武器についての詳細
形容
それは金属製の細長い武器だった。穂先が回転し、スライド式の柄も変形して、長さ二メー
トルほどの長槍へと姿を変える。二叉に分かれた穂先を持つ双叉槍──
その美しいシルエットは、調律用の音叉によく似ている。
呪力増幅
- 使用者の呪力を増幅させる
- 増幅した呪力で強力な呪術迷彩や攻撃呪法を発動させる。
キン、と響く激しい耳鳴りに、紗矢華が表情を凍らせる。霧葉の武器は、ただの槍ではない。
呪術を収束させて撃ち出すための増幅器だ。
+
|
霧豹・双月 |
霧葉が突き出した乙型呪装双叉槍の二本の刃が、互いに共鳴して、破壊的な音波を撒き散ら
した。魔力を増幅する槍が霧葉の呪力を増幅し、強力な攻撃呪法として撃ち出したのだ。
|
能力複製
- 受けた魔力や呪力を蓄積して放つ
- 魔力や呪力で発動する能力を複製することができる。
- 複製した能力のエネルギー消費は激しい
- 本来人間に修得できない能力や魔力を擬似的に獲得する。
その能力は、蓄積した魔力を増幅し、そして使い手の意思に応じて放出すること──
それによって双叉槍の使い手は、人間には使えないはずの特殊な能力や、膨大な魔力を操る
ことができるようになる。乙型呪装双叉槍は、いわば魔力を模倣する武器なのだ。
「姫柊雪菜の槍と同じね。乙型呪装双叉槍ではコピーできないか」
「コピー?」
「その剣の核にも、〝天部〟の聖遺物が使われてるんでしょうね。現在の技術では、複製どこ
ろか、動作原理の解析もできない部品が」
+
|
冷却魔術 |
- 水分を気化させる冷却魔術
- 魔力で対象の水分を強制的に蒸発させる。
- 蓄積された魔力によって巨獣だろうと一瞬で凍結させる。
霧葉が選択したのは、冷却魔術だった。魔力によって強制的に目標内部の水分を蒸発させ、
その気化熱で相手の体温を奪う、ごくありふれた術式だ。だが、乙型呪装双叉槍に蓄積された
膨大な魔力をぶちこむことで、それは巨大な魔獣をも一瞬で凍結させる、凶悪な攻撃魔術へと
変わる。
|
元ネタ
リチェルカーレ(ricercare)
ルネサンス音楽や初期バロック音楽における器楽曲様式の1つ。
イタリア語で「探求」を意味し、英語の research と語源を同じにする。
リチェルカーレと称される楽曲には主に二つのタイプがあり、一つにはホモフォニックなスタイルで書かれた即興的なもので、トッカータに近いものである。 もう一方では模倣的な楽曲で、フーガと同様いくつかの声部からなり、曲の冒頭で一つの声部に示された主題が次々と他の声部に模倣される。
関連項目
作中で複製した能力。
関連タグ
リンク
最終更新:2023年08月11日 16:56