不義者(黒白のアヴェスター)

ドルグワント
作品名:黒白のアヴェスター
用語分類:種族分類

神座万象シリーズに登場する用語。
個人主義に特化した黒の勢力




詳細

個人主義の黒の勢力

  • 我欲に忠実で秩序を崩壊させる黒の勢力
    • 個体戦力が高く、戦士(ヤザタ)でない者を武装させたところで無意味なほど隔たっている。
      • しかし強さと数がピラミッド構造であり、最上位である七大魔王は七体しかいない。
 つまり後者の存在自体が秩序の危機であるために、前者は持てる技術をすべて悪の打倒
へと傾ける。その戦いに民草の出番がないのは、個体レベルの強さにおいて不義者が圧倒
しているからに他ならない。

生態

 褒め殺されているからではない。戦いにおいて、よく出来た敵を賛美するのは不義者
の多くに共通する性癖だ。その上で躊躇なく命は奪うが──義者のように硬直した拒絶
一辺倒へと陥らず、優れたものなら善悪関係なく敬う姿勢はある種彼らの美点と言えよう

魔将(ダエーワ)

  • 不義者の中でも強力な個体
    • 強さ・被害規模によって聖王領内で等級分けされる。
    • 一定以上の力を持つと意志の力で世界を歪める我力が使える。
聖王領の定めた等級 概要・強さ
四級 弱い個体。駆け出しの戦士がチームを組んだら討伐可能。
三級 平均的な魔将。討伐には熟練の戦士が必要。
二級 魔王の兵隊。災害に匹敵し、三級以下とは一線を画す。熟練の戦士のチームでも犠牲を覚悟する
一級 魔王の側近。過去にこれを撃破した戦士は十指で足りるほどしかいない。
特級 準魔王。四名。魔王が亡びればその座を継ぐと目されている。
七大魔王 絶対悪。星霊などの超絶個体であり七名までしかなれない。
序列 第一位 クワルナフ 絶滅星団サウルヴァ
第二位 ナダレ 特異点アンラ・マンユ
第三位 バフラヴァーン 暴窮飛蝗アエーシェマ
第四位 フレデリカ 流血庭園バリガー
第五位 マシュヤーナ 空葬圏ドゥルジ・ナス
第六位 カイホスルー 龍骸星ザッハーク
第七位 アカ・マナフ 真王領ジャヒー

黒の七王

  • 善悪流転における黒の勢力の最強個体
    • 全部で七体おり、七体全てを迅速に討たれると黒の敗北となる。
      • ナダレが必ず最後に討たれ、それと同時に大転墜が起きて善悪闘争の初期化が始まる。要はクソゲー
    • マグサリオンの時代では七大魔王、先代の時代では天王と呼ばれた。
    • 自己中心的な黒の性質をさらに極めた者らが揃うため、王同士の殺し合いや下剋上が頻繁に起きて一〇〇年以内に顔ぶれが変わる。
      • 後の神座交代劇のモデルであり、後世の覇道神たちの属性と似通っている。
  • 一柱が討たれても時間が経てば代替わりする
    • 誰が魔王になるかは真我の好みと本人の適性に基づく。
 絶対悪七柱の座に欠員が出た際、後継者に誰が選ばれるかは真我の好みだ。原則として
鮮烈な色彩が優先されはするものの、だからといってブシュンヤスタが不興を買っていた
わけでもない。力を持ちながら特級に留め置かれる者たちは、概ねそのほうが“らしさ”
を発揮できる上に、本人も望んでいるという事実があった。


元ネタ

ドルグワント(drəgvant
ゾロアスター教における悪しき者の呼び名。不義者とも書く。

ダエーワ(アヴェスター語:daēva
デーヴ(古代ペルシア語:daiva、中世ペルシア語:dēw
イラン・ゾロアスター教神話に登場する悪魔。
名前はアヴェスター語で「輝ける者」を意味する。
アンラ・マンユに仕えている悪魔で、善神であるアムシャ・スプンタやヤザタと戦う。
地獄で亡者達を苦しめる仕事をする悪魔達で、さまざまな姿をしている。
また『ヴェンディダード』(ウィーデーウ・ダート)ではアンラ・マンユ直属の七大魔王が記載されている。

イブリース(ラテン文字転写:Iblīs
アル・シャイターン(Al・Shaytan
イスラム教における悪魔の王。アッ・シャイターン(DMG方式:aš-Šayṭān)とも呼ばれ、ユダヤ教やキリスト教のサタンに相当する。
クルアーンの2章「雄牛(アル・バカラ)」と7章「高壁(アル・アアラーフ)」では、
アッラーフ(神)が泥からアーダム(アダム)を創り天使たちに彼の前にひれ伏すことを命じると、
イブリースは火で作られた自分は泥から作った人間より優秀でひれ伏すことはできないと応じなかったためアッラーフを怒らせた。
イブリースはアッラーフに許しを請うと最後の審判に裁かれることが決められた。
イブリースはそれまで地上の人々を惑わせてやろうと誓ったという。

デーヴァ(サンスクリット語:देवdeva
デーヴィー (サンスクリット語:देवीdevī)
サンスクリットで「神」を意味する語。
女性形のデーヴィーは印欧祖語に由来する。
主にヒンドゥー教、仏教などインド系の諸宗教における神仏に使われる。
漢訳仏典では、天部、天、天人、天神、天部神などと訳される。
イラン・ゾロアスター教神話においてはダエーワと呼ばれ悪神として扱われる。


関連項目

不義者の一種。

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最終更新:2023年02月16日 21:59