しいのです」
動揺する名探偵を尻目に舞い踊る車輪の言葉が場を支配していく。
生命讃歌。それは同時に死の讃歌でもあるのだと。
「だから私はあのFLineの大戦を最後に、バトルをやめた。
 ええ、私はバトル書き手です。LSロワにおいて貴重な。
 ですがそれを捨ててでも得られる物が有ると、私は知っていたのです」
普通の名探偵は気圧されながらも聞き返す。
一体、目の前にいるこの存在は。
「あんたは……結局、なんなんだぜ?」
何を目的に動いているのだろう。
舞い踊る車輪は、答えた。
「私はバトル書き手で、マーダーです。ただしバトルで誰かを殺すつもりは無い。
 『ディアボロス』はどこにでもいる。今回はそれを唆しに来ただけです」
普通の名探偵はその言葉をすぐには理解できず、困惑して。
しばらくしてハッとなり、振り返った。
舞い踊る車輪が、告げた。
「『少し、遅い』」
その通りだった。

そこに広がっていたのは喪失の物語が遅れてきた後方支援を撃ち殺す光景だった。

更に一瞬呆然となった普通の名探偵が再び気づいて振り返ろうとしたその背中を、
舞い踊る車輪の斬撃が深々と切り裂いていった。

「致命傷は与えておきましょう。
 助かっても構いませんが、数時間掛けて野垂れ死んでもらえれば幸いです」

普通の名探偵は焼け野原に倒れ伏した。
見る見るうちに流れ出る血が灰の山を赤く染めていった。

     ◇ ◇ ◇

遅れてきた後方支援と喪失の物語は、舞い踊る車輪の言葉を聞いていた。
聞いて、そして理解していた。
外道王たる喪失の物語だけでなく、遅れてきた後方支援までもが。
(そうだ、死は重い。こんなロワにおいてさえ)
後方支援は書いてきたからだ。死がもたらす悲劇を。
奉仕マーダーがよりによって奉仕対象を殺してしまう悲劇。
死を傷み死に憤るウォーズマン単体の繋ぎ。
大切な家族の死に錯乱して仲間を刺してしまう少女。
死は殺人が過ぎ去った後に残るそれだけでも一つの話として成立する。
死はあまりにも、重いのだ。
それを知るだけで生者の運命を捻じ曲げてしまう程に。
だが。
それと喪失の物語が自分に銃口を向けている事にはどういう繋がりが有るのだろうか?
「な、何をするつもりだ、喪失の物語?」
「何をするつもり、ねえ。君はもう一つの示唆には気づかなかったみたいだね」
「もう一つの、示唆……?」
後方支援は困惑する。
困惑する彼に喪失の物語は頷いて、答えを問いかけた。
「『毒塗りの斧』『私達が拮抗した実力で互いに傷つくその前に』
 『死者さえも勝者に傷を残し、互いに認め合って死んでいく』
 ヒントはここまで。じゃあ問題だ。
 このままいけば、僕は普通の名探偵が勝利すると踏んでいる。
 だけどその時、君と彼女はどうなっているだろうね?」
その、答えを。
舞い踊る車輪が告げた。
「『ディアボロス』はどこにでもいる。今回はそれを唆しに来ただけです」
喪失の物語が答えた。
「残念だよ。君達が足手まといにならなきゃ頑張ってやっていこうと思ってたのにさ」

S&Wの9mm弾が、車輪のつけた傷口から後方支援の体内に撃ち込まれた。
ウォーズマンの強固な外皮も、傷口から撃ち込まれた銃弾には意味を為さない。
抵抗しようとするが、何故か体が動かない。
一発、二発。
「喪……失……! おまえは……!!」
「僕はただ、生き残りたいだけさ」
三発。
それで遅れてきた後方支援は、動かなくなった。

     ◇ ◇ ◇

「さて、君は僕に何をさせたいのかな?
 こんなに遠まわしでリスクの大きな賭けをさせる位なんだ。
 それなりに面白い世界を見せてもらえると信じて良いだろう?」
喪失の物語は後方支援の支給品を回収すると、開口一番舞い踊る車輪に問いかけた。
もう答えなんて判っている様子で。
舞い踊る車輪は答えた。
「知れた事です。今の拡声器放送は、ラノロワの拡声器放送を彷彿させる物でした」
「おや、知っているのかい? あの拡声器放送を」
「LSロワ書き手にロリショタが関わる話を知らない者など居ません」

というのは流石に言い過ぎであるが、言った者勝ちである。
拡声器放送をしたダナティア自身は大人の女性だが、
その傍らにはショタと言えなくもない終少年が居たし、
何より拡声器放送はその中で明らかにロリであるシャナを助けていたし、
その直後にダナティアを殺したのは割とロリであるフリウだった。
条件は十分だ。
「拡声器放送直後に起きたあの大崩壊の始まり、Mercy四部作を書いたあなたは、
 あの放送と放送が示す場所に関わらなければならない」
「おいおい、今頃地獄絵図になっているだろう場所にかい?
 大体放送は見てのとおり、“僕が関わらなくたって終っている”じゃあないか?」
喪失の物語はにやにやと笑って答えた。
舞い踊る車輪がどうするかも判っていた。
「それでも、です。生か死か。あそこにあなたの運命が待っている」
「それは死しか無いんじゃあないかい?」
「あなたがあなたの運命、あなたの立ち位置を掴み取れなければその通りです」
「どうしても嫌だと言えば? ……ああ、そう。横暴だねえ」
斧を握り締める舞い踊る車輪におどけた調子で答える。
どうしても行かないと言えば、彼女は迷わず喪失の物語を切り捨てるだろう。
だが彼女に付き従って行くならば、少なくとも彼女は彼を手伝うだろう。
それを確信したから、答えた。
「判った判った、一緒に行くよ。殺されちゃあつまらないからね」
そうして二人は歩き出した。
歩きながら話し出す。
雑談のように。

それは例えば、彼らにとって何の価値も無いと置き捨てた者のこと。
「それで、普通の名探偵は置いていっていいのかな? まだ生きてるんだろう?」
「ええ、あのまま放っておけば死にますが、もしかしたら生き延びるかもしれません。
 それでも構いません。どうせ私の脅威にはならないでしょう」
「毒に加えて痺れ毒も効いていて自分では何も出来ないから、かい?」
「いいえ。あの様な熱血の類が私に最終的な勝利を収める事はありえないからです」
「しかし二種類の毒なんて悪辣だね」
「ええ。毒殺話を複数書いたせいか、刃に塗る毒限定で全セットという支給品ですから。
 私を卑怯と罵りますか?」
「まさか。卑怯だなんて成人男性が自分の都合が良い様に作った屁理屈じゃないか。
 自分の有利な正面からの力勝負が正々堂々なんだから笑っちゃうよね」
「そうですか。やはりあなたを招いて正解だったようです。私は力持ちですが」

それは例えば、戦いの最中に有った無駄話。
「で、あれはどのくらい本気だったのかな? LSロワでバトル死亡話は二流だなんてさ」
「三分の一くらいですね。
 ただ単に私達LSロワの書き手は、正面からの力勝負で死者を出すより、
 横から掻っ攫うように、あるいは悲劇で、何よりも惨劇で死者を出すのを好むだけです。
 対主催と積極的マーダーの拮抗した戦いの末に死者が出た作中時間最後の話という意味なら、
 本当にFLineのジーニアス対イリヤまで、百話以上遡る必要があります。
 ですがそこまで厳密に取らなければ、もう少し有るんですよ。
 何よりFLineは時間的に突出していましたから、話数順だともう少し後に前の時間で
 バトル死亡話が幾つか有ったりしますし。対主催対マーダーではありませんが」
「なんだいそりゃ、詐欺じゃないか」
「ええ。LSロワ書き手ですから」
「どちらにしろ君は積極的マーダーとして殺すつもりは無いってわけだ」
「バトルでなく一方的な蹂躙や不意打ちは有りですけどね。
 ですがそれも好みでないのは本当です。
 私はもっと悲劇的な死を与えたいですし、バトルになるほど拮抗すれば引くつもりです」
「それってつまりは慎重って事かな?」
「半分はそう捉えて貰っても構いませんよ?」

そんな事を話しながら、彼らは焼け野原となった草原を歩いていった。

【死亡 遅れてきた後方支援@kskロワ】

【一日目・黎明/岩手県】
【喪失の物語@ラノロワ】
【状態】健康、叩かれた頬が少し痛い
【装備】S&W M38(残弾沢山)@現実、核鉄「シルバースキン」@漫画ロワ
【道具】支給品一式、遅れてきた後方支援の不明支給品0~2(確認済)
【思考】基本:ロワを盛り上げる、手段は問わない(ただし自身の命は最優先)
1:放送元(東京)か、埼玉に向かう。
【備考】
※外見は折原臨也です
※特にこれといった能力はありませんが、頭は回ります
※ロワを愛するが故に、様々なロワの情報を知っています

【舞い踊る車輪@LSロワ】
【状態】健康
【装備】ディアボリックファング@テラカオスロワ、刃に塗る毒全ロワセット
【道具】支給品一式、不明支給品0~1
【思考】基本:バトルでは積極的に殺さないマーダー(本人談)
1:喪失の物語を連れて放送元(東京)か、埼玉に向かう。
【備考】
※外見はプレセア・コンバティールのようです
※ディアボリックファングにはダメージを受ける毒と麻痺毒が塗られています。
 出展は不明。多分RPG系。


少女は誓う。
殺された仲間の死を噛み締めながら。

少女は耐える。
全身を徐々に冒す毒の苦痛に。

少女は粘る。
全身を縛る毒の痺れに打ち勝とうと。

少女は諦めない。
運命を打ち破らんとする意思はまだ死んでいない。

「少数派による……運命の、打開を!!」

だがその体は死に向かっている。
痺れた体は動かない。
大きな傷から血は失われ。
毒は肉体を内から苛み続ける。

普通の名探偵は死の運命に呪縛されていた。

【一日目・黎明/岩手県】
【◆0RbUzIT0To 普通の名探偵@ニコロワ
【状態】背中に大きな切り傷、出血、毒、麻痺
【装備】キャスターのローブ@ギャルゲ2、ミニ八卦炉@LSロワ
【持物】なし
【思考】
  基本:熱血対主催として、ヘタレ対主催やステルスマーダーや発狂キャラを覚醒させて熱血展開をするんだぜ!
  1:少数派による運命の打開を!
  2:何時か、ラーメン鍋……
※今の外見はキャスターのローブを着た竜宮レナ
※魔力があるようです、どのくらいあるのかは不明
※もしかすると次に登場する時は死体かもしれません。

※岩手県市街地近くの草原が焼け野原になりました。

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「普通の対主催にしか興味ありません!」←お前が言うな 遅れてきた後方支援
「普通の対主催にしか興味ありません!」←お前が言うな 喪失の物語 ホイール・オブ・フォーチュン
舞い踊る車輪 ホイール・オブ・フォーチュン
「普通の対主催にしか興味ありません!」←お前が言うな 普通の名探偵 カラオケボイスの適当な設定と目的地

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最終更新:2009年05月06日 23:35
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