神聖なる献身

スパンダルマド
作品名:黒白のアヴェスター
使用者:アルマ

神座万象シリーズに登場する能力。
戒律の一つ。
生涯通して不義者の男にしか抱かれないという誓約に対して不義者に偽装できることと自分を抱いた不義者を必殺できる能力。




能力についての詳細

誓約

  • 真我に逆らって不義者に抱かれる
    • 強姦されるのではなく同意して行為をする必要がある。
      • 義者の女としても愛を捨てているゆえに強力な能力を獲た。
 アルマの戒律は単純明快。『生涯通して不義者の男にしか抱かれない』こと。
 すなわち義者の女として愛も幸せも捨て去る代わりに、類稀なる力を得た。

不義者への切り換え

  • 義者・不義者の属性を切り換えられる
    • ただし義者に戻れるのは聖王領内にいるときのみ。
「いいや、オンオフは可能だよ。ただしいつでも自由にというわけじゃない。相応の縛り
がある」

絶対殺害権

  • 自分を抱いた男に対する絶対殺害権を獲得する
    • 快楽と法悦を得ることでより確実に上位の魔将であろうと殺せるようになる。
 その苦行が完璧であればあるほど、アルマは相手の男に対する絶対的殺害権を獲得する。
 理想的な“過程”を経れば、どんな強者であろうと関係なかった。殺したいとき、殺し
たい方法で、たとえ数万光年の彼方に離れていようと獲物の急所を刺し貫ける。

宇宙法則への抵抗力

  • 世界の法則に対してある種の抵抗を持つ
    • 二元の枠組みを魅了という形で超越する特性から得た抵抗力。
 アルマとロクサーヌは白と黒を行き来できる性質から、既存の法に対してある種の抵抗
力を持っている。加えて厄介なのは、新たな王に期待する心も偽りがないという点だった。

欠点

  • 自己嫌悪や狂気に苛まされる
    • 真我の異なる相手と行為を臨んだことに死にも等しい精神的苦痛が沸き上がる。
 一殺ごとに狂気の淵を彷徨うし憤死しかねない怒りと絶望、自己嫌悪に囚われる。
 事が終わったあと、自身を顧みて魂が砕け散りそうな痛みと後悔に苛まれるのだ。


元ネタ

スプンタ・アールマティ(アヴェスター語:Spənta Ārmaiti
スパンダルマド(パフラヴィ―語:Spandarmad
ゾロアスター教神話に登場する神性。善神アムシャ・スプンタの一柱。
名前は「神聖なる」を意味するスプンタ+「敬虔・献身」を意味するアールマティ。
対立する悪神はタローマティ(背反)。
『アヴェスタ』では大地の守護神、あるいは大地そのものとされていた。スプンタ・アールマティは土地を耕して穀物を豊かにすることを喜び、逆に土葬はアールマティに対する大罪とされていた。
また霊界物語『アルダー・ウィーラーフの書』では裸足で大地を歩き回るのもアールマティに対する罪でありとして、罪人が地獄で苦しむ様を描いている。
後に地母神の役割をアナーヒターに奪われる形で失い、女性の徳目を管轄する存在となった。
神話においてガヨーマルトの精液を受け、人類の祖であるマシュヤグとマシュヤーナグを生んだ。


関連項目

神聖なる献身の能力分類。

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最終更新:2023年06月10日 15:11