能力についての詳細
来歴
- ドナー隊の頭蓋骨など名だたる食人鬼たちに関わる聖遺物と融合して生まれた魔女の能力
- 単体では大したことがなくとも、食人という指向性に特化したものばかりを詰め込んだため"創造"位階にすら到達する魔人が生まれた。
書類には名だたる食人鬼の名と、彼らの使ったナイフや斧がずらずらと並んでいる。ドナー隊
の骸骨も含め、これらは皆、同一の人物、モンローに捧げられていた。
吸魂
- 魂を奪う能力は黒円卓よりも優れている
- 渇望により常時飢えているため食欲と餌に対する嗅覚が鋭い。
「ただ、わたしたちより餓えている分、魂を奪い取ることに関してはトップクラス。実際わ
たしやベアトリスがもらうはずだった魂を、横取りしているしね。その分、足りない部分もあ
るけど」
欠点
- 食らった魂を消化する能力が低い
- 未消化の魂が記憶と人格を主張し合うので使用者の記憶や人格が混濁していく。
- "創造"に至っても未消化の胃袋を攻撃されればそれだけで致命傷となる。
取り込んだ魂を燃料にして消費する。これが、エイヴィヒカイトの基本だ。だがモンローは、
その消化機能が脆弱だった。だから、食べた魂が中途半端な形で、腹の中に在り続けている。
形成位階について
手で捕食する
- 手が喰らい味覚や食感を得る
- 手を開閉すれば咀嚼となり、披食者の味や歯応えが感じられる。
若者の魂がモンローの中に吸い込まれるが、今それは、些細なことだった。大事なのは味で
ある。若者の筋張った肉の硬さが、噛む実感をくれる。手を何度も握る度に、旨味は増してい
く。舌は確かに肉の味を感じている。
モンローの手は口であり、指は歯だった。彼女は対象を削り取っていたのではない。食して
いたのだ。
創造位階
全身が口となった怪物
- 全身を口にして食欲ある限り生きて食らい続ける怪物となる
頭の上半分が飛んだ女。その肌は、魔眼を使わずともわかrくらいに、ぐちゃまぜな色の混
沌で覆われている。身体のあちこちに規則的に並べられている、白い小さな物体。それが歯と牙であると気づくのには、少し時間がかかった。
- 接触物を捕食する
- 聖遺物や形成による攻撃を受けると食らい、更には攻撃者の魂も奪う。
ルサルカが呆然と呟く。モンローは動かないのではない。棚ごと、聖遺物を喰らっているの
だ。上顎より上のない口に直接押し込むだけではなく、身体の各所の歯が動き、身体中で聖遺物
を喰らっている。今の彼女は、全身が口なのだ。
使用者との関連性
能力の基となった渇望
- 食べたいという欲望
- 元々の使用者の渇望なのか、食人鬼の聖遺物と適合した結果の渇望なのか不明。
「あのモンローの渇望は、食欲なのよ。肉も魂も、際限なく喰らう怪物。わたしたちが理性的
に思えるくらい、浅ましいわ。なんの聖遺物を使っているかわかんないけど、きっと食人鬼に
関するモノよ、間違いなく」
元ネタ
ドナー隊(Donner Party
1846年5月にアメリカの東部から西部を目指して出発した開拓民のキャラバン。
さまざまな要因により旅程は大幅に遅れ、1846年 - 1847年の冬をシエラネバダ山脈で吹雪により遭難状態に陥り、飢餓状態に陥った。
遭難から救出されるまで4か月経っており、食糧難に陥ったドナー隊の人々はカニバリズムを行った。
この一件を指して特に「ドナー隊(遭難)事件」「ドナー隊の悲劇」と呼称されることもある。
ベルゼブブ(ヘブライ:Beelzebub、ギリシャ:Βεελζεβούλ)、
ベルゼブル(ギリシャ:Beelzebul)、
ベルゼビュート (フランス:Belzébuth)
聖書に登場する悪魔(サタン)、悪霊(デーモン)の王。
ベルゼバブ、ベールゼブブとも呼ばれる。
名はヘブライ語で「ハエの王」を意味する。
旧約聖書「列王紀」に登場するペリシテ人(フィリスティア人)の町であるエクロンの神バアル・ゼブブ(バアル・ゼブル)と同一とされる。
本来は「気高き主」あるいは「高き館の主」という意味のバアル・ゼブル (בַעַל זְבוּל)で呼ばれ、
冬に恵みの雨を降らせる豊穣の神として、当時オリエント世界で広く信仰されていた。
バアルの崇拝者は豊穣を祈る性的な儀式を行ったいたが、イスラエル(カナン)の地に入植してきたヘブライ人たちが
この儀式を嫌い、バアル・ゼブルを邪教神とし「ハエの王」という意味のバアル・ゼブブと呼んで蔑んだ。
旧約聖書の「列王紀下」第1章では重傷を負った北イスラエル王国のアハズヤ王がバアル・ゼブブに自分の怪我の回復についての神託を求めたが、
ヘブライ人の神ヤハウェを蔑ろにすることであり、預言者エリヤはアハズヤ王に、回復することなくアハズヤ王は死んでしまった。
新約聖書ではイエス・キリストの奇跡を悪霊のかしらベルゼブル の力によるものと非難したことが記されている。
旧約聖書では辛うじて神と呼ばれていたベルゼブブは、この時代には完全に悪魔とされていた。
近世ヨーロッパのグリモワールでは大悪魔で魔神の君主、あるいは魔界の君主とされるようになった。
地獄においてサタンに次いで邪悪、実力ではサタンを凌ぐとも言われる魔王である。
ベルゼブブは神託をもたらす悪魔と言われ、また、作物を荒らすハエの害から人間を救う力も持っている。
この悪魔を怒らせると炎を吐き、狼のように吼えるとされる。
最近作られた説話では元々は熾天使であり、ルシファーの側近として神と戦い、堕天してからは
蝿騎士団という騎士団をつくっており、そこにはアスタロトなど悪魔の名士が参加しているとされる。
このことからか『失楽園』でベルゼブブは、賢王にふさわしい威厳ある姿として描写されている。
一方、『地獄の辞典』では、四枚の羽根にドクロの模様がある羽虫の姿で描かれている
他にも「ゾディアコ・ヴィテ」によると巨大で、王座もそれなりに巨大、炎の帯を額に巻き頭には大きな角が二本ある。
足はアヒル、尻尾は獅子、全身が真っ黒であったとされる。顔は眉毛はつりあがり、
目をぎらつかせていたとあった。
ジル・ド・レイによるとベルゼブブが豹の姿に変わるのを見たという。ナワルか
ベルゼブブが人間に実害を与えた例としてフランス北西部のランでニコール・オブリーという女性に憑依した実例がある。
ベルゼブブに悪魔払いが通じず、見物人たちの罪の秘密をつぎつぎと暴露した。
司教が聖餅を使うと、ベルゼブブはニコールの左腕に逃げ込み、
左手を開かせようとニコールの足に針を刺したが、何も感じなかったとされている。
その後、ベルゼブブは22もの仲間を連れて舞い戻り、悪魔たちが次々と憑依してさまざまな言語で話した。
ニコールの体が浮遊するなどの奇跡も確認されたが、最後は左手がひらかれ、ニコールは黒い息を吐き、ベルゼブブは去ったとされている。
なお、ニコールはベルゼブブが憑依している間に出産している。子供はベルゼブブとの子供と推測され、
ニベルコルと名付けられた。
関連項目
ベルゼブブを発現した使用者の種族分類。
第三天で同じ名前を冠した能力。
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最終更新:2020年04月20日 13:48