「…………」
暗闇の中でブレザーを纏った女子高生が1人佇んでいる。
その姿はまさにあらゆるパロロワに出場している長門有希そのものであった。
彼女の名前は凶兆の猫鍋…トリップ名は◆wC9C3Zbq2kである。
ニコロワ最初期からいた書き手であり対主催、マーダーなどいろんなスタンスのキャラを書く書き手。
序盤はバトルSSはあまり書かなかったがSS中にさりげなく鬱をばら撒き、YOKOZUNAvs暗黒長門のチート対決を書き上げた書き手である。
また彼女といえば猫駆除である。
猫鍋は最初に自分が置かれている状況の把握につとめる。
「奴らははKAKITEロワ3と言っていた。ということは参加者は全員KAKITE。
そしてNICOROWAKAKITEである自分がここにいるということは、私以外のNICOROWAシリーズのKAKITEも巻き込まれているに違いない。
ということはNICOROWAKAKITEのピンチに他ならない…」
猫鍋は自分が何をすべきか考察し、一つの結果を出した。
(NICOROWAシリーズのためにNICOROWAKAKITEを生き残らせなければならない。
そのためなら私は暗黒面に堕ちSHURAとなろう。私は危険な他のPAROROWAのKAKITEを猫駆除する…)
「はぁっ!!」
猫鍋はSUMOUの技の一つTUPPARIを放つ。
彼女の掌からKIが発射され、近くの民家を爆砕する。
次に彼女は拳にKIを集中し周囲の建物、民家、信号、電柱を次々と殴る、蹴る、叩き壊す、倒壊させる。
一連の破壊行動を終わらせ、なるほど…やはりと彼女は思う。自分の能力についてだ。
この姿を与えられた瞬間彼女は自分のうちに眠るKIを感じた。
やはりYOKOZUNAvs暗黒長門だの日吉だの猫駆除だのしたせいであろう。
彼女はそれを確かめたかった。それにKEIKOによる破壊行動で誰かが巻き込まれれば万々歳だ。
「KEIKOは終わった。さて、今すぐ行動にうつらないとな…」
彼女は地図を確認し、ここが千葉県であることを確認する。
「だとしたら私が行くべき場所は…夢の国と幕張メッセ。」
パロロワでは特定の大きな建物に人が集まる可能性が高い。
千葉県なら某夢の国や幕張メッセ辺りであろう。
そこなら抹殺対象を猫駆除できたりNICOROWAシリーズのKAKITEと合流できるかもしれないからだ。
彼女の目的地はまずは某夢の国→幕張メッセと決め、行動を開始した。
それから数時間後、猫鍋は幕張メッセに来ていた。
ここに来る前に某夢の国に立ち寄ってみたが人っ子一人見つけるに至らず、
仕方なく幕張メッセへと足を運ぶことにしたのだ。
幕張メッセについた頃には東の空が僅かに明るくなっていた。
時間で言うと4時ぐらいだろうか。
早速幕張メッセで人探しを始めるようとしたその時のことである。
「一番最初は長門か。犯す相手としてはなかなか上々といったところじゃの。」
「…っ」
猫鍋は声が聞こえてきた方向へ振り向いて絶句する。
なぜならそこには男の象徴とも言える巨大でご立派なアレが立っていたのだから。
猫鍋は僅かに目を見開いて目の前のモツ…マーラ様の人を見ていた。
「犯す…?それは一体どういうことだ…」
「そのまんまの意味じゃよ。ワシは全ての参加者を犯して快楽を与えて安らかな死を与え、全ての参加者に救済を与えるのじゃ。」
「貴様もBATOROWAに乗っていると…?」
「ワシを野蛮なマーダーと一緒にするでないわ。さっきも言ったじゃろ。
ワシは全ての参加者を極楽浄土へと導いてやるんじゃ。何しろワシは…『神』じゃからの。」
……
「なるほど…ますます貴様を見逃すわけにはいかなくなった。
自分勝手な正義を抱えた偽善者め。NICOROWAKAKITEに手を出すまえに貴様を猫駆除する。」
「まさかお主、愚かにもワシを倒そうとしているのか?貴様とはモノが違うわな。グワーハッハハハハァー!!」
猫鍋はデイバッグから自分に支給されていたテニスラケットを取り出す。
そしてKIをためYOKOZUNAや日吉の必殺技GENKI-DAMAを生成する。
生成されたGENKI-DAMAをテニスラケットでサーブし、GENKI-DAMAがマーラ様の人を襲う。
「おっと…まあ神ではないにしてはなかなか強いKIを持っておるがの。」
マーラ様は襲いくるGENKI-DAMAを見た目ではとても想像できないほどの俊敏な動きで回避する。
標的を失ったGENKI-DAMAはそのまま幕張メッセへ直撃し、幕張メッセは木っ端微塵に吹き飛ぶ。
まるで幕張メッセで爆発事故が起こったかのようだ。
「早い……」
「さて、次はワシの番じゃの。ワシはカオスロワ5に縁のある技をつかうことができるんじゃ。
くらえぃ…アルティメット田代砲!!」
マーラ様から破滅の光が発せられる。
アーマゲモンのアルティメットフレアと田代砲の光が混合した終焉の輝きは猫鍋へと向けて発射された。
威力は先ほど猫鍋が放ったGENKI-DAMAより格段に上である。
「KAISENITAMEじゃないんだよっ…!!」
放たれたアルティメット田代砲に対し、猫鍋はラケットにKIを込めテニスボールを跳ね返すがごとく受け止める。
そして決死のスマッシュでアルティメット田代砲は明後日の方向へと飛んでいった。
飛んでった方向はちょうど夢の国があった方向である。
夢の国があったと思われる場所にアルティメット田代砲が直撃したのか遠くで光柱をあげていた。
恐らく夢の国は木っ端微塵に吹き飛んだことだろう。
「アルティメット田代砲を跳ね返すとはなかなかやりおるやつじゃの。
じゃったらワシのギンギンの体当たりを喰らわせてやるわい!」
アルティメット田代砲を防がれてもまだ余裕のありそうなマーラ様は、
自身の先端部分…男の象徴で言う亀○部分を猫鍋に向け突進する。
その速度は半端ではなく、いろいろな意味で暴走機関車だ。
猫鍋は向かってくるマーラ様に対し、素手で立ち向かう。
YOKOZUNAの世界最強のRIKISHIとしてのスキルを考えればテニスラケットで迎え撃つよりマシだろう。
猫鍋はマーラ様の突進を受け止めるもののその突進の威力は歪みなく、少しずつ後へと押されてしまう。
それに巨大なイチモツを自分が受け止めていることを想像すると何だかものすごく気持ち悪い。
このまま受け止めていても突進の威力に耐え切れず、こちらがいろんな意味で昇天することは明らかなので猫鍋は渾身の力で突進しているマーラ様を上空へと放り投げた。
「ほぅ…やるではないか。」
上空に放り投げられたマーラ様は空中で回転して体制を建て直し着地する。
それにしてもイチモツのような物体が空中で回転している様はとても気持ち悪いものである。
そして猫鍋とマーラ様は再び対峙する。
だが猫鍋が少し息が上がっているのに対し、マーラ様は以前として余裕の構えを崩さない。
猫鍋が不利なことは目に見えて明らかだったが猫鍋は退かない。
(このKAKITEを放置したら危険だ…ここで倒さないとNICOROWAKAKITEが奴の餌食に…)
そして両者が再び合間見えようとした時、両者の頭の中に男の声が響いた。
「頼む、この放送を聞いた者達よ! 知らせてくれ、広く誰もが助かるように!」
◇◇◇
「自ら死亡フラグを立てるとはバカな書き手じゃな。グワーハッハッハッハァー!!」
「………」
仮面ライダー零の男の叫びをマーラ様の人は高笑いしてバカにし、
猫鍋は口には出さないものの冷たい視線をどこからか聞こえてきた声の主に対して向けていた。
「それにしてもいい事を聞いたの。旅の扉が埼玉と大阪にあるとは。
きっと旅の扉につられて大勢の参加者が集まるに違いない…」
(確かに…旅の扉に到達しないと脱落することになる…そこへと人が集まるのは当然だろう…
そこに行けばNICOROWAのKAKITEと合流できるかもしれないし危険人物の猫駆除もできる。まさに一石二鳥。)
「んにゃ長門を犯すことは後回しにして旅の扉に集まった参加者どもを犯して極楽浄土へと導くとするかの。
それじゃここから一番近い埼玉に行く………と、見せかけて大阪へ直行じゃ。待っておれワシの救いを待つ書き手たちよ!!」
そう言うとマーラ様の人は大阪方面へ暴走機関車の如く猛スピードで向かっていった。
「待てっ!」
一方の猫鍋もマーラ様の人を追うべく手からKIを放出し舞空術の如く空を飛んでいく。
危険書き手であるマーラ様の人を放っておくわけにはいかないからだ。
「む…あれは?」
ジャイアンの母書き手は幕張メッセの方向で大規模な戦闘があったのを目撃し、幕張メッセ方面へと向かっていた。
そして見つけたのはありえない速度で駆けていくマーラ様と掌からKIを放出しながらそれを追って飛んでいる長門だった。
長門はいろんなパロロワに出ているためどこの書き手かは判別できなかったが、マーラ様といえば自ロワのカオスロワでしかありえない。
多分、あの書き手はカオスロワ5期を終わらせたマーラ様の人に違いないと母書き手は判断する。
「うむ、我は運がよいぞ。いきなりカオスロワのKAKITE…それもマーラ様の人とはな。
奴とならカオスな超展開をつくることも不可能ではない。
そうと決まったら早速マーラ様の人を追わねば!!」
母書き手は猫鍋と同様手からKIを放出し、空を飛んでマーラ様の人を追いはじめる。
今ここに地面を駆けていくご立派なイチモツとそれを追う長門有希と全裸の女という非常にカオスな星間飛行が始まったのであった…
【一日目・黎明/千葉県】
【マーラ様の人◆nkOrxPVn9c@カオスロワ】
【状態】健康、愛欲の神モード
【装備】己の肉体
【道具】支給品一式、朝倉さんのナイフ@ニコロワβ、不明支給品0~2
【思考】
基本:片っ端から参加者を快感を与えて犯し殺す(善意)
1:闘争を望むものには殺戮の神モードで相手する(善意)
2:大阪へと向かう
※外見は愛欲の神モード時はマーラ様、殺戮の神モード時は七夜志貴。声や口調はマーラ様。
※カオスロワ5に縁のある必殺技を使うことができます
【凶兆の猫鍋@ニコロワ】
【状態】若干の疲労、YOKOZUNAGATO
【装備】テニスラケット
【道具】支給品一式、不明支給品0~2
【思考】
基本:ニコロワ、ニコロワβの書き手を生き残らせるべく他のパロロワ書き手を猫駆除する
1:マーラ様の人を追って猫駆除する
2:猫は問答無用で猫駆除する
※外見は長門、YOKOZUNAと日吉交じりの口調
【ジャイアンの母書き手@カオスロワ】
【状態】健康、ミスターレキシの軍団の王
【装備】なし
【所持品】支給品一式、不明支給品2~6
【思考】
基本:カオスロワ書き手として、何処にも負けないカオス展開を作る。
1:同郷の者を誘う。有望な参加者も誘う。
2:マーラ様の人を追って誘う
3:ミスターレキシの軍団を作る?
※外見は全裸のジャイアンの母、口調はギルガメッシュとYOKODUNA交じりの口調
※先ほどの戦闘で夢の国と幕張メッセが吹き飛んだ模様です
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最終更新:2009年03月28日 20:24