義者(黒白のアヴェスター)

アシャワン
作品名:黒白のアヴェスター
用語分類:種族分類
別呼称:地雄(アスラ)白翼(マーラーク)

神座万象シリーズに登場する用語。
特定の種族ではなく善悪二元において真我によって白側に置かれた全体主義の生命体を指す。
そのため時代によって呼び名が異なる。
中核はウォフ・マナフの根付く聖王領域(ワフマン・ヤシュト)だが“善”を別の形に解釈した龍晶星なども義者として存在する。




詳細

白側に属する生命体

  • 調和と秩序を重んじ、数と結束で黒と戦う
    • 自らを善とするが地雄の時代では悪であったため善悪の色は時代ごとに変わる模様。
  • 自然摂理を重視するため延命や自然破壊をよしとしない
    • 人類種のみの繁栄を目指さず文明は牧歌的な中世レベルに留まる。
      • 動植物でも真我の上では同胞であるため自然に配慮する。
 晴耕雨読の牧歌的な営みが主軸であり、時代区分で語るならば中世的な暮らしである。
 義者の領域は何処もおおむねそうした様相を帯びており、自然摂理を乱す類の技術や思
想は稀有なものだ。

質より数

 前述したように、ナーキッド様は不世出の御方である。数と結束が売りの我々は、魔王
のような超絶個体が生まれにくいという環境もあった。
 加え、長生きにも向いていない。法と秩序に属する義者ならば、摂理を曲げて生き続け
るなど醜い独尊。禁忌と言える不義の業だ。

政治形態

  • 権謀術数のない代表たちによる合議制
    • 意見で対立することはあっても、尋常な合議のもと話が進む。
    • カイホスルーの寵姫のように出し抜き、陥れようとする考えが浮かばない。
 それが許されるスィリオス様は、非常に現実的な方だった。新天地で一から体制を築く
よりは、諸侯方のような存在を立てて任せる方が合理的だし話は早いと知悉されている。
そもそも義者の世界は権力争いと無縁なため、聖王領は遥かな過去からこうした政治形
態をとっていたらしい。

戦士(ヤザタ)

  • 白の勢力の英雄たち
    • 真我を理解し戒律を設けることができる。
    • 白の星霊から星霊加護を受け取って黒の勢力と戦う戦闘職。
 具体的に言うと、真我を十全に読める存在は少ないというのが分かったのだ。一定以
上の強者や識者、俗に英雄と呼ばれる類の者にしか、あの天啓は深い形で降りてこない。
 一般的な人々や動植物は、自分と相手が右か左か分かる程度だ。そして左右は相いれな
いという敵対意識を持っているだけ。


勇者

白の勢力の最強

  • 神剣を携え白の祈りを結集させて力に変える代表
    • 単独で黒の王たちと戦える。
      • 最終的にナダレを討ち取り、大転墜を引き起こさせる役割がある。
    • 全ての祈りを受け止められる器の持ち主が選ばれる。
 前提として、兄は不本意な行いを強いられているわけではない。彼もまた“みんな”の
一人である以上、種の意志を受信したところで人格が変化するはずもなかったし、むしろ
器に最適な強度と性質を持っていたから勇者に選ばれたと見るべきだろう。


元ネタ

アシャワン(ašavan
ゾロアスター教における善なる者の呼び名。正義(アシャ)と真実を遵守する。義者とも書く。
善悪は人間の宗教的な有り様を端的に表す概念として極めて重視され、アシャワンは死後必ず天国に赴くとされた。

ヤザタ(Yazataヤズド (パフラヴィー語:Yazd
ゾロアスター教において崇拝される中級の善神の総称。ゾロアスター教神学においては、アムシャ・スプンタより低位であるとされる。
名前はアヴェスター語で「崇められるに値する者」を意味する。
アヴェスター各章においてヤザタは人間に祀られる事を常に欲しており、祀られる事によって人間に恩恵を与えるとされる。

アスラ(असुरasura
インド神話・バラモン教・ヒンドゥー教における神族または魔族の総称。漢字では「阿修羅」と書く。
元々はデーヴァ神族の王インドラに敵対することもある天空神・司法神ヴァルナとその眷属であったがインド神話がバラモン教からヒンドゥー教へと発展し、
シヴァ・ヴィシュヌが新しく主神となると、神々の敵対者とされるようになった。
アスラ族は主にダーナヴァ族・ダイティヤ族が主であり黄金の都ヒラニヤプラを都とする。
不死・不滅の存在ではないが、自らに想像を絶する厳しい苦行を課すことによって神々をも超越する力を獲得し、幾度となくデーヴァ(神々)から世界の主権を奪うことに成功している。

マラク(アラビア語ラテン語表記:Malak
アラビア語で「天使」を意味する語。


関連項目

白の勢力を代表する星霊

白の勢力の決戦兵器。

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最終更新:2023年02月02日 19:37